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授業科目名 電気の基礎
時間割番号 UPC161
担当教員名 山本 真幸/作間 啓太/伊藤 宙陛
開講学期・曜日・時限 後期・月・II 単位数 2
<対象学生>
2024年度以降の入学生
<授業の目的>
この授業では、電気電子工学の基礎を学びます.この基礎知識を身につけることで、2年次以降の専門的な授業に対する理解が深まり、興味を持ちやすくなります.本授業でしっかりとした土台を築くことで、後の学習がより有意義になることを目指しています.
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
工-A専門②専門的知識専門分野の基礎的知識を体系的に理解して説明
工-B⑤協調力・コミュニケーション力目標達成に向け周囲と対話-協調しながらリーダーや構成員などの立場に応じて行動
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
工学
1電気電子工学について自分の考えを述べることができる工-A
2ディスクリート素子を使用して、LEDの点滅回路を設計できる工-A
3555タイマ(初期集積回路)を使用して、LEDの点滅回路を設計できる工-A
4Arduino(マイコン)を使用して、LEDの点滅回路を設計できる工-A
5半導体について説明できる工-A
6無線技術やセンシング技術の原理を説明できる工-A
7電力変換回路の原理を説明できる工-A
8ワイヤレス給電の原理を説明できる工-A
9エネルギーミックスについて説明できる工-A
10これまでの授業で学んだ知識を統合し、グループで議論して電子工作品を作製できる(シミュレーションも可)工-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
110%振返りシートで、電気電子工学について自分の考えを述べることができるか否かを評価する
210%回路シミュレータで、ディスクリート素子を使用して、LEDの点滅回路を設計できるか否かを評価する
310%回路シミュレータで、555タイマ(初期集積回路)を使用して、LEDの点滅回路を設計できるか否かを評価する
410%回路シミュレータで、Arduino(マイコン)を使用して、LEDの点滅回路を設計できるか否かを評価する
510%振返りシートで、半導体について説明できるか否かを評価する
610%振返りシートで、無線技術やセンシング技術の原理を説明できるか否かを評価する
710%振返りシートで、電力変換回路の原理を説明できるか否かを評価する
810%振返りシートで、ワイヤレス給電の原理を説明できるか否かを評価する
910%振返りシートで、エネルギーミックスについて説明できるか否かを評価する
1010%発表会にて、グループで作製した電子工作品の独創性を評価する
合計100% 
<授業の方法>
対面講義(回路シミュレーションを行うため、各自、ノートパソコンを持参してください)
<受講に際して・学生へのメッセージ>
学生の皆様へ、

ようこそ電気電子工学の基礎授業へ!

この授業では、電気電子工学の幅広いトピックをカバーし、その内容を分かりやすく伝えることを目指しています.新しい知識や技術を学ぶことは、時に難しいこともありますが、その過程で得られる達成感は大きなものです.私たちは、皆さんがこの授業を通じて、電気電子工学の奥深さや魅力を感じ、将来のキャリアや学びの方向性についての新しい視点を得られることを願っています.最後に、質問や不明点、興味を持ったトピックに関するフィードバックなど、何でも気軽に教員に相談してください.
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス:電気電子工学とは
事前学習
事後学習
・なし
・振り返りシートの作成
授業内容授業全体の概要説明、教員紹介、グループ分け、「電気電子工学」をキーワードとしたブレインストーミング等を行う
2タイトル電子部品で「音」を制御しよう
事前学習
事後学習
・なし
・振り返りシートの作成
授業内容ギターアンプを例に、音量、トーンコントロール、音色の変化が、どのような電子部品と回路構成で実現できるのかを学ぶ
3タイトルLEDを光らせよう①(ディスクリート素子の利用)
事前学習
事後学習
・回路シミュレータTinkercad Circuitsの使い方
・振り返りシートの作成
授業内容抵抗素子、キャパシタ、トランジスタ等のディスクリート素子を用いてLEDを光らせる回路を回路シミュレータTindercad Circuitsを用いて設計する.また、グループでアイデアを共有し、よりよい回路構成について議論する
4タイトルLEDを光らせよう②(集積回路の利用)
事前学習
事後学習
・555タイマーICに関する調査
・振り返りシートの作成
授業内容555タイマーICを用いてLEDを点滅させる回路を回路シミュレータTindercad Circuitsを用いて設計する.また、グループでアイデアを共有し、よりよい回路構成について議論する
5タイトルLEDを光らせよう③(マイコンの利用)
事前学習
事後学習
・Arduinoに関する調査
・振り返りシートの作成
授業内容Arduino Uno (Atmel AVRマイコン)を用いてLEDを点滅させる回路を回路シミュレータTindercad Circuitsを用いて設計する.また、グループでアイデアを共有し、よりよい回路構成について議論する
6タイトル半導体について
事前学習
事後学習
・半導体に関する調査
・振り返りシートの作成
授業内容半導体の電子バンドや、ドーピング、pn接合、フォトリソグラフィなど、半導体材料や素子作製工程に関する基本的事項について学び、半導体とは何か、なぜ重要なのかを理解する
7タイトル無線技術の概要
事前学習
事後学習
・無線技術に関する調査
・振り返りシートの作成
授業内容無線技術の基本原理と応用に焦点を当て、電磁波の特性、ワイヤレス通信、などについて解説し、実践的なデモンストレーションを実施する
8タイトルセンシング技術
事前学習
事後学習
・センシング技術に関する調査
・振り返りシートの作成
授業内容マイクやダイオードなど、五感を電気信号に変換する役割を担うセンサーの原理を学び、実例ごとにどのようなセンサーが使われているかグループごとに議論する
9タイトル電力変換回路
事前学習
事後学習
・電力変換回路に関する調査
・振り返りシートの作成
授業内容電力変換回路について、実演と回路シミュレーションにより学ぶ
10タイトルワイヤレス給電
事前学習
事後学習
・ワイヤレス給電に関する調査
・振り返りシートの作成
授業内容ワイヤレス給電の原理と応用について学ぶ
11タイトルエネルギーミックスについて議論しよう
事前学習
事後学習
・エネルギーミックスに関する調査
・振り返りシートの作成
授業内容グループで理想のエネルギーミックスについて議論する
12タイトル電気電子工学を学ぶための数学
事前学習
事後学習
・多変数関数の微分積分の復習
・振り返りシートの作成
授業内容電気電子工学の土台となる電磁気学を学ぶ上で必要な多変数関数の微分積分を復習する
13タイトル自由に回路を設計しよう(前半)
事前学習
事後学習
・設計したい回路を各自が用意する
・振り返りシートの作成
授業内容これまでに学んだ知識を使って、グループで議論しながら自由に回路を設計する
14タイトル自由に回路を設計しよう(後半)
事前学習
事後学習
・なし
・振り返りシートの作成
授業内容これまでに学んだ知識を使って、グループで議論しながら自由に回路を設計する
15タイトル発表会
事前学習
事後学習
・なし
・振り返りシートの作成
授業内容グループで作製した電子工作品の発表会を行う
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
出席確認システムを悪用した不正(カードで出席登録だけを行い、実際には授業に出ない)を防ぐために、授業時間中に学習内容に関するクイズを出すなど、出席を確認するための工夫を入れる。
<備考>
回路シミュレーションを行うため、各自、ノートパソコンを持参してください