授業科目名
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体育原理
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時間割番号
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EEP211
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担当教員名
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木村 はるみ
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開講学期・曜日・時限
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後期・火・III
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単位数
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2
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<対象学生>
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身体哲学・身心変容技法・身体教育に興味をもっている学生
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<授業の目的>
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AIなどの登場により、便利さの中や経済原理に支配されない「自分軸」の大切さを感じるこの頃です。 目まぐるしい物質文明の中で、カラダから学ぶ授業の大切さを専門の立場から考える。こころとからだの不可分なあり方から、単に技術習得をやエクセレンスを目指すのではなく、どの人にとっても、尊厳を考え、人間らしいこころやカラダを養う体育の在り方を考える。 「主体性」とは何か、体育場面から考える。当事者にとっての意味、充実した人生とは何か、生き方を考える。
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<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
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教育学部向け | 記号 | コンピテンシー(能力・資質) | |
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A | 専門 | 他者との協働 | 他者の意見を聴き、理解や協力を得て課題に取り組める。 | ○ | B | 教職教養 | 教職の意義や職務内容、子どもに対する責務を理解している。 | ○ | C | 教科等の専門教養 | 取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。 | ◎ | D | 持続的変態力 | 教師として学び続ける意志と課題探求力を身につけている。 | ○ |
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<到達目標> 到達目標とは
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目標NO | 説明 | コンピテンシーとの対応 |
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教育 |
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1 | 日本に「体育」領域の形成された歴史と背景を理解し、これからの時代にふさわしい「未来の体育」を考える。これからの体育教師、指導者に必要なこころの教養を身に着ける。 | D | 2 | 中学校・高校における「体育理論」の内容を充実するための構想 | C | 3 | 体育教師による児童・生徒への「寄り添い」と的確な指示の在り方、言葉かけの重要性を理解する | B | 4 | 他者の意見に傾聴し、共同して探求する態度をもつ | A |
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<成績評価の方法>
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目標No | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 25% | 認識に基づいた判断と未来を形成する意欲をもつ | 2 | 25% | 理論知と実践知のバランスをもつ体育授業をめざす | 3 | 25% | ケアラーとしての教師の役割を考える | 4 | 25% | テーマに沿って実践的なプロジェクト研究を構築できる | 合計 | 100% | |
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<授業の方法>
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文献購読とディスカッションならびに実技(瞑想・セルフタッチ・マイドフルネス)。プレゼンテーション。学習履歴(OPP)の作成。ショートエッセイ。
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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広く身心変容技法に目を向け、現在の「体育」をアップデートしましょう。 最近注目されている「ソマティック」な身体(一人称の身体)や自然治癒力や回復力の形成としての東洋的体育の再構築や再評価を考えたいと思います。超少子化・超高齢化・災害多発などの現代社会の抱える問題に身体教育は何をしなければならないのか、未来の体育を考える。
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<テキスト>
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- 秋山麻美・木村はるみ・他(山梨大学付属幼稚園), 「からだの教育」から見た幼児教育 : 保育者と子どもの「育ち」と「健康」を問い直す, 教育実践学研究 : 山梨大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要,
(山梨大学学術リポジトリーでダウンロード可能)
- 木村はるみ, 花とエネルギー : 世阿弥とスタニスラフスキー, 山梨大学教育学部紀要,
(山梨大学学術リポジトリーでダウンロード可能)
- 中川れい子, みんなのセルフタッチング, 日貿出版社
- 神明p(監修:鎌田東二), 自分とか、ないから, サンクチュアリ出版
- 長谷川敏彦・鎌田東二, 超少子・超高齢社会の日本が未来を開く 医療と宗教のパラダイムシフト, 集英社
- 中村桂子, いのち愛づる生命誌, 藤原書店
- 藤守創, 「揉む医療」の探求 日本的身体とは何か, 青灯社
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<参考書>
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- 鎌田東二編, 身心変容と医療/表現~近代と伝統 先端科学と古代シャーマニズムを結ぶ身体と心の全体性, 日本能率協会マネジメントセンター
- 藤原満, 能登のムラは死なない, 農文協
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<授業計画の概要>
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1 | タイトル | オリエンテーション:体育文系になろう |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 研究を語る様々な方法:パフォーマンス・作品の提示・論文・エッセイ・行為 |
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2 | タイトル | 自分とか、ないから |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 学歴社会の落とし穴:自殺・引きこもり・発達障害の増加 |
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3 | タイトル | カラダから/で哲学する・セルフタッチングから他者への施術へ |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 身体からの教育の再評価 |
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4 | タイトル | 技法習得の落とし穴:有形→無形→真形(本物になるはずの修練の中で・・・) |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 自己変容の科学と落とし穴。名人になるはずが虎になってしまう話。頑張っていたはずが自信を喪失してうつ状態に陥る。
真形にならずに、魔形や異形の表れはなぜ起こるのか。 |
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5 | タイトル | 身心理論:西洋の科学と東洋の叡智 |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | ヨーガ・気功・呼吸法・マインドフルネス。専門家になるのか名人になるのか。 |
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6 | タイトル | 自分の花を咲かせよう・自分軸の形成と体育 |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 「花」の思想:世阿弥の思想:日本の芸道論 |
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7 | タイトル | 身体教育と修行:空海 |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 意識の階梯と生きる力 |
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8 | タイトル | 体育教師とは:インストラクター・コーチ・ファシリテーター・コーディネーター |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 教育における「寄り添い」と「介入」・「同行二人」 |
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9 | タイトル | 周辺参加型教育 |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 新しい分野や集団への参入:「時、満ちつれば、、。」いつの間にか身につく技術とは。 |
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10 | タイトル | 自分と世界:インテグラル・エコロジー(世界は家族) |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 人間は世界の主人公ではない。環境破壊や紛争への反省とこれからの平安な世界の構築。逆境に強い人間づくり。生態智。 |
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11 | タイトル | オルタナティブ・スクールと体育:魂の保護を求める子供たち(シュタイナーの思想と教育) |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 世界・人間理解と価値形成:健やかな日常。豊かな人生。感性の覚醒。
全人教育・障害児教育・養護施設・ケアワークと体育 |
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12 | タイトル | 災害学と体育:災害支援者養成・防災 |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 災害学・災害支援者養成 |
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13 | タイトル | 資料収集 |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 調査・解析 |
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14 | タイトル | プレゼンテーション |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | PPTによる口頭発表 |
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15 | タイトル | 試験 |
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事前学習 事後学習 | 適宜、CNSにて指示する。 |
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授業内容 | 筆記あるいはレポート |
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16 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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17 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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18 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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19 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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20 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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21 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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22 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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23 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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24 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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25 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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26 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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27 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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28 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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29 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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30 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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<実務経験のある教員による授業科目の概要> |
日本体育・スポーツ・健康科学学会体育原理専門分科会会員、日本体育・スポーツ哲学会会員、身心変容技法研究会研究協力者、世阿弥研究会、比較舞踊学会評議員、日本教育大学協会保健体育・保健研究部門 全国舞踊研究会会員など理論と実践をとおした研究歴。山梨大学教育学部35年間勤務。山梨大学教職大学院教員3年間勤務。現在、非常勤講師。 |
<前年度授業に対する改善要望等への対応> |
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<備考>
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開講時間については受講生と相談して決める予定です。
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