山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 保健体育科教育法II
時間割番号 EEC274
担当教員名 鈴木 健一
開講学期・曜日・時限 後期・月・III 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
・小学校学習指導要領解説体育編・中学校学習指導要領解説保健体育編・高等学校学習指導要領解説保健体育編(体育編)に示されためざす資質・能力と体育科・保健体育科の目標・内容・方法ならびに評価について,背景となる学問領域との関連を図りながら理解を深める。
・体育科・保健体育科教育をめぐる問題に対して,指導理論をふまえながら,主体的・対話的で深い学びの実現をめざした解決方法を検討し,指導計画(授業設計)を立案する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通情報を適切に活用する力(情報)図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を倫理的、合法的に収集し、収集した文献や資料から適切な情報を選択し、様々な情報を統計学的手法やAI技術なども活用して分析し、的確にまとめて活用できる力を備える
B論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
C共創により問題を解決する力(共創)問題設定、多様な解決方法の案出と検討、実現可能な計画の立案、計画に従った問題解決、解決方法や計画の改善などを他者と共働して行う力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1小学校学習指導要領解説体育編・中学校学習指導要領解説保健体育編・高等学校学習指導要領解説保健体育編(体育編)に示された目標・内容をもとに,具体的な指導計画の作成に必要な知識をもち,理解を深めること。A
2授業で取り上げられた指導(学習)内容・方法にかかわる問題に対して,知識・技能を活用して考えるとともに,ディスカッションを通して考えを広げ,深めること。B
3学習指導要領解説に示された目標・内容に加え,学習者の資質・能力を想定した上で,他者と協働しながら内容・方法を考え,学習指導案を作成・修正すること。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%試験において,体育科・保健体育科の指導(学習)内容・方法を理解しているか否かを評価する。試験において,体育科・保健体育科における指導(学習)上の問題点とその解決方法を見出すことができるか否かを評価する。
220%知識・技能を発揮して授業に積極的に参加することができているか否かを評価する。模擬授業において,目標の達成に対して適切な指導(学習)内容・方法であるか否かを評価する。
330%模擬授業の指導案作成において,学習指導要領の内容と学習者の資質・能力に基づいた指導(学習)内容・方法を考えることができているか否かを評価する。改善指導案の作成において,他者と協働してより良い授業づくりについての考えをもつことができているか否かを評価する。
合計100% 
<授業の方法>
面接授業(講義・演習)
・第1回から第4回,第6・8・10・12・14回の授業では,教室で講義ならびにディスカッションをする。
・第1回の授業では,本講義の概要と方針を伝え,模擬授業グループ分けをする。
・第5・7・9・11・13回の授業では,あらかじめ担当グループが作成した学習指導案をもとに体育館にて模擬授業を実施し,その後,内容・方法についてディスカッションをしてより良い授業づくりへの方途を見出す。
・第15回の授業では,総括とともにテストを実施する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・模擬授業の際は,体育館用シューズと運動に適した服装で授業に臨み,宝飾品を外して自己管理しておくこと。また,適宜水分補給ができるように飲料を準備しておくこと。
・提出した指導案に対するフィードバック内容を模擬授業後の改善指導案の作成と期末試験に活かすこと。
・模擬授業の担当グループは,学習指導案と授業後の改善指導案を定められた期日に提出すること。
・次時の授業に向けて各種の資料を配付する。事前に熟読した上で,テキストとともに授業時に持参すること。
<テキスト>
  1. 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説体育編, 東京書籍, ISBN:9784491023755
  2. 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説保健体育編, 東山書房, ISBN:9784827814637
  3. 文部科学省 [著], 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 保健体育編・体育編, 東山書房, ISBN:9784827815689,
    (2019年出版)
<参考書>
  1. 適宜呈示
<授業計画の概要>
1タイトル体育科・保健体育科の内容と運動特性
事前学習
事後学習
事前:小学校学習指導要領解説体育編・中学校学習指導要領解説保健体育編・高等学校学習指導要領解説保健体育編(体育編)の内容を概観する(120分)。
事後:体育科・保健体育科の指導(学習)内容と運動特性についての理解を深める(60分)。
授業内容・体育科・保健体育科教育の意義,現代的課題と学習指導要領の目標・内容をふり返る。
・運動特性の概要を伝え,機能的特性に焦点をあてて体育科・保健体育科の内容(教材)・教具ならびに学習形態を検討する。
※第1回の授業では,本授業後半から実施する模擬授業に向けたグルーピングをする。
2タイトル体育科・保健体育科の方法
事前学習
事後学習
事前:配布した資料からスポーツ運動学における運動観察の概要を理解する(60分)。
事後:運動観察ならびに情報機器や言語活動の内容と方法を検討し,模擬授業づくりを進める(120分)。
授業内容・多様なスポーツとの関わり方についてディスカッションする。
・運動観察の内容と方法について講義する。
・動きを「知る」「観察する」ことと言語活動の充実や情報機器の活用を併せて検討し,主体的・対話的で深い学びの充実に必要な学習活動とそのための指導内容を探る。
・模擬授業づくりに向けたグループディスカッションをする。
3タイトル年間指導計画・単元および1単位時間の指導計画の作成と評価,保健の目標・内容
事前学習
事後学習
事前:配布した資料から指導計画の作成方法の概要を理解する(60分)。
事後:年間指導計画における単元の位置づけをふまえ,単元および1単位時間の指導計画の作成を進める。また,保健の授業の実際について考えを深める(60分)。
授業内容・年間指導計画の作成について講義する。
・単元および1単位時間の指導計画の作成と評価について,それらの内容・方法を検討する。
・模擬授業づくりに向けたグループディスカッションをする。
4タイトル体つくり運動領域の指導内容・方法の検討
事前学習
事後学習
事前:配布資料から体つくり運動領域の指導実践の概要(成果と問題点)を把握する(60分)。
事後:ディスカッションの内容をふり返り,模擬授業に向け学習指導案を修正する(120分)。
授業内容・体つくり運動領域にかかわる先行研究を抄読する。
・発達段階に応じた内容(教材)・教具・学習形態を視点としたディスカッションを通して,より良い授業づくりに迫る。
5タイトル模擬授業①:体つくり運動
事前学習
事後学習
事前:模擬授業の内容を理解しておく(60分)。
事後:模擬授業の内容とその後のフィードバックならびにディスカッションを通して得た学びを整理し,定められた期間内に改善指導案を作成して提出する(120分)。
授業内容・発達段階に応じた内容(教材)・教具・学習形態を視点とした体つくり運動領域の模擬授業を行う。
・模擬授業後,担当教員からのフィードバックとともに,指導者・学習者双方の立場から内容・方法にかかわる意見を出し合ってディスカッションし,より充実した授業づくりをめざす。
6タイトル走・跳の運動,陸上運動,陸上競技領域の指導内容・方法の検討
事前学習
事後学習
事前:配布資料から走・跳の運動,陸上運動,陸上競技領域における指導実践の概要(成果と問題点)を把握する(60分)。
事後:ディスカッションの内容をふり返り,模擬授業に向け学習指導案を修正する(120分)。
授業内容・走・跳の運動,陸上運動,陸上競技領域にかかわる先行研究を抄読する。
・技術・学習形態・教師の相互作用を視点としたディスカッションを通して,より良い授業づくりに迫る。
7タイトル模擬授業②:走・跳の運動,陸上運動・陸上競技
事前学習
事後学習
事前:模擬授業の内容を理解しておく(60分)。
事後:模擬授業の内容とその後のフィードバックならびにディスカッションを通して得た学びを整理し,定められた期間内に改善指導案を作成して提出する(120分)。
授業内容・技術・学習形態・教師の相互作用を視点とした走・跳の運動,陸上運動,陸上競技領域の模擬授業を行う。
・模擬授業後,担当教員からのフィードバックとともに,指導者・学習者双方の立場から内容・方法にかかわる意見を出し合ってディスカッションし,より充実した授業づくりをめざす。
8タイトルゲーム,ボール運動,球技領域の指導内容・方法の検討
事前学習
事後学習
事前:配布資料からゲーム,ボール運動,球技領域における指導実践の概要(成果と問題点)を把握する(60分)。
事後:ディスカッションの内容をふり返り,模擬授業に向け学習指導案を修正する(120分)。
授業内容・ゲーム,ボール運動,球技領域にかかわる先行研究を抄読する。
・状況判断に基づく意図的・選択的なプレイを視点としたディスカッションを通して,より良い授業づくりに迫る。
9タイトル模擬授業③:ゲーム,ボール運動,球技
事前学習
事後学習
事前:模擬授業の内容を理解しておく(60分)。
事後:模擬授業の内容とその後のフィードバックならびにディスカッションを通して得た学びを整理し,定められた期間内に改善指導案を作成して提出する(120分)。
授業内容・状況判断に基づく意図的・選択的なプレイを視点としたゲーム,ボール運動,球技領域の模擬授業を行う。
・模擬授業後,担当教員からのフィードバックとともに,指導者・学習者双方の立場から内容・方法にかかわる意見を出し合ってディスカッションし,より充実した授業づくりをめざす。
10タイトル器械運動領域(マット運動)の指導内容・方法の検討
事前学習
事後学習
事前:配布資料から器械運動領域(マット運動)における指導実践の概要(成果と問題点)を把握する(60分)。
事後:ディスカッションの内容をふり返り,模擬授業に向け学習指導案を修正する(120分)。
授業内容・器械運動領域(マット運動)にかかわる先行研究を抄読する。
・技術・ICTの活用と言語活動・教師の相互作用を視点としたディスカッションを通して,より良い授業づくりに迫る。
11タイトル模擬授業④:器械運動(マット運動)
事前学習
事後学習
事前:模擬授業の内容を理解しておく(60分)。
事後:模擬授業の内容とその後のフィードバックならびにディスカッションを通して得た学びを整理し,定められた期間内に改善指導案を作成して提出する(120分)。
授業内容・技術・ICTの活用と言語活動・教師の相互作用を視点とした器械運動領域(マット運動)の模擬授業を行う。
・模擬授業後,担当教員からのフィードバックとともに,指導者・学習者双方の立場から内容・方法にかかわる意見を出し合ってディスカッションし,より充実した授業づくりをめざす。
12タイトル器械運動領域(跳び箱運動)の指導内容・方法の検討
事前学習
事後学習
事前:配布資料から器械運動領域(跳び箱運動)における指導実践の概要(成果と問題点)を把握する(60分)。
事後:ディスカッションの内容をふり返り,模擬授業に向け学習指導案を修正する(120分)。
授業内容・器械運動領域(跳び箱運動運動)にかかわる先行研究を抄読する。
・技術・ICTの活用と下位教材・教師の相互作用を視点としたディスカッションを通して,より良い授業づくりに迫る。
13タイトル模擬授業⑤:器械運動(跳び箱運動)
事前学習
事後学習
事前:模擬授業の内容を理解しておく(60分)。
事後:模擬授業の内容とその後のフィードバックならびにディスカッションを通して得た学びを整理し,定められた期間内に改善指導案を作成して提出する(120分)。
授業内容・技術・ICTの活用と下位教材・教師の相互作用を視点とした器械運動領域(跳び箱運動)の模擬授業を行う。
・模擬授業後,担当教員からのフィードバックとともに,指導者・学習者双方の立場から内容・方法にかかわる意見を出し合ってディスカッションし,より充実した授業づくりをめざす。
14タイトル効果検証と修正
事前学習
事後学習
事前:各自が担当した模擬授業・模擬授業後のディスカッション・担当教員からのフィードバックの内容を整理しておく(120分)。
事後:授業評価をもとに,模擬授業の改善に新たな視点をもつ(60分)。
授業内容診断的・総括的授業評価や形成的授業評価,運動有能感などの授業効果を検討する上で妥当性のある尺度を取り上げ,それらの目的と内容・方法について講義する。各自が行った模擬授業に対する学習者の評価をもとに,授業の改善点を検討する。
15タイトル総括評価:まとめ
事前学習
事後学習
事前:これまでの授業内容・各自が担当した模擬授業・模擬授業後のディスカッション・担当教員からのフィードバックの内容を整理しておく(180分)。
事後:体育科・保健体育科の指導(学習)内容と方法についての理解を深める(60分)。
授業内容授業のまとめとテスト
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員は,公立小学校における24年間の指導経験を有する。また,初任期・中堅期教員を対象とした公的機関における体育科指導にかかわる授業研究会・研修会の講師を継続的に行ってきた。教育実践ならびに実践研究から得た知見をもとに,学校現場における様々な教育的課題を踏まえながら,実践的な内容・方法を指導する。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
担当者変更
<備考>
(未登録)