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授業科目名 環境経済政策論I
時間割番号 LSS239
担当教員名 伊藤 智基
開講学期・曜日・時限 後期・木・V 単位数 2
<対象学生>
地域社会システム学科・環境科学科の2年生
<授業の目的>
環境法の概要を学びます。すなわち、公害問題・環境問題を解決するために、どのような形で法制度を設計するべきか、また現在の環境法・環境条例の仕組みはどのようになっているのかについて、理解を深めることを目的とします。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>環境科学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
EV-A共通情報を適切に活用する力(情報)図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を倫理的、合法的に収集し、収集した文献や資料から適切な情報を選択し、様々な情報を統計学的手法やAI技術なども活用して分析し、的確にまとめて活用できる力を備える
EV-B論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
生命環境学部>地域社会システム学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
SS-A共通情報を適切に活用する力(情報)図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を倫理的、合法的に収集し、収集した文献や資料から適切な情報を選択し、様々な情報を統計学的手法やAI技術なども活用して分析し、的確にまとめて活用できる力を備える
SS-B論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
EVSS
1環境法・環境政策についての発展の歴史・その背景・今後の方向性について多方面に理解した上で、それらを基にして今後新たな環境問題が生じた場合の施策を考えることができるようになる。EV-ASS-A
2環境法・環境政策についての発展の歴史・背景・今後の方向性について多方面に理解した上で、環境法、環境政策に関する専門的な教科書や文献について、その内容を吟味しながら読むことができるようになる。EV-BSS-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%到達目標のうち、環境法・環境政策についての発展の歴史・その背景・今後の方向性についての理解を確認すべく、Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、選択問題)。
250%到達目標のうち、環境法・環境政策についての発展の歴史・その背景・今後の方向性についての理解を確認すべく、Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、選択問題)。
合計100% 
<授業の方法>
オンデマンド型での講義を行います。すなわち、CNSにアップされる講義資料に関する動画を視聴し、それに関する課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)してください。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
この授業を担当します、伊藤智基です。本務校は山梨県立大学で、行政法・日本国憲法・環境政策論・政策法務論・キャリアデザインⅠ・キャリアデザインⅡといった科目を担当しています。このように専門は法律学(公法学)ですので、この授業は経済学的観点というよりも法的観点から環境政策が語られることになります。この点についてはあらかじめご了承ください。
<テキスト>
  1. 特に指定しない。
<参考書>
  1. 北村喜宣著, 『環境法[第6版]』, (有斐閣、2023年),
    (※参考書なので買う必要はないです。)
<授業計画の概要>
1タイトル導入講義
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容01-1 教員の紹介・連絡用メールアドレス
01-2 予備知識1 法とは何か
01-3 予備知識2 法学とは何か
01-4 予備知識3 法学や公文書での、漢字の送り仮名の法則
01-5 環境法とは
01-6 環境法学とは
01-7 この講義の流れ
2タイトル環境とは
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容02-1 環境の定義
02-2 環境の分類
02-3 環境に対する人類の認識の変化
02-4 環境をなぜ守るのか
02-5 環境をどのように守るのか
02-6 環境法・環境政策を制度設計するにあたっての5つの留意事項
3タイトル公害問題に対する民事法的対応
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容03-1 公害問題に対する民事法的対応 
03-2 損害賠償の要件1 ~故意又は過失~
03-3 損害賠償の要件2 ~違法性~
03-4 損害賠償の要件3 ~因果関係
4タイトル公害問題に対する行政法的対応
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容04-1 公害問題に対する行政法的対応(概略・イメージ図) 
04-2 公害問題に対する民事法的対応の限界と、行政法的対応の有効性
04-3 水質汚濁に対する行政法的対応
04-4 大気汚染に対する行政法的対応
04-5 公害対策基本法の制定
5タイトル環境問題に対する新たな形での行政法的対応
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容05-1 環境問題とは
05-2 公害問題と環境問題の性質の違い
05-3 公害問題と環境問題の対処方法の違い
05-4 環境問題への対処方法
6タイトル環境法の基本原理
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容06-1 環境法の基本原理
06-2 環境法の基本原理1 ~持続可能な発展~
06-3 環境法の基本原理2 ~汚染者負担原則(PPP)~
06-4 環境法の基本原理3 ~拡大生産者責任(EPR)~
7タイトル環境法の基本原理(続き)
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容07-1 今回の講義の内容の前提となる知識 
07-2 環境法の基本原理4 ~未然防止原則~
07-3 環境法の基本原理5 ~予防原則~
8タイトル自治体における取組
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容08-1 環境政策の最先端の実験室
08-2 条例制定権とその限界
08-3 地方分権改革と条例制定権の拡大
9タイトル自治体における取組(続き)
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容09-1 自治体による条例制定の歴史
09-2 要綱
09-3 協定
10タイトル個別環境法1 環境基本法と、その前身としての公害対策基本法
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容10-1 環境基本法の制定前 ~公害対策基本法、自然環境保全法~
10-2 環境基本法の制定 
10-3 環境基本法の全体像
10-4 環境基本法の基本論点
10-5 環境権
10-6 地方自治体の環境基本条例
11タイトル個別環境法2 廃棄物処理法
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容11-1 清掃法から廃棄物処理法へ
11-2 廃棄物の定義
11-3 廃棄物の分類
11-4 誰が処理責任を負うのか
11-5 廃棄物処理業、廃棄物処理施設
11-6 適正処理の確保のための制度 ~マニフェスト制度~
11-7 不法投棄・不適正処理対策、罰則、課題
12タイトル個別環境法3 容器包装リサイクル法、循環基本法、プラスチック資源循環促進法
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容12-1 容器包装リサイクル法
12-2 循環基本法
12-3 プラスチック資源循環促進法
13タイトル個別環境法4 地球温暖化対策
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容13-1 国際的な取組
13-2 国内的な取組
14タイトル個別環境法5 放射性物質による環境汚染(原発事故)
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容14-1【東日本大震災】原子力災害対策特別措置法に基づく避難指示等の経緯
14-2【2011年~】原子力法体系の環境法体系への統合
14-3【2011年~】福島第一原発事故による損害の賠償
15タイトル総括評価・まとめ
事前学習
事後学習
【事前(オンデマンド)】CNSにアップされる動画を視聴する。
【事後】課題(Googleフォームを用いた確認問題)を毎回提出(送信)する。また参考図書を用いて理解を深める。
授業内容全体の復習、期末試験の案内
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
担当者変更
<備考>
伊藤智基先生は、「就職活動を見据えた学生生活の全体像」という学術科目も担当しています。民間企業や官公署への就職を希望している学生(特に1年生や2年生)は、履修をお勧めします。なお環境経済政策論Ⅰとは内容的な関係はありません。