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授業科目名 運動制御・運動学習特論
時間割番号 GLB559
担当教員名 関口 浩文
開講学期・曜日・時限 前期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
バイオサイエンスコースの学生
<授業の目的および概要>
運動は、脳からの指令により脊髄運動ニューロンが活性化されることで、筋を収縮し、関節を中心に骨を動かし生じる随意運動と、主に筋や皮膚からの末梢入力が、脊髄運動ニューロンを活性化させて生じる反射からなっており、これらのバランスを巧みに調節することで、ヒトは目的にかなった動作を実現させている。その仕組みを理解し、運動学習に関して、最近の知見を理解する。
<到達目標>
・運動発現における基礎的な機序を理解する
・運動学習における神経系の可塑的変化や行動学的変化の知見を得る
・新たな問題提起や仮説の創出ができる
<授業の方法>
・対面授業による講義を行う
・講義内容に関して議論する
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1試験:期末期 40  %講義内容の基本的理解度を評価する 
2小テスト/レポート 30  %レポート課題を実施し,理解度および分かりやすくまとめる力を評価する 
3受講態度 30  %講義内容に関して自発的な発言,建設的な議論を評価する 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
身体運動,および運動学習に関する神経機序に興味がある学生の受講を望みます
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. ロジャー・M. エノーカ著, ニューロメカニクス : 身体運動の科学的基盤, Array, ISBN:9784890134700,
    (2017年出版)

  2. Eric R. Kandel [ほか] 編, カンデル神経科学 第2版, Array, ISBN:9784815730550,
    (2022年出版)
<授業計画の概要>
第1回 筋の構造と収縮メカニズム
第2回 脊髄と反射回路
第3回 大脳の構造と機能(運動関連領野)
第4回 小脳の構造と機能
第5回 大脳基底核の構造と機能
第6回 筋の収縮様式と制御機序
第7回 随意運動の準備と発現
第8回 運動と記憶
第9回 運動記憶の固定
第10回 オフライン学習とオンライン学習
第11回 睡眠と運動学習
第12回 internal focusとexternal focus
第13回 運動経験と運動学習
第14回 皮質運動マップと運動学習
第15回 まとめ・総合討論
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート結果確認中