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授業科目名 実践ものづくり実習
時間割番号 UPC113 C
担当教員名 猿渡 直洋
開講学期・曜日・時限 後期・金・II 単位数 1
<対象学生>
2024年度以降の入学生 最大24名
<授業の目的>
生産や製造を意味する「ものづくり」を敢えて平仮名表記しているのは、日本の伝統技術が現在の製造技術の基礎であることを強調し、言葉そのものに精神性(スピリッツ)を加味させるためです。本実習は、「ものづくり」体験を通してものをつくり出す、つまりは創造することの楽しさと困難さを知ってもらうことを目的にしてます。本実習では、「ガラス細工」「手彫り印章」「鍛金」について学びます。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
工-A専門①教養・基礎知識工学の広い教養と自然科学の基礎知識を活用
工-B⑤協調力・コミュニケーション力目標達成に向け周囲と対話-協調しながらリーダーや構成員などの立場に応じて行動
工-C⑥自律的かつ継続的学修能力時代変化に対応しつつ自律的継続的な学修で社会的課題解決に貢献
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
工学
1「ものづくり」の楽しさや難しさを知り、ものが出来上がったときの達成感や充実感を得ること。工-C
2「ものづくり」の技術や知識に対し、さらなる好奇心と意欲、向上心を得ること。工-A
3グループ内で連携をとりながら、安全な「ものづくり」を実践すること。工-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
125%実習において、自ら目標を立て、その目標に達成できたか否かを評価する。
250%レポートで自らの言葉で具体的に説明できたか否かを評価する。
325%グループ内での自身の貢献度についてと安全について説明できたか否かを評価する。
合計100% 
<授業の方法>
・工学部附属ものづくり教育実践センターの技術職員らによる指導によって、各実習課題に取り組んでもらいます。
・実習における個々の疑問や不明な点については適宜対応し、課題の完成をサポートします。
・課題完成後は、製作品の品評を通して出来栄えについて客観的に評価します。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
「ものづくり」に対する好奇心および最後までやり遂げる情熱があれば、他には必要ありません。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス
事前学習
事後学習
・授業前に本学工学部が配布している安全マニュアルを確認する。
・授業後にものづくり教育実践センターのホームページからセンターの安全マニュアルを確認する。
授業内容・授業の最初に、この授業全体の到達目標、授業の進め方、課題の提出方法についてのガイダンスを行います
・つぎに工具や機械等を扱う上での注意事項について説明し、安全について説明できるようにします。
・最後に班分けを行い、スケジュールについて確認します。
2タイトルガラス細工(注意事項の説明・地玉作成・点付け)
事前学習
事後学習
・授業前にとんぼ玉についてインターネットで調査する。
・授業後に習得した技法について自分なりの感覚や工夫点を復習する。
授業内容・最初にガラス・ガスバーナーを扱う際の安全上の注意を説明します。
・そのあとに、地玉作成・点付けのデモを行い、技法を理解します。
・最後に、各自練習を行い、技法を習得します。
3タイトルガラス細工(流し模様・ねじり棒の作成)
事前学習
事後学習
・授業前に技法を動画等で確認する。
・授業後に習得した技法について自分なりの感覚や工夫点を復習する。
授業内容・最初に前回の技法の復習を行います。
・そのあとに、流し模様・ねじり棒作成のデモを行い、技法を理解します。
・最後に、各自練習を行い、技法を習得します。
4タイトルガラス細工(ひっかき棒を使った葉っぱ模様・水中花)
事前学習
事後学習
・授業前に技法を動画等で確認する。
・授業後に習得した技法について自分なりの感覚や工夫点を復習する。
授業内容・最初に前回の技法の復習を行います。
・そのあとに、葉っぱ模様・水中花のデモを行い、技法を理解します。
・最後に、各自練習を行い、技法を習得します。
5タイトルガラス細工(ミルフィオリ・自由製作)
事前学習
事後学習
・授業前に技法を動画等で確認したり、技法を使ったとんぼ玉のデザインを考える。
・授業後に習得した技法について自分なりの感覚や工夫点を考え、ものづくりへの理解を深める。
授業内容・最初に前回の技法の復習を行います
・そのあとに、ミルフィオリのデモを行い、各自練習を行い技法を習得します。
・最後に、今までの技法を活かして自由にとんぼ玉を製作します。
6タイトル報告書作成指導
事前学習
事後学習
・授業前にレポートの書き方の資料を確認する。
・授業後に、課題レポートをPDFファイルでMoodleに提出する。
授業内容・授業の最初に、レポートに記述してもらう内容について説明します。
・実習で、身についた知識や技能の確認を行うとともに、それを自分の言葉で説明できるかを確認します。
7タイトル手彫り印章字決め・入れ
事前学習
事後学習
・授業前に印章に関する資料(Moodle)に目を通しておく。
授業内容・最初に印章部門の授業全体の到達目標、授業の進め方、課題の提出方法についてのガイダンスを行います。
・その後、各自で字決め・入れをしてもらい、印章が製作出来るようにします。
・最後に石・柘植材の加工方法を練習し、まずは石材の本番作品にとりかかります。
8タイトル石・柘植彫刻
事前学習
事後学習
・授業前に配布した資料に目を通しておく。
授業内容・授業初めに、柘植材の字入れを確認し、石材の彫刻を練習します。                       
・その後、石材の練習が十分と判断したら本番の石材で彫刻を行います。                      
・最後に、石材の捺印を終え、柘植材の練習を開始します。
9タイトル柘植彫刻
事前学習
事後学習
・授業前に配布した資料に目を通しておく。
授業内容・授業初めに、柘植の練習が十分と判断したら本番の柘植材で彫刻を行います。
・最後に、石材の捺印を終え、柘植材の練習を開始します。        
10タイトル柘植彫刻、各印章捺印提出
事前学習
事後学習
・授業前に配布した資料に目を通しておく
授業内容・授業初めに、柘植の彫刻方法を確認し、引き続き本番の柘植材で彫刻を行います。
・最後に石・柘植材の捺印を終え、印章を完成させます。  
11タイトル鍛金(切断)
事前学習
事後学習
・授業前に鍛金について調べる。
・授業後に今回の習得した罫書き作業・切断作業についてインターネット等で調査する。
授業内容・最初に鍛金部門の流れについて説明します。
・そのあとに、各自で罫書き作業をしてもらい、スプーンの外形を金属板に書き写します。
・最後に切断作業の加工方法について説明し、スプーンの外形を金属板から切り出します。
12タイトル鍛金(焼き鈍し)
事前学習
事後学習
・授業前に金属のバリ取りについて調べる。
・授業後に今回習得した熱処理についてインターネット等で調査する。
授業内容・最初に前回作製したスプーンのバリ取りについて説明し、作業してもらいます。
・そのあとに、金属の熱処理について説明し、スプーンの焼き鈍し処理を行います。
・最後に焼き鈍しを行ったスプーンを冷まし、板が平らになるように力を加えて成型します。
13タイトル鍛金(成型)
事前学習
事後学習
・授業前に芋槌について調べる。
・授業後に今回習得した鍛金作業についてインターネット等で調査する。
授業内容・最初に鍛金の作業方法(表側)について説明し、実演します。
・そのあとに、各自で鍛金作業をしてもらい、スプーンの表側を叩いて大まかな成型をします。
・最後にスプーンの表側をさらに叩き、細かい成型をします。
14タイトル鍛金(成型・磨き)
事前学習
事後学習
・授業前に金属の磨き作業について調べる。
・授業後にスプーンの一般的な作り方についてインターネット等で調査する。
授業内容・最初に鍛金の作業方法(裏側)について説明し、実演します。
・そのあとに、各自で鍛金作業をしてもらい、スプーンの裏側を叩いて成型をします。
・最後にスプーンの表裏をさらに叩いてバランスを調整し、バリ取り・磨き作業をします。
15タイトル報告書作成指導・総括とまとめ
事前学習
事後学習
・授業前に、各課題についての振り返りを行う準備をしておく。
・授業後に、課題レポートをPDFファイルでMoodleに提出する。
授業内容・授業の最初に、レポートに記述してもらう内容について確認します。
・実習で、身についた知識や技能の確認を行うとともに、それを自分の言葉で説明できるかを確認します。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート結果確認中
<備考>
※受講可能人数について
本実習の受講可能人数は24名までです。履修希望者が制限数を超えるときは、抽選によって決定します。

各実習の実施順序は所属グループによって異なる。

 受講しているコース以外にも「ものづくり」に関する疑問や不明な点、希望などがありましたら、工学部附属ものづくり教育実践センターの職員にご相談ください。可能な限り対応いたします。

本授業を受講するには、本学HP(https://www.yamanashi.ac.jp/campuslife/4015)で紹介されている「4.学生保険制度について」で案内されているいずれかの保険に加入していること。

状況によってオンラインでの課題が入ることや人数が変更になることもあります。