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授業科目名 工業科教育法II
時間割番号 TPT206
担当教員名 沓間 正
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
教職科目
<授業の目的>
高等学校教諭一種免許状(工業)の取得を目指している学生を対象とした授業を行う。工業教育を深く学ぶために幅広く日本の教育制度の歴史や学習指導要領の変遷について学ぶ。現在の学習指導要領で示されている学校教育で育成すべき資質・能力について理解する。以上のことに加え工業高校の生徒の学習指導に必要な教師が身に付けなければならない能力や指導技術を学ぶ。また、実践力を養うために工業科目の指導案・授業計画を作成し、実際に模擬授業を行う。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部(~2023年度入学生)>機械工学科向け
工学部(~2023年度入学生)>電気電子工学科向け
工学部(~2023年度入学生)>メカトロニクス工学科向け
工学部(~2023年度入学生)>土木環境工学科向け
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシー未選択
1教育制度の歴史及び学習指導要領の変遷を知り、工業高校生が身に付ける資質能力を育てる教師として必要なスキルを理解することができる。
2効果的な授業計画・学習指導案を策定し、模擬j授業を円滑に進めることができること。
3高校教育及び工業科教育の諸課題を考える中で、教員の職務全般・指導技術を理解することができること。
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%学校教育や工業教育で必要なスキルを身に付けられたか、単元別に確認試験し評価する。
230%適切な授業計画を基に学習指導案を策定と実際の授業の進め方について模擬授業等で評価する。
340%学校教育及び工業教育全般の理解度を総合的な確認試験を行い評価する。
合計100% 
<授業の方法>
対面講義を基本とするが、状況によってはオンライン講義に変更する場合がある。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本授業は教職科目であり、高等学校教諭一種免許状(工業)の取得を目指している学生を対象とした授業です。工業高校での授業実践に関する講義・演習を通して工業高校に於いて授業を行う際に求められる基礎的な知識と指導技術を学ぶ事は基より、幅広く教育全般について学び、教師としての求められている資質についても深める内容となっています。卒業後に高校教師として活躍する場合や、一般の企業に就職した後に教師に挑戦する場合あるいは一般企業のみであっても、幅広い知識の一つとして活用していただきたい。
<テキスト>
  1. 高等学校学習指導要領解説 (工業編), 文部科学省,
    (2017年7月)
<参考書>
  1. 授業中に適宜資料を配付する。
<授業計画の概要>
1タイトル学校教育について
事前学習
事後学習
・学校教育全般について考える。
・講義内容で重要だと思われたことをノートに整理する。
授業内容・オリエンテーション
・中央教育審議会の答申を参考に学校教育の在り方について学習する。
2タイトル教育制度の歴史と工業教育(戦前)
事前学習
事後学習
・戦前の教育制度の歩みについて考える。
・戦前の教育の歴史と、それに伴う工業教育が生まれた背景についてまとめる。
授業内容・「我が国の学校教育制度の歴史について」(国立教育政策研究所)を参考に教育が歩んできた戦前の歴史ついて学習する。
・戦前の工業教育が生まれた時代的背景について学習する。
3タイトル教育制度の歴史と工業教育(戦後)
事前学習
事後学習
・戦後の教育制度の歩みについて考える。
・戦後の教育の指針である学習指導要領に示されている工業教育についてまとめる。
授業内容・「我が国の学校教育制度の歴史について」(国立教育政策研究所)を参考に、教育が歩んできた戦後の歴史を学習する。
・戦後の時代的背景と学習指導要領(工業)の変遷について学習する。
4タイトル学習指導要領の変遷
事前学習
事後学習
・学習指導要領の変遷による教育の目的の変化について考える。
・現在の教育が目指している資質・能力の三本柱について考える。
授業内容・学習指導要領の変遷を学ぶ中で工業高校の学習の狙いを学習する。
・現在の学習指導要領で目指している三つの柱について学習する。
5タイトル学習指導要領に於ける工業科教育の目標
事前学習
事後学習
・学習指導要領に掲げられている工業科の目標を考える。
・工業科の目標を理解しそれを教育に反映する手段を考える。
授業内容・学習指導要領(工業)の変遷をを理解し工業教育の目的を学習する。
・工業科教育ならではの特質ある教育活動について学習する。
6タイトル学習指導要領で定める工業科目
事前学習
事後学習
・工業科目にICTを活用した教材の導入の仕方を考える。
・各自が実施する模擬授業に向けて学習計画の立て方を考える。
授業内容・工業教育の目的を達成するための原則履修科目等の学習内容を学ぶ。
・教育効果を上げるためのICTの活用方法について学習し、それを活用ながら各自が実施する模擬授業の指導技術を学ぶ。
7タイトル授業計画の立て方
事前学習
事後学習
・基本的な授業計画の立て方を考える。
・模擬授業を行う科目の授業計画を考える。
授業内容・学習指導案の例を挙げ各項目の理解と各自の模擬授業の科目の授業計画を実践的に行う。
・授業計画を基に興味関心を呼び起こさせる教材、教具、ICTの活用の仕方と学習指導技術を学習する。
8タイトル実践的な学習指導案の立て方
事前学習
事後学習
・WEB上で見られる学習指導案を事前に知っておく
・各自が行う教科の授業計画を作成する。
授業内容・学習指導案を立てるにあたって盛り込まれる内容について学習する。
・学習指導要領にある育成すべき資質能力の三つの柱について理解し授業内容にどの様に反映するか学習する。
9タイトル教員に求められる資質能力
事前学習
事後学習
・今まで自身が受けてきた学校教育を参考に、望まれる教師像について考える
・自分の特性を踏まえながら、教員に求めれれる資質能力を育てる手段を考える。
授業内容・中央教育審議会の答申より、求められる教員の資質能力について学習する。
・教員の資質能力を生かすための手法を考える。
10タイトル工業科教員に求められる資質能力
事前学習
事後学習
・教員に求められる資質能力を踏まえ工業科教員には更に何が必要か考える
・自分の特性を踏まえながら、各自が具体的に資質能力をのばす手段を考える。
授業内容・中央教育審議会答申を踏まえ、工業高校の特性を考える中で必要な資質・能力を学習する。
・工業高校の教師のスキルアップのための研修を学習する。
11タイトル学習評価の基礎
事前学習
事後学習
・評価の機能別タイプや尺度別タイプを考える。
・学習指導要領の変遷から現在求められている評価の観点について考える。
授業内容・評価の意義や新しい3つの観点別評価の目的について学ぶ。
・「指導と評価の一体化」が目指す評価の在り方について学ぶ。
12タイトル危機管理と安全
事前学習
事後学習
・学校生活全般にわたっての危機管理や安全教育について考える。
・防災教育や工業科目の実習や実験等で起こりうる事故について考える。
授業内容・学校全般の危機管理や安全教育について学ぶ。
・企業で行われている安全教育を例にとり、実習や実験等に伴う危険や安全対策について学ぶ。
13タイトル模擬授業の指導案の作成
事前学習
事後学習
・各自の専門に合わせた工業科目の学習指導案の作成を考える。
・模擬授業を行うための学習指導計画や学習指導案の立て方を考える。
授業内容・模擬授業を実施するための授業技術やICTを活用した教材の開発方法を具体的に学ぶ。
・評価基準を含め、模擬授業を行うための計画を学ぶ。
14タイトル模擬授業の実施
事前学習
事後学習
・自分の取り組む模擬授業を考える。
・自分で行った模擬授業について考える。
授業内容・学習指導計画を基として模擬授業を行った結果から生まれた課題を学習する。
・模擬授業を実施しそこから浮かび上がった改善点について学習する。
15タイトル工業科教育の理解と総まとめ試験
事前学習
事後学習
・これまでの授業で学んだことを振り返る。
・今後の生活に生かせることについて考える。
授業内容・工業科教育法Ⅱで学んだことを再確認する。
・産業を支える人材の育成について学ぶ。
・魅力のある工業教育について考える。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
工業高校教員経験者による授業
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
工業高校の実際の現場で、活躍できる教員として必要な知識を中心とした学習内容とした。
<備考>
工業科教育法Ⅰの履修後に履修することを勧めます。