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授業科目名 金属工学
時間割番号 EET111
担当教員名 中山 栄浩
開講学期・曜日・時限 前期・木・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
金属材料は目的の形状に成形することが容易で,十分な強度と粘り強さを有することから,さまざまな分野で広く利用されている.金属材料が有するこのような特性を効率的に利用するためには,金属材料に関する基本的な性質を十分に理解することが必要となる.そこで,「材料の科学I」では,鉄鋼あるいは非鉄金属に関する各論を学習する上で必要となる金属材料に共通な基礎知識を習得することを目標とする.
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門授業力・実践的技能教科書にある題材や単元等に応じた教材・資料を開発・作成することができる。
B教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
C教育課程編成に関する基礎的な知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1金属材料の定義や基本的な性質が説明できることA
2金属材料の結晶構造や格子欠陥を理解し,これらが金属材料の性質に及ぼす影響を説明できることC
3合金の種類や構造を理解し,合金と純金属の性質の違いを説明できることB
42元系合金の基本的な平衡状態図を説明できることB
5金属材料における拡散と相分解の基本的事項が説明できることB
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%小テストや総括試験において、当該項目に関する正しい説明ができたか否かを評価する
220%小テストや総括試験において、当該項目に関する正しい説明ができたか否かを評価する
320%小テストや総括試験において、当該項目に関する正しい説明ができたか否かを評価する
420%小テストや総括試験において、当該項目に関する正しい説明ができたか否かを評価する
520%小テストや総括試験において、当該項目に関する正しい説明ができたか否かを評価する
合計100% 
<授業の方法>
各回の講義終了時に、moodleを利用して、受講状況を確認するための簡単な小テストを行う。
なお成績評価における小テストと総括試験の比率は、50:50とします。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
高等学校で学習した原子の構造や結合様式に関する基礎的な内容を復習しておくことが望まれる.
身の周りで使用されている材料の種類,ならびにそれらが使用されている理由,さらには社会における材料の役割を考える習慣を身につけて欲しい.
<テキスト>
  1. 吉岡正人, 岡田勝蔵, 中山栄浩共著, 機械の材料学入門, コロナ社, ISBN:4339045594,
    (2001年出版)
<参考書>
  1. W.D. キャリスター著 ; 入戸野修監訳, 材料の微細構造, 培風館, ISBN:4563067121,
    (2002年出版 材料の科学と工学 / W.D. キャリスター著 ; 入戸野修監訳, 1)

  2. Craig R. Barrett, William D. Nix, Alan S. Tetelman, The principles of engineering materials, Prentice Hall, ISBN:0137093942,
    (1973年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス、原子の構造
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容授業形態、シラバス、授業評価などについて説明する
原子構造、電子配列、周期表、金属の種類などについて説明する
3.  〃
4.  〃
5.  〃
6.金属材料の基礎
7.  〃
8.  〃
9.  〃
10.金属の種類とその性質・特徴
11.  〃
12.  〃
13.金属の精錬
14.  〃
15.金属と技術
2タイトル原子の結合
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容1次結合と2次結合の相違点、イオン結合、共有結合、金属結合、ならびにファンデルワールス結合・水素結合の原理と特徴について説明する
3タイトル簡単な結晶学
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容結晶を理解する、単位格子を理解する、結晶面と結晶方向の表記方法を説明する
4タイトル金属の結晶構造(金属の基本的な性質)
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容強度、延性、硬さ、引張試験、電気と熱の良導体、磁性、および金属光沢など金属が有する基本的な性質を説明する
5タイトル金属の結晶構造(金属の結晶構造、原子配列の差異)
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容体心、面心、稠密六方晶の結晶構造、面心と稠密六方の類似点、線密度、面密度、理論密度の計算方法などを説明する
6タイトル金属の格子欠陥
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容格子欠陥の分類、原子空孔の構造と役割、転位の構造と役割(概念の理解)、結晶粒界の構造と役割などを説明する
7タイトル合金の種類
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容純金属と合金の相違点、固溶体の種類や構造および特徴、ヒュームロザリーの経験則などについて説明する
8タイトル1成分系の相平衡
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容相平衡の概念、相律の解釈、質量割合と原子割合の求め方、純金属と合金における凝固の特徴などについて説明する
9タイトル自由エネルギー曲線と平衡状態図
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容混合物の自由エネルギー、自由エネルギー曲線と相平衡、全率固溶型平衡状態図の概要を説明する
10タイトル2元系平衡状態図(1)
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容平衡状態図」の基本、「てこの法則」、全率固溶型平衡状態図の基礎と活用事例(帯域溶融法による精錬)、非平衡状態の凝固組織(有心組織)などについて説明する
11タイトル2元系平衡状態図(2)
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容共晶型平衡状態図について、てこの原理や相律を交えてミクロ組織変化を説明する。共晶型合金の特徴(低融点、鋳造性)などについて説明する
12タイトル2元系平衡状態図(3)
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容包晶型および偏晶型平衡状態図について、てこの原理や相律を交えてミクロ組織変化を説明する。炭素鋼における共析反応について説明する。実用金属の平衡状態図について説明する
13タイトル結晶内原子の拡散
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容拡散の分類と形態、原子空孔を媒介とする体拡散、定常拡散と非定常拡散の相違点、ならびに原子拡散に関わる基本的な計算について説明する
14タイトル本講義の総復習
事前学習
事後学習
・moodleを用いて前日までに配布する講義資料を確保し、概要を確認しておくことが望ましい。
・講義終了時に行う小テストの正誤について、講義資料を用いて復習することが望ましい。
授業内容本講義に関わる総復習を行う。授業評価アンケートを実施する。
15タイトル本講義の総括
事前学習
事後学習
・総括に向けて、すべての配布資料および小テストについて復習しておくことが望ましい。
授業内容総括と総括試験の実施。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
「新規開設科目につき該当しない」
<備考>
(未登録)