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授業科目名 コンピュータネットワーク実習
時間割番号 UCS258
担当教員名 吉川 雅修/朱 臻陽/井上 武
開講学期・曜日・時限 後期・火・I-II 単位数 2
<対象学生>
工学科2年次以上
<授業の目的>
インターネット社会を支える基盤技術について,知識の学習と技術の実習を通じて実践的に学ぶ.プロトコルを階層化することの意味を理解し,各層の具体例を学ぶ.小中規模のネットワークを構築する技術を学び,システムを論理的かつ系統的に設計したり,トラブルシュートしたりする方法論を習得する.
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
工-A専門②専門的知識専門分野の基礎的知識を体系的に理解して説明
工-B⑤協調力・コミュニケーション力目標達成に向け周囲と対話-協調しながらリーダーや構成員などの立場に応じて行動
工-C⑥自律的かつ継続的学修能力時代変化に対応しつつ自律的継続的な学修で社会的課題解決に貢献
工-D⑧論理的思考力問題や課題を論理的思考で解決
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
工学
1高度なセキュアネットワークネットワークの設計、構築、モニタリングおよびトラブルシューティングに関連する専門知識の説明ができる.工-A
2ネットワーク管理者・技術者同士で協力して問題を解決し,円滑なコミュニケーションを通じて情報を共有できる.工-B
3自らネットワークに関する専門知識に関連する情報や資料を収集し,継続的な学習とスキル向上を促進できる.工-C
4ネットワーク関連の問題に対して論理的かつ体系的に分析し,効果的な解決策を導くことができる.工-D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%知識及び実技の評価テストを行い,ネットワーク設計および構築に係る専門知識の理解度を評価する.
215%ネットワーク構築に関するレポート課題を課し,チームワークによるネットワーク構築およびトラブルシューティングスキルを評価する.
320%事前学習と事後学習にタスクを課す.知識及び実技の評価テストで学習の効果を確認する.
425%知識及び実技の評価テストを行い,ネットワーク構築に関するレポート課題を課し,ネットワーク構築およびトラブルシューティング能力を評価する.
合計100% 
<授業の方法>
・講義「コンピュータネットワーク」を履修済み,または本授業と同期に履修することを前提とする.
・ルータ・スイッチによるネットワーク構築実験とトラブルシューティングについて,実機実験とシミュレータ実験を併用する.
・実機実験では2人以上でチームを組み,設計・構築・検証およびトラブルシューティングを行う形態が主である.
<受講に際して・学生へのメッセージ>
チーム活動への参加に困難がある学生は履修について相談してください.学生サポートセンターを利用しての相談を推奨します.
<テキスト>
  1. Cisco Networking Academy, 「Introduction to Networks」,「Routing, Swithing, and Wireless Essentials」,「Enterprize Networking, Security, and Automation」,
    (e-learning コースの教材)
<参考書>
  1. Gene著, ネットワーク超入門 : 手を動かしながら学ぶIPネットワーク, 技術評論社, ISBN:9784297126872,
    (2022年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル導入
事前学習
事後学習
MoodleまたはCNSの掲示により指示する
授業内容〔授業内容〕ガイダンス,Cisco Networking Academy利用法,PCのIP設定
〔到達目標〕オンライン教材の利用環境を構築できる. PC の基本設定とネットワーク接続ができる.
2タイトルスイッチによるLAN
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕複数のLANスイッチからなるネットワークの作成
〔到達目標〕複数のスイッチを連結したネットワークを構築できる,DHCP,DNSの基本動作を説明できる.
3タイトルスイッチの動作原理
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕MACアドレスとARPを利用または調査する.閉路を含むネッワークを正常に動作させる.
〔到達目標〕MACアドレスの役割を説明できる.スパニングツリープロトコルの動作を説明できる.
4タイトルVLANの構築
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕スイッチによるVLAN(Virtual LAN)の構築
〔到達目標〕レイヤ2でのネットワーク分割を実施できる.
      スイッチの設定方法と動作原理を説明できる.
5タイトルルータを含むネットワーク
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕ネットワーク層の通信によるネットワーク相互接続とルータの機能,IPアドレスの割当方針
〔到達目標〕ネットワーク層の通信によるネットワーク相互接続の拡張性と,
     接続機器としてのルータの機能を説明できる.
     サブネットマスクとIPアドレス割当の原則を説明でき、具体例に適用できる.
     ルータのネットワーク設定を理解でき,PCをネットワークに参加させることができる
6タイトルルータの導入とIPアドレス設計
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕ネットワークへのIPアドレス割当,ルータの基本設定
〔到達目標〕ネットワークへのIPアドレス割当をアドレス原則と割り当て方針とに従って実行できる.
      ルータへの静的な経路の設定と,ルータが保持する経路の確認が実行できる.
      ルータがルーティングテーブルを保持すること説明できる.
7タイトルWAN用接続とデフォルトルート
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕WANを想定したルータ間接続.手動でのルーティングテーブル構築
〔到達目標〕ルータ間をシリアルケーブルで接続して必要な設定を実施できる.
      デフォルトルート情報を設定できる.
      ルーティングテーブルの内容が意味することを説明できる.
8タイトル中間評価
事前学習
事後学習
MoodleまたはCNSの掲示により指示する
授業内容第7回までのまとめ
9タイトル動的経路制御の利用
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕ルーティングプロトコルRIPバージョン2
〔到達目標〕VLSMに対応した動的経路制御の特徴を説明できる.
      ルータにRIPバージョン2を設定できる.
      ディスタンスベクタ型プロトコルの概要と特徴を説明できる.
      ルーティングテーブルからの経路決定の方法を説明できる.
10タイトル高度な動的経路制御プロトコル(1)OSPF
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕リンクステート型のルーティングプロトコルOSPFバージョン2
〔到達目標〕リンクステートルーティングプロトコルの概要と特徴を説明できる.
      ルータで OSPF をルーティングプロトコルとして設定する手順を実施できる.
      OSPF でのコスト決定要因とその調整方法を説明できる.
11タイトル高度な動的経路制御プロトコル(2)中規模ネットワークの構築
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕多数のルータからなるネットワークの構築
〔到達目標〕これまでよりも大きな規模のネットワークをグループで設計して構築できる.
      OSPF をルーティングプロトコルとして大規模なネットワークに適用して運用を監視できる.
      ルータを遠隔管理可能にするための基本設定を知る.
12タイトルルータによるセキュリティ
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕アクセスコントロール(ACL)ACLによるルータ間の通信の許容と否認の設定,NAT/PATによるアドレス変換
〔到達目標〕ルータ間の通信の許容と否認を決める技術であるアクセスコントロールリスト(ACL)技術を説明できる.
      標準ACLと拡張ACLの2タイプのACLの特性を説明でき,実際に設定できる.
13タイトルネットワークアドレス変換
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕NAT/PATによるアドレス変換
〔到達目標〕プライベートアドレス空間のPCがパブリックなアドレス空間と通信する代表的な技術を説明できる.
      代表的なアドレス変換手法をルータで運用できる.
14タイトルIPv6
事前学習
事後学習
事前学習:CiscoNetworkingAcademyの教材ページを閲覧する.
事後学習:CiscoNetworkingAcademyの演習で知識を復習する.PacketTracerで技術を復習する.
授業内容〔授業内容〕IPv6の利用技術
〔到達目標〕新しいバージョンのIPアドレスの特徴や基本的な運用方法を説明できる.
      ルータとPCをIPv6によるアドレッシングで接続することができる.
15タイトル第15回 総合評価、まとめ
事前学習
事後学習
MoodleまたはCNSの掲示により指示する
授業内容主に後半部の到達度測定,ネットワーク構築技術のまとめ
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート結果確認中
<備考>
(未登録)