授業科目名
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知的障害児心理学II
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時間割番号
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EEH202
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担当教員名
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松下 浩之
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開講学期・曜日・時限
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後期・月・I
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単位数
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2
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<対象学生>
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障害児教育コースおよび特別支援学校教員免許取得希望者(副免)
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<授業の目的>
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知的障害および発達障害のある子どもへの教育的支援には、具体的で計画的な指導計画が不可欠である。本授業では、知的障害や発達障害のある子どもの心理特性にもとづき、具体的な指導手続き立案のための理論を学修する。特に、小中学校や特別支援学校における指導の現代的課題として挙げられる不登校、場面緘黙をはじめとする不安症、行動障害を対象とし、その生起メカニズム、アセスメントと支援方法の基本的理解を目的とする。
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<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
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教育学部向け | 記号 | コンピテンシー(能力・資質) | |
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A | 専門 | 子ども理解 | 子ども理解のために必要な様々な発達理論を習得している。 | ◎ | B | いじめや不登校、特別支援教育などについての基礎的な知識を習得している。 | ○ | C | 子どもたちの発達段階や生活年齢を考慮して、適切に接することができる。 | ○ |
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<到達目標> 到達目標とは
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目標NO | 説明 | コンピテンシーとの対応 |
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教育 |
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1 | 行動障害の状態像や概念について説明することができる | A | 2 | 不安や多動などの行動上の問題について、学習メカニズムにもとづいた支援計画を立案できる | B | 3 | 行動生起のメカニズムについて、環境との相互作用という観点から説明できる | C |
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<成績評価の方法>
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目標No | 割合 | 評価の観点 |
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1 | 40% | 到達目標について、小レポートおよび期末レポートによって評価する | 2 | 30% | 到達目標について、小レポートおよび期末レポートによって評価する | 3 | 30% | 到達目標について、小レポートおよび期末レポートによって評価する | 合計 | 100% | |
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<授業の方法>
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各テーマについて、映像資料や具体的な事例を適宜紹介しながら、講義を中心に解説する。 毎回の授業終了後に、Teamsを利用してワークや小レポートの提出を求める(翌日締め切り)。 講義を録画した動画をオンデマンドで復習用として活用する。
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<受講に際して・学生へのメッセージ>
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場面緘黙、不安、チック、抜毛、自傷、不登校など、現代の学校において子どもたちをとりまく課題のなかに、「こころの不調」がありますが、それらと知的障害はどのように関連しているのでしょうか。 また、そのような行動が見られる子どもたちについて、本人を治療する、励ます、という方法ではうまくいかないことが多いことがわかっていますが、どのように環境を整えていけば良いのでしょうか。 さらに、多動や他害など「不適切」とみられる行動について、学校でどのように対応すれば良いのでしょうか。体罰はダメだとわかっていながら、そのような事案がいまだに発生していることは報道から明らかです。 なぜほめることが重要なのか、なぜ叱ってはいけないのか、援助はどこまですれば良いのか、教育的な関わりの中で必ず生まれる疑問について、倫理的にではなく、心理学的に理解することができれば、みなさんにとって必ずプラスになるはずです。 予習復習が大変ですが、しっかり頑張ってください。
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<テキスト>
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(未登録)
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<参考書>
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- レイモンド・G. ミルテンバーガー著 ; 野呂文行 [ほか] 訳, 行動変容法入門 日本語版第2版, 二瓶社, ISBN:978-4861080258,
(2024年出版)
- 三田村仰著, はじめてまなぶ行動療法, 金剛出版, ISBN:978-4-05-404347-3,
(2017年出版)
- 園山繁樹著, 幼稚園や学校で話せない子どものための場面緘黙支援入門, 学苑社,
(2022年出版)
- 若林上総 [ほか] 編著, 学校全体で取り組むポジティブ行動支援スタートガイド, ジアース教育新社,
(2023年出版)
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<授業計画の概要>
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1 | タイトル | オリエンテーション |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 授業の実施方法の説明や全体像についての概説 |
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2 | タイトル | ターゲット行動の定義と観察記録 |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 知的障害のある子どもの支援対象となる行動の定義や記録方法について解説し、演習を行う |
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3 | タイトル | 行動を増やす手続き(強化) |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 知的障害のある子どもが示す行動について、強化随伴性からその生起メカニズムを検討する |
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4 | タイトル | 行動を減らす手続き(弱化) |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 知的障害のある子どもが示す行動について、弱化随伴性からその消失メカニズムを検討する |
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5 | タイトル | 罰を用いずに行動を減らす手続き |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 特に知的障害のある子どもが示す行動について、罰を用いずに減少させる手続きについて概説する |
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6 | タイトル | 刺激性制御:弁別と般化 |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 望ましい行動が増加するための環境調整について、刺激性制御の観点から概説する |
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7 | タイトル | 前半のまとめ |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 前半の授業を振り返り、知的障害のある子どもの支援の要点を検討する |
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8 | タイトル | 強化や弱化の効果を高める(動機づけ操作) |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 行動の生起や非生起に関連する要因として、動機づけ操作の観点から概説する |
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9 | タイトル | 新しい行動の形成技法 |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 望ましい行動を増やすための方法として、シェイピングやチェイニングなどの行動形成技法を解説する |
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10 | タイトル | 特別支援学校における支援事例 |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 知的障害のある子どもに対する特別支援学校での支援事例として、トークンエコノミー法などを用いた実際を紹介する |
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11 | タイトル | 通常の学校における支援事例 |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 通常の学校での支援事例として、集団随伴性などを用いた実際を紹介する |
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12 | タイトル | レスポンデント条件づけ |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 不安や恐怖反応を示す子どもの理解のために、レスポンデント条件づけの基礎的考え方を解説する |
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13 | タイトル | 不安や恐怖の軽減 |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 不安や恐怖反応を示す子どもの支援技法として、レスポンデント条件づけ理論を応用した消去の方法を解説する |
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14 | タイトル | 場面緘黙の子どもへの支援 |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 場面緘黙を示す子どもへの支援として、エクスポージャーなどの技法について事例を紹介する |
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15 | タイトル | 全体のまとめ |
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事前学習 事後学習 | 授業内で指示する |
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授業内容 | 授業内容を振り返り、知的障害や発達障害のある子どもの支援の要点を検討する |
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16 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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17 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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18 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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19 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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20 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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21 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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22 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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23 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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24 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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25 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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26 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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27 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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28 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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29 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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30 | タイトル | |
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事前学習 事後学習 | |
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授業内容 | |
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<実務経験のある教員による授業科目の概要> |
授業担当者は、これまでに障害児支援施設での個別および小集団療育指導員、自治体での乳幼児健診や保育所等巡回相談担当の心理士、小学校でのスクールカウンセラー、特別支援学校外部専門家心理士や、教育相談等、情緒障害のある人や家族、支援者に対する心理・教育的支援に関する実務経験を20年以上有している。 |
<前年度授業に対する改善要望等への対応> |
アンケート結果確認中 |
<備考>
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(未登録)
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