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授業科目名 地理学野外実習I
時間割番号 EES313
担当教員名 渡邊 瑛季
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
生活社会教育コース2,3,4年生
<授業の目的>
地理学では,研究対象とする地域を実際に訪問し,フィールドワーク(地理学では特に「巡検」という)をしながら景観を観察したり,様々な資料を収集したりすることから,そのための手法を学ぶことは重要です。また,生活科における校区内の調査や社会科における地域調査を実施するうえで,教師としてその実施意義や具体的な方法を身につけておく必要があります。
 本演習では,実際に調査対象とする地域に赴いて,フィールドワークを行います。また,フィールドワークに赴く前の準備や下調べ,またフィールドワーク後の資料の整理やレポート作成までの一連の手順を習得します。調査対象地域は,ガイダンスの際に説明します。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門人や社会への関心日本や世界、自然に関する広い教養を身につけている。
B他者との協働チーム内での自らの役割を自覚して、他者と協働できる。
C授業力・実践的技能教科書にある題材や単元等に応じた教材・資料を開発・作成することができる。
D教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1地理学におけるフィールドワーク(巡検)の方法を理解することができる。A
2グループで設定した調査テーマに対して積極的に協力して調査を進めることができる。B
3現地調査の前の下調べにおいて,適切な文献,地図,統計を入手することができる。C
4現地調査で得られた情報を,文章化・図表化して表現することができる。C
5地理学におけるフィールドワーク(巡検)を実践することができる。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
135%事前調査のレポート
235%事前調査中の報告
35%事前調査のレポートの添付資料
410%現地調査中のゼミでの経過報告
515%現地調査中のゼミでの総括報告
合計100% 
<授業の方法>
野外での現地調査ならびに面接授業(教室での対面授業)を併用して実施する。下調べの後,3泊4日で特定地域を対象に現地調査を行い,地誌的なテーマについての調査結果をレポートにとりまとめる。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・大学を離れ,宿泊をともないながら屋外で調査を実施しますので,講義とは性格が大きく異なる授業であることを理解してください。
・下調べやまとめの作業は,授業時間だけでなく,それ以外の時間も利用して行う必要があります。
・現地調査に赴くうえで不安な点や不明点は事前に教員に相談すること。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 市川健夫著, フィールドワーク入門 : 地域調査のすすめ 2版, 古今書院, ISBN:4772213651,
    (1986年出版)

  2. 佐藤郁哉著, フィールドワーク : 書を持って街へ出よう 増訂版, 新曜社, ISBN:9784788510302,
    (2006年出版 ワードマップ)

  3. 松岡路秀 [ほか] 編, 巡検学習・フィールドワーク学習の理論と実践 : 地理教育におけるワンポイント巡検のすすめ, 古今書院, ISBN:9784772252652,
    (2012年出版)

  4. 以上のほか,授業内で随時紹介する。
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス,受講上の注意
事前学習
事後学習
事前学習:シラバスを読んでおく。
事後学習:ガイダンスでの内容を振り返る。保護者やご家族に現地調査に赴くことを説明しておく。
授業内容本実習のねらい,目標,内容,今後のスケジュール,注意点について説明する。受講生の自己紹介を行う。
2タイトル現地調査の日程調整,調査対象地域の選定
事前学習
事後学習
事前学習:9~11月における自らのスケジュールを確認しておく。今までに行ったことのある地域を思い出しておく。
事後学習:候補とした調査対象地域の自治体や観光協会などのウェブサイトから地域的特性やアクセス方法を把握する。
授業内容教員と受講生の協議により現地調査に赴く日程を決定する。調査対象地域の候補を挙げる。
3タイトル調査対象地域の決定,巡検資料の作成方法
事前学習
事後学習
事前学習:候補とした調査対象地域の中から調査したい地域を考えておく。
事後学習:調査対象地域の自治体や観光協会などのウェブサイトから地域的特性を把握する。
授業内容教員と受講生の協議により調査対象地域を決定する。また、文献や統計資料による下調べを行う方法について説明する。
4タイトル巡検資料作成のための資料収集の方法
事前学習
事後学習
事前学習:教員が過去に実施した巡検で作成した巡検資料を読んでおく。
事後学習:資料収集の方法について振り返り,実践できるようにする。
授業内容巡検資料を作成するための文献,地図,航空写真,統計などの資料の種類やその入手方法,利用方法などについて説明する。
5タイトル調査対象地域の概要の調査
事前学習
事後学習
事前学習:調査対象地域の概要について書かれた文献,また地形図などを図書館で探す。
事後学習:調査対象地域の位置,人口,土地利用,地勢,地名について巡検資料としてまとめる。
授業内容調査対象地域の位置,人口,土地利用,地勢,地名について地誌を概説した文献,自治体のウェブサイト,地形図・地勢図などをもとに把握する。
6タイトル自然地理的特性の調査
事前学習
事後学習
事前学習:調査対象地域の自然地理的特性について書かれた文献を図書館などで探す。
事後学習:調査対象地域の自然地理的特性について巡検資料としてまとめる。
授業内容調査対象地域の地形,気候,植生などについて文献・資料調査を行う。
7タイトル人文地理的特性の調査
事前学習
事後学習
事前学習:調査対象地域の人文地理的特性について書かれた文献を図書館などで探す。
事後学習:調査対象地域の人文地理的特性について巡検資料としてまとめる。
授業内容調査対象地域の歴史,文化,産業,交通などについて文献・資料調査を行う。
8タイトル調査テーマの設定
事前学習
事後学習
事前学習:5~7回までに作成した巡検資料を読んでおく。
事後学習:調査テーマに関連して現地でしか調べられないことを考える。
授業内容班に分かれ,調査すべきテーマを動態地誌の考え方に基づいて設定する。
9タイトル調査内容の検討
事前学習
事後学習
事前学習:調査テーマに関連して現地でしか調べられないことを考え,班で相談できるようにしておく。
事後学習:調査内容について不十分な点や問題点がないか検討する。
授業内容調査内容(調査対象,質問事項,観察事項,調査ルート,班での役割分担)について具体的に検討する。
10タイトル調査計画の立案
事前学習
事後学習
事前学習:調査内容に不十分な点や問題点があればまとめておき、班で相談できるようにしておく。
事後学習:調査計画に不十分な点や問題点がないか検討する。
授業内容調査内容に基づいて調査日時,場所,必要物品を検討する。また、天候や現地の状況により,調査実施困難な場合の代替案を検討する。
11タイトル現地調査の準備
事前学習
事後学習
事前学習:調査内容・調査計画を再度確認する。
事後学習:調査日程を再確認する。持ち物や切符などを準備する。緊急連絡先やアレルギーなどについて教員に申告する。保護者やご家族に調査日程や行き先、宿泊先を説明する。
授業内容現地調査に行く前に,日程,持ち物,調査内容などに不明点がないかを確認する。
12タイトル現地調査
事前学習
事後学習
事前学習:これまでの下調べの内容を振り返っておく。
事後学習:現地で調査したことやメモしたことを忘れないうちに清書・整理しておく。
授業内容3泊4日の行程で現地調査を実施する。
13タイトル調査結果のまとめ
事前学習
事後学習
事前学習:現地で調査したことやメモしたことを忘れないうちに清書・整理しておく。入手した資料を整理しておく。
事後学習:現地調査でわかったことを文章化,図表化する準備をする。
授業内容班ごとに現地調査からわかった事実を突き合わせて確認する。得られたデータを整理する。入手した資料の一覧を作成する。
14タイトル調査レポートの作成
事前学習
事後学習
事前学習:現地調査でわかったことを文章化,図表化する準備をする。
事後学習:レポートを完成させる。
授業内容調査結果を文章化・図表化し,レポートとしてまとめる。
15タイトル調査結果の発表
事前学習
事後学習
事前学習:レポートをもとに,班ごとに調査結果を発表できるように準備しておく。
事後学習:これまでの一連の調査方法を振り返り,教壇に立った際に活かせるようにする。
授業内容班ごとに調査結果を発表し,受講生と教員でその内容について討議する。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
担当者変更
<備考>
(未登録)