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授業科目名
担当教員
生命倫理学特論
秋葉 峻介
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PMN703 1 (未登録) 1 前期 (未登録) (未登録)
[概要と目標]
本講義では、生命と倫理をめぐる社会的問題を理解し、自ら論理的・批判的に検討する力の涵養を目的とする。
医学・生命科学研究の発展とともに展開してきた「生命倫理学」の議論がどのようなものであるのか概説し、そのうえで個別の問題について講義・ディスカッションを通じて理解を深める。
高度で専門的な知識と能力を有する職業人ならびに科学者として適切な理解が必須である国内外の諸議論に関係する法律や倫理について適宜確認し、その理解を深めることを通じて、倫理観及び社会性を涵養する。
[到達目標]
・生命倫理の成り立ちとその背景、重要概念について理解し、個別の問題の解決に向けた議論の組み立て/概念の適切な使用ができる(記述、発表)。
・生命と倫理をめぐる社会的な問題について、様々な立場の議論を踏まえ自らの視点で検討し、適切に表現(記述、発表)するための論理的コミュニケーションスキルを修得する。
[必要知識・準備]
・原則的に面接授業(講義室において対面で行う授業)の実施形態によって進め、必要な資料があれば毎回配布する。
・授業実施形態については状況に応じて判断し変更することもあるので、随時CNSやMoodleの掲示板等を参照されたい。

※全体の2/3以上の出席がない場合評価対象とならないため十分に注意すること。
※個別の事情等により対面形式での受講が困難な者、また、日本語での受講が困難な者については別途対応を検討するため必ず事前に申し出ること。
※他専攻の学生(学部生含む)で聴講等を希望する場合も含め、受講に関する相談は随時受け付ける。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 60  %基本的な知識が身についたかどうか/問題の背景を理解し、十分な検討が行われているかどうか 
2受講態度 10  %積極的に内容を理解する姿勢で受講したかどうか 
3発表/表現等 30  %ディスカッションやグループワーク、リアクションペーパー等において講義内容を踏まえた論理的な発言・記述ができているかどうか 
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. 三重野雄太郎, 秋葉峻介編, 概説 生命倫理学, 大学教育出版, ISBN:9784866923390,
    (2025年出版)

  2. Albert R. Jonsen, Mark Siegler, William J. Winslade, Clinical ethics : a practical approach to ethical decisions in clinical medicine 9th ed, McGraw-Hill Education, ISBN:9780071845069,
    (2021年出版)

  3. 土井健司, 田坂さつき, 加藤泰史編著, コロナ禍とトリアージを問う : 社会が命を選別するということ, 青弓社, ISBN:9784787235053,
    (2022年出版)

  4. 広瀬巌著, パンデミックの倫理学 : 緊急時対応の倫理原則と新型コロナウイルス感染症, 勁草書房, ISBN:9784326154708,
    (2021年出版)

  5. 有馬斉著, 死ぬ権利はあるか : 安楽死、尊厳死、自殺幇助の是非と命の価値, 春風社, ISBN:9784861106248,
    (2020年出版)
[講義項目]
第1回~第2回 生命倫理概論:歴史と現代的な意義 
第3回~第4回 臨床倫理:患者にとっての「最善」はいかに実現可能か?
第5回~第6回 安楽死・尊厳死・医師幇助自殺:死ぬ権利と職業倫理
第7回~第8回 パンデミックと倫理学:例外状態における自由・権利の制限をめぐって

※授業の進度や受講生の関心にあわせて授業内容を変更する場合もある。
※第3回以降は各回のテーマに合わせて講義・映像資料等の視聴・ディスカッション等を行う。
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
対面形式のためグループワークやディスカッションを増やしてほしいとの要望があったため、リアクションペーパーへの論述に宛てていた時間をグループワーク・ディスカッション等の時間として設定する場合がある。