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授業科目名 システム設計
時間割番号 TJM311
担当教員名 西﨑 博光
開講学期・曜日・時限 前期・月・III 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
システムとは、「多数の構成要素が有機的な秩序を保ち、同一目的に向かって行動するもの」や「所定の任務を達成するために選定され配列され、互いに連携して動作する一連のアイテム(ハードウェア、ソフトウェア、人間要素)の組み合わせ」として定義されます。本授業では、これまで学んできた自然科学や社会科学などの知識を統合し、特定の目的や問題解決のために有効な「システム」を設計・構築する基礎的な能力を養います。
具体的には、システム設計の概念を理解し、問題解決のためのモデリング手法や設計技術を習得します。また、入出力設計、データベース設計、ロジック設計などの技術的要素だけでなく、人間中心設計、安全設計、評価・テスト、運用管理といった実践的な内容も学びます。これにより、ロボットシステムや情報システムなど、多様な分野で応用可能なスキルを身につけることを目指します。
本科目は単なる個別の学問ではなく、多様な知見を効果的に組み合わせて問題解決を図る「システム学」の基礎を提供し、学生が複雑な課題に対して柔軟かつ体系的に対応できる能力を育成します。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部(~2023年度入学生)>機械工学科向け
工学部(~2023年度入学生)>電気電子工学科向け
工学部(~2023年度入学生)>コンピュータ理工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
CS-A専門5.時代の変化に対応できるよう、最新の技術動向を考慮して、自律的・継続的に学習できる。
工学部(~2023年度入学生)>メカトロニクス工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
JM-A専門3.三分野のうち、一つ以上のより専門的な技術と知識。少なくとも一分野の技術と知識を十分に身につけ、さらに一つ以上の分野の技術と知識も身につける。3.情報分野組込みシステムにおいて、ソフトウェアを開発することができる。
JM-B4.三分野の知識を利用した分野をまたがった活用三分野を横断した考え方をもとにした議論の上で、結果を導き出すことができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
CSJM
1システムとはどのようなものであり、それらはなぜ人間社会に必要なのかを説明できる。CS-AJM-B
2システム設計において、入出力、データベース、ロジックなどの各要素を具体化し、統合できる。CS-AJM-B
3システムの評価やテスト手法を用いて、設計したシステムの品質や性能を適切に判断できる。CS-AJM-A
4ユーザや環境に配慮したシステムを構築できる。CS-AJM-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
125%小テスト/レポート/試験により理解度/論理的思考/説明力を評価
225%小テスト/レポート/試験により理解度/論理的思考/説明力を評価
325%小テスト/レポート/試験により理解度/論理的思考/説明力を評価
425%小テスト/レポート/試験により理解度/論理的思考/説明力を評価
合計100% 
<授業の方法>
担当教員が変更になったため、初年度については試行錯誤での実施のため、授業方法については臨機応変に変更する可能性があることをご理解ください。
基本的には対面で授業を実施します(単元によってはオンデマンドの実施も検討します)。
授業履修者が少ない場合は、プレゼンテーションなども取り組む予定です。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
卒業研究などで「システム」を開発する機会がでてきますが、それに役立つような知識を学んでいただきます。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 石黒直樹著, システム設計のセオリーと実践方法がこれ1冊でしっかりわかる教科書, 技術評論社, ISBN:9784297137915,
    (2023年出版 図解即戦力 : 豊富な図解と丁寧な解説で、知識0でもわかりやすい!)

  2. 三木光範著, 知的システム工学, 共立出版, ISBN:9784320122628,
    (2011年出版 情報工学テキストシリーズ, 第2巻)
<授業計画の概要>
1タイトルシステムの概念
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容システムとは?様々なシステム、システムの特徴
2タイトル問題解決ツール
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容マインドマップや機能分解で課題を整理する。
3タイトル問題解決モデリング
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容身近な問題をシステム設計で解決する方法。
4タイトル全体設計書
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容要件定義から詳細設計書までの作成方法を学ぶ。
5タイトル出力設計
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容センサーやUI設計など入出力部分の設計について学ぶ。
6タイトルデータベース設計
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容データ管理とDB構造設計。
7タイトルロジック設計
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容制御アルゴリズムやプログラムフローを設計する。
8タイトルサーバ設計
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容クラウドやエッジコンピューティングついて学ぶ。
9タイトル中間の総括・まとめ
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容前半の内容を確認し、理解度評価する。
10タイトル機能再利用のためのモジュール設計
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容再利用可能なモジュール設計と標準化技術。
11タイトル人間中心・安全設計
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容操作性や安全性を考慮したシステム設計手法。
12タイトルシステム評価・テスト
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容テスト手法と評価基準でシステム品質を測定。
13タイトルシステムの運用とモニタリング
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容運用管理と監視ツールを用いたシステム安定性
14タイトルアンケート分析
事前学習
事後学習
配布資料の予習
演習課題の復習
授業内容ユーザー満足度調査結果の分析手法を学ぶ。
15タイトル総括評価・まとめ
事前学習
事後学習
配布資料の復習、演習課題の復習
試験課題の復習
授業内容理論と実践の総復習として試験を実施する。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
担当者変更
<備考>
(未登録)