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授業科目名 オペレーティングシステム演習
時間割番号 UCS255
担当教員名 小澤 賢司/張江 洋次朗
開講学期・曜日・時限 後期・月・IV 単位数 1
<対象学生>
工学科2年次以上
<授業の目的>
教育用計算機環境での演習が効果的と思われる項目を扱い講義「オペレーティングシステム」で学ぶ内容を理解する.アプリケーションシステム構築のためにオペレーティングシステムが提供する機能と使い方を学び,ネットワークプログラミングの作成実習を行う.また並行プログラミングに関する項目にも時間をかける.なお、本科目はPBL科目である.
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
工-A専門②専門的知識専門分野の基礎的知識を体系的に理解して説明
工-B⑧論理的思考力問題や課題を論理的思考で解決
工-C⑨創造的思考力・デザイン総合的な知見・専門知識・学科学的修経験による創造的思考で課題解決
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
工学
1プロセス (スレッド) を理解し,それを用いたプログラミングを実現できる工-A
2プロセス同期 (排他制御,デッドロック) を理解し,それを用いたプログラミングを実現できる工-A
3シグナルと割り込みを理解し,それを用いたプログラミングを実現できる工-A
4OSの持つネットワーキング機能を理解し,それを用いたゲームプログラムをデザインできる工-B
5OSの持つネットワーキング機能を理解し,それを用いたゲームプログラムを開発できる工-C
6開発したゲームプログラムに関してレポートの作成と口頭試問会を通じて他者に理解を得る工-C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%記述試験、プログラミング試験、小レポートにより評価する。
220%記述試験、プログラミング試験、小レポートにより評価する。
310%記述試験、プログラミング試験により評価する。
410%期末期(レポートと口頭試問会):ネットワーク通信型ゲームの実習に開発したプログラムにより評価する。
530%期末期(レポートと口頭試問会):ネットワーク通信型ゲームの実習に開発したプログラムにより評価する。
610%期末期(レポートと口頭試問会):ネットワーク通信型ゲームの実習のレポート内容と口頭試問会の発表により評価する。
合計100% 
<授業の方法>
「オペレーティングシステム」を並行して履修すること,ならびに先行科目として「計算機アーキテクチャI,II」および「計算機アーキテクチャI演習」を既習であることを前提とする.
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 毛利公一著, 基礎オペレーティングシステム : その概念と仕組み, 数理工学社, ISBN:9784864810395,
    (グラフィック情報工学ライブラリ, GIE-7)

  2. 猪平栄一, 重松保弘著, Linuxによる並行プログラミング入門, 共立出版, ISBN:4320123808,
    (2014年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルプロセス (1) : プロセスとは
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:すべての演習課題を完成させる。小レポート1に取り組む
授業内容最初に、プロセスの基礎を確認したのち、プロセスの生成・終了に関するシステムコールについて学習します。
演習では、学習内容をもとに、親・子プロセス間で同期をとるプログラムを完成させます。
2タイトルプロセス (2) : 並行プロセスの生成と制御
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:すべての演習課題を完成させる。小レポート2に取り組む。
授業内容最初に、複数のプロセスの生成に用いるシステムコール、親プロセスから別のプログラムを動作させるシステムコールについて学習します。
演習では、学習内容をもとに、親プロセスから任意の数の子プロセスを生成するプログラムを完成させます。
3タイトルプロセスとスレッド
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:すべての演習課題を完成させる。
授業内容最初に、プロセスとスレッドの違いについて確認したのち、スレッドの生成・終了に関するシステムコールについて学習します。
演習では、学習内容をもとに、複数のスレッドで並行処理をするプログラムを完成させます。
4タイトル相互排除とデッドロック
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:すべての演習課題を完成させる。小レポート3に取り組む。
授業内容最初に、ロック、セマフォ、デッドロックについて学習します。
演習では、学習内容をもとに、ロックやセマフォを用いて相互排除を行うプログラム、セマフォを用いて複数スレッド間で同期をとるプログラムを完成させます。
5タイトルシグナル (1) : シグナルとは
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:すべての演習課題を完成させる。
授業内容最初に、割り込み、シグナル、シグナルハンドラについて学習します。
演習では、学習内容をもとに、シグナルの送信を行うプログラム、シグナルハンドラの処理を行うプログラムを完成させます。
6タイトルシグナル (2) : シグナルハンドラの各種設定
事前学習
事後学習
事前学習:講義資料を読んでおく。
事後学習:すべての演習課題を完成させる。
授業内容最初に、シグナルの待機、シグナルマスクについて学習します。
演習では、学習内容をもとに、シグナルを待機するプログラム、シグナルマスクの変更を行うプログラムを完成させます。
7タイトルまとめと中間評価
事前学習
事後学習
事前学習:1~6回目の講義資料および演習課題の復習をする。
事後学習:試験の解答例および解説をもとに1~6回目の内容を復習する。
授業内容中間評価として、記述試験およびプログラミング試験を実施します。
試験後、試験の解答例および解説をオンラインで配信します。
8タイトルネットワーク通信の基礎: 簡単なチャットプログラム作成
事前学習
事後学習
事前学習:演習資料を読んでおく。事後学習:演習課題を完成させる
授業内容ネットワーク通信の基礎: 簡単なチャットプログラム作成
9タイトルソケットプログラミング: 1対1通信ライブラリの作成
事前学習
事後学習
事前学習:演習資料を読んでおく。事後学習:演習課題を完成させる
授業内容ソケットプログラミング: 1対1通信ライブラリの作成
10タイトル画面制御ライブラリCURSESの利用
事前学習
事後学習
事前学習:演習資料を読んでおく。事後学習:演習課題を完成させる
授業内容画面制御ライブラリCURSESの利用
11タイトルシグナルによる割込み制御: 1対1非同期通信追跡ゲームの構築
事前学習
事後学習
事前学習:演習資料を読んでおく。事後学習:演習課題を完成させる
授業内容シグナルによる割込み制御: 1対1非同期通信追跡ゲームの構築
12タイトルデータの一貫性管理による追跡ゲームの改良
事前学習
事後学習
事前学習:演習資料を読んでおく。事後学習:演習課題を完成させる
授業内容データの一貫性管理による追跡ゲームの改良
13タイトル多重コネクションによる追跡ゲームの改良
事前学習
事後学習
事前学習:演習資料を読んでおく。事後学習:演習課題を完成させ、レポートを完成させる
授業内容多重コネクションによる追跡ゲームの改良
14タイトル期末評価1(後半の復習と演習全体のまとめ)
事前学習
事後学習
事前学習:口頭試問会を準備しておく。
授業内容期末評価1(後半の復習と演習全体のまとめ)
15タイトル期末評価2(後半の復習と演習全体のまとめ)
事前学習
事後学習
事前学習:口頭試問会を準備しておく。
授業内容期末評価2(後半の復習と演習全体のまとめ)
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
この授業は2年生を対象とした授業のため、令和7年度から受講者数が大幅に増えると予想されます。
そのため、最終口頭試問会を実施する時間が不足する可能性があります。期末評価方法については、再検討が必要になる可能性があります。
具体的な受講者数次第で決定されます。
<備考>
(未登録)