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授業科目名 病弱児教育課程論
時間割番号 EEH217
担当教員名 川池 順也
開講学期・曜日・時限 後期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
2024年度以降入学生
<授業の目的>
山梨県内外にある病気がある子どもの対象となる病弱特別支援学校や病弱・身体虚弱特別支援学級を紹介し、入学する障害の程度や訪問学級の仕組みなどを整理します。そして現在実際にどのような児童生徒が学んでいるのかを紹介し、教師による指導の工夫や心理的支援の方策について学びます。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
B取得見込みの教員免許に対応する学習指導要領の活用の仕方を習得している。
C教育課程編成に関する基礎的な知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1病気がある子どもの対象となる特別支援学校や特別支援学級へ入学する障害の程度や訪問学級の仕組みなどを整理できる。A
2気がある子どもがおかれる心理的状況を省察し、教師としての寄り添う支援について考察することができる。B
3子どもを取り巻く社会の現況から心身の病気は多様化しており、どのような支援の方策が検討できるか話し合うことができる。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%講義の最終回に実施する総括テスト
240%次回の講義テーマに沿って根拠を示して提出する事前課題
330%毎時に知見を得たことから自分の考えを提出する本時の感想
合計100% 
<授業の方法>
学習指導要領や解説について病気がある子どもの支援システムについて整理します。また、出来る限り映像等を使用して、子どもが直面している困難さや支援の方法そして最新の知見などを紹介します。受講者全員の考えを共有できるように掲示板を活用します。掲示板の活用に慣れてきたら、その考えをもとにグループディスカッションにも取り組みます。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
聴講者全員の考えを共有できるように掲示板を活用しますので、自分の考えを積極的に投稿し、また他の人の考えから学ぶ姿勢が重要となります。また事前課題を通して次時の学びを予め掴んでおく姿勢も大切です。
<テキスト>
  1. 文部科学省 [編], 特別支援学校教育要領・学習指導要領解説 総則編(幼稚部・小学部・中学部), 開隆堂出版, ISBN:9784304042294,
    (2018年出版)
<参考書>
  1. 文部科学省 [編], 特別支援学校学習指導要領解説 各教科等編(小学部・中学部), 開隆堂, ISBN:9784304042300,
    (2018年出版)

  2. 文部科学省 [編], 特別支援学校教育要領・学習指導要領解説 自立活動編(幼稚部・小学部・中学部), 開隆堂出版, ISBN:9784304042317,
    (2018年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル病弱児教育課程論①
事前学習
事後学習
【事前学習】
【事後学習】山梨県内の病弱特別支援学校のwebページから、学校や教育の特色をまとめる。
授業内容〇病弱特別支援学校・学級で学ぶ児童生徒の障害の程度や学校の概要を掴む。 
2タイトル病弱児教育課程論②
事前学習
事後学習
【事前学習】山梨県内の病弱特別支援学校のwebページから、学校や教育の特色をまとめる。
【事後学習】「ハンセン病」について調べ提出する。
授業内容〇山梨県内にある病弱特別支援学校の特色について整理する。 
3タイトル病弱児教育課程論③
事前学習
事後学習
【事前学習】「ハンセン病」について調べ提出する。
【事後学習】特別支援学校学習指導要領解説自立活動編より「健康の保持」について、「食物アレルギー」がある児童生徒に対して教師として、留意すべき事項を挙げる。
授業内容○病弱特別支援学校の前身となる院内教育の実践について知る。
〇「ハンセン病」について理解を深める。
4タイトル病弱児教育課程論④
事前学習
事後学習
【事前学習】特別支援学校学習指導要領解説自立活動編より留意すべき事項を挙げる。
【事後学習】特別支援学校学習指導要領解説自立活動編(3)身体各部の状態の理解と養護にに関すること。(4)障害の特性の理解と生活環境の調整に関すること。(5)健康状態の維持・改善に関すること。について、「食物アレルギー」がある児童生徒に対して教師として、留意すべき事項を挙げる。
授業内容〇食物アレルギーの現況について整理する。
〇アナフィキラシーショックへの教師としての対応について検討する。
5タイトル病弱児教育課程論⑤
事前学習
事後学習
【事前学習】特別支援学校学習指導要領解説自立活動編(3)身体各部の状態の理解と養護にに関すること。(4)障害の特性の理解と生活環境の調整に関すること。(5)健康状態の維持・改善に関すること。について、「食物アレルギー」がある児童生徒に対して教師として、留意すべき事項を挙げる。
【事後学習】「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年)を調べて、教師として必要な支援の在り方について考えをまとめて提出する。
授業内容「食物アレルギー」がある児童生徒に対して、「自立活動」の内容から、3.身体各部の状態の理解と養護にに関すること
 4.障害の特性の理解と生活環境の調整に関すること、5.健康状態の維持・改善に関することについて、新任教師として留意すべきことを検討する。
6タイトル病弱児教育課程論⑥
事前学習
事後学習
【事前学習】「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年)を調べて、教師として必要な支援の在り方について考えをまとめて提出する。
【事後学習】不登校の状態にある中学生が、進路選択として挙げられる高等学校(教育機関)について調べ提出する。
授業内容不登校の状態にある児童生徒への教師としての支援の方策を検討する。
7タイトル病弱児教育課程論⑦
事前学習
事後学習
【事前学習】不登校の状態にある中学生が、進路選択として挙げられる高等学校(教育機関)について調べ提出する。
【事後学習】東京都や神奈川県など(地元ならなお良し)にある特別な支援の得られる公立の全日制高校について調べる。
授業内容〇不登校特例校(学びの多様化学校)について整理する。
〇不登校の状態にある児童生徒への教師としての進路支援の方策を検討する。
8タイトル病弱児教育課程論⑧
事前学習
事後学習
【事前学習】東京都や神奈川県など(地元ならなお良し)にある特別な支援の得られる公立の全日制高校について調べる。
【事後学習】愛着障害について調べ、分かったことや感想を述べる。
授業内容〇特別な支援の得られる公立の全日制高校について整理する。
〇軽度の知的障害がある生徒の選択肢となる高等学校(支援学校)について知見を深める。
9タイトル病弱児教育課程論⑨
事前学習
事後学習
【事前学習】愛着障害について調べ、分かったことや感想を述べる。
【事後学習】「愛着障害がある児童生徒」に教師として自分が備えておくべきスキルについてレポートにまとめる。
授業内容〇愛着障害の症状や分類について整理する。
〇愛着の3つの機能について整理し、子どもの支援について考察する。
10タイトル病弱児教育課程論⑩
事前学習
事後学習
【事前学習】「愛着障害がある児童生徒」に教師として自分が備えておくべきスキルについてレポートにまとめる。
【事後学習】小・中・高・大学生に多い依存症を調べレポートで提出する。
授業内容〇愛着障害の症状や分類について整理する。
〇愛着の3つの機能について整理し、子どもの支援について考察する。
11タイトル病弱児教育課程論⑪
事前学習
事後学習
【事前学習】小・中・高・大学生に多い依存症を調べレポートで提出する。
【事後学習】「双極性障害」についてレポートにまとめる。
授業内容〇インターネット・ゲーム依存症について整理する。
〇摂食障害がある子どもへの支援について検討する。
12タイトル病弱児教育課程論⑫
事前学習
事後学習
【事前学習】「双極性障害」についてレポートにまとめる。
【事後学習】「薬物依存症」について調べレポートとして提出する。
授業内容〇双極性障害について整理する。
〇双極性障害が疑われる子どもへの日頃の留意点について検討する。
13タイトル病弱児教育課程論⑬
事前学習
事後学習
【事前学習】「薬物依存症」について調べレポートとして提出する。
【事後学習】不登校の現況と併発する病気について調べレポートにして提出する。
授業内容〇薬物依存症について整理する。
〇薬物依存症の実際について理解し、日ごろの学級経営での予防方法について検討する。
14タイトル病弱児教育課程論⑭
事前学習
事後学習
【事前学習】不登校の現況と併発する病気について調べレポートにして提出する。
【事後学習】本講義で提出された資料について復習をする。
授業内容〇不登校の二次的な障害として併発しやすい病気について整理・理解する。
〇担任として不登校の二次的な障害に対する相談機関を整理する。
15タイトル病弱児教育課程論⑮
事前学習
事後学習
【事前学習】本講義で提出された資料について復習をする。
授業内容本講義のまとめと総括テスト
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
これまで病弱特別支援学校の特別支援教育コーディネーターとして、身体疾患や精神疾患のある児童生徒や保護者の相談に携わってきました。コーディネーターの可能性と限界について知り、医療や福祉との連携の必要性について実例を交えて紹介します。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
〇チャット機能を活用した意見交換に好評価を得たので継続します。
〇実際に周りと意見交換して自分の意見を再構築する時間の有用性について好評価を得たので継続します。
〇震災時に役立つエコノミークラス症候群予防のためのストレッチについて好評価を得たので継続します。
<備考>
(未登録)