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授業科目名 電子回路実験
時間割番号 UCL205
担当教員名 犬飼 潤治/野原 愼士/齋藤 典生
開講学期・曜日・時限 前期・火・I 単位数 1
<対象学生>
工学科2年次以上
<授業の目的>
電子回路はあらゆるエレクトロニクス分野の根幹であり、それらの基礎を学ぶことは大変重要である。本科目では、実際に電池、抵抗器、ダイオード、コンデンサ、トランジスタなどの素子を含む種々の基礎的な電子回路を組み、作動させ、電圧、電流、抵抗等のパラメータを測定する。そうすることにより回路での電流の流れ、素子の原理、役割などを理論的に解釈し、種々の電子回路の仕組み、働き、用途などを実感をもって理解する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部>工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
工-A専門②専門的知識専門分野の基礎的知識を体系的に理解して説明
工-B③数理データ分析力ICT等により多様な情報を適切に収集し数理的に分析
工-C⑦理解力・判断力自然現象や社会的事象を理解・分析
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
工学
1ダイオード、コンデンサ、トランジスタなどの回路素子の原理、役割について説明できること工-A
2種々の基礎的な電子回路の仕組み、働き、用途などについて説明できること工-A
3テスターを用いて電圧、電流、抵抗を測定できること工-B
4オシロスコープを用いて電圧波形を観察できること工-C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%各回のレポートおよび最後の発表により理解度を評価する。
230%各回のレポートおよび最後の発表により理解度を評価する。
320%各回の実験状況およびレポートにより習得度、理解度を評価する。
420%各回の実験状況およびレポートにより習得度、理解度を評価する。
合計100% 
<授業の方法>
毎回、教員が指示、説明した回路を各自が市販の電子回路キットを用いて実際に組み、電圧、電流、抵抗等を測定し、その回路での電流の流れ、素子および回路全体の役割等を理解する。
各自、授業前に各回の内容について予習し、当日はテキストを見ながら実験に取り組む。
各回の内容をレポートにまとめて提出し、最後に1つのテーマについてグループ単位で発表を行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
1年次後期開講の基礎物理学(電磁気学)を履修していることが望ましい。
電子回路キット(テキストPDF含む)は貸与します(購入不要)。
<テキスト>
  1. キットで遊ぼう電子回路研究委員会編, キットで遊ぼう電子回路 : 手と頭で覚える 1: 基本編. vol.1 第2版, Array, ISBN:9784903272023,
    (2006年出版)

  2. キットで遊ぼう電子回路研究委員会編, キットで遊ぼう電子回路 : 手と頭で覚える 2: 基本編. vol.2 第2版, Array, ISBN:9784903272047,
    (2006年出版)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトルLED、抵抗器を用いた回路
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容実験全体の到達目標、意義、進め方、注意事項等の説明後、LED、抵抗器を用いた回路実験の説明を行い、各自実験を実施する。
2タイトル電圧、電流、抵抗値の測定
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容実験、測定についての説明後、指定された回路を組み、各自テスターを用いていくつかの箇所の電圧、電流、抵抗を測定し、その値の妥当性をオームの法則等により検証する。
3タイトルダイオードを利用した回路1(並列回路、整流回路)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容ダイオードを利用した並列回路、整流回路およびその実験について説明を行い、各自実験を実施する。
4タイトルダイオードを利用した回路2(論理回路)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容ダイオードを利用した論理回路(OR回路、AND回路)およびその実験について説明を行い、各自実験を実施する。
5タイトルダイオードを利用した回路3(マトリクス)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容ダイオードを利用したマトリクス回路およびその実験について説明を行い、各自実験を実施する。
6タイトルCR回路1(単純CR回路、オシロスコープ観察)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容コンデンサを用いた単純CR回路の特徴、数学的表現、時定数、さらにオシロスコープの使い方の説明を行い、各自実験を実施する。
7タイトルCR回路2(コンデンサ直列、並列接続)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容コンデンサを直列および並列接続したCR回路について説明を行い、オシロスコープを使用しながら各自実験を実施する。
8タイトルCR回路3(シミュレーション、微分回路、積分回路)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容Excelを使ったCR回路のシミュレーションおよび微分回路、積分回路について説明し、その後、オシロスコープを使用しながら各自実験を実施する。
9タイトルトランジスタの利用1(タイマ回路)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容トランジスタの特徴およびそれを利用したタイマ回路について説明し、各自実験を実施する。
10タイトルトランジスタの利用2(電流増幅回路)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容トランジスタを利用した電流増幅についての説明後、各自実験を実施して電流増幅率を算出する。
11タイトルトランジスタの利用3(LED調光回路)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容トランジスタを利用したLED調光回路について説明した後、各自実験を実施し、エミッタ接地方式とコレクタ接地方式の違いを検討する。
12タイトルトランジスタの利用4(CdSセル、ダーリントン回路)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、その回路に対する理解を深める。
授業内容トランジスタおよびCdSセルを利用した回路およびダーリントン回路について説明し、各自実験を実施する。
13タイトルDCモータ制御
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容トランジスタを利用したDCモータ制御について説明を行い、その後、各自実験を実施する。
14タイトルマルチバイブレータ(LED点滅、スピーカ)
事前学習
事後学習
事前にテキストで回路の目的、特徴および実験内容を確認する。
データ整理およびレポート作成を行い、実験した回路に対する理解を深める。
授業内容トランジスタを利用したマルチバイブレータ(LED点滅、スピーカ)について説明し、各自実験を実施する。
15タイトル総括評価(発表、まとめ)
事前学習
事後学習
発表スライド作成、練習、質問対策等を行う。
質疑応答で回答できなかった点などをテキスト等により復習し、理解をより深める。
授業内容グループ単位で発表し、質疑応答を行うことにより、電子回路実験全般の理解度をはかる。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
新規開設科目につき該当しない。
<備考>
(未登録)