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授業科目名 中等国語科教育法III
時間割番号 EEC247
担当教員名 齋藤 知也
開講学期・曜日・時限 前期・木・II 単位数 2
<対象学生>
2年生以上(国語教育系の学生は、中等国語科教育法Ⅰ、国語科実践史演習Ⅱと共に、2年生前期で履修。山梨小学校コースの国語選択者も同様に2年生前期で履修してほしい)
<授業の目的>
国語教育史を理解した上で、その到達点をふまえ、課題を克服して、今後の国語科教育の在り方を展望することができるようにする。特に、中学校・高等学校の「読むこと」の教材をとりあげ、教材研究の力をつけると共に、模擬授業において、実践的な力量を身に付ける。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
教育学部向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門授業力・実践的技能教材研究や教材開発を進んで行うことができる。
B教材研究を生かした授業を構想して、指導案を作成することができる。
C板書や発問、話し方などの授業を行う上での基本的な技術を身に付けている。
D教科等の専門教養取得見込みの教員免許に対応する教科の目標や内容に関する知識を習得している。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
教育
1国語教育史の到達点と課題をふまえた上で、「読むこと」の領域の教材研究を行うことができること。A
2「読むこと」の授業の教材研究に基づいて、学習指導案を作成することができること。B
3「読むこと」教材研究の発表や模擬授業において、発問を構成したり、板書を行うことができること。C
4国語科の成立や国語教科史から、「読むこと」の到達点や課題を捉え、自らの授業構想に生かすことができること。D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
125%国語教育史の到達点と課題とをふまえ、教材研究や教材開発に生かすことができるか(発表・発言(50%) /学期末レポート(50%))
225%発表内容、期末レポートおよび授業参画度
325%発表内容、期末レポートおよび授業参画度
425%戦前から戦後までの国語教育の歴史の到達点と課題を捉え、自らの教材研究や授業構想に生かすことができるか。(発表・発言(50%) /学期末レポート(50%))
合計100% 
<授業の方法>
講義及び演習。受講者には、演習の報告(教材研究及び模擬授業)を担当してもらうので、履修にあたってはそれを前提に考えること。発表者はもちろん、受講者全員が事前に配布した資料を熟読し、自分なりの考え方をもって意見交換を行う。なお、形態は、対面授業を基本とするが、Teamsを用いた同時双方型リアルタイムオンライン授業を使うこともある。適宜、MoodleやCNSを活用する。形態については、事前にCNS等を通じて履修者に知らせるので、必ず確認すること。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
教材は事前に配布するので熟読してくること。
<テキスト>
  1. 特に定めない。必要に応じてプリントを配布する。
<参考書>
  1. 文部科学省[編], 中学校学習指導要領解説 国語編, 東洋館出版社
  2. 文部科学省 [著], 高等学校学習指導要領解説 国語編, 教育出版
<授業計画の概要>
1タイトル問題の把握
事前学習
事後学習
国語科の歴史について知っていることを整理する。
問題提起について整理し、自分の考えをまとめる。
授業内容この授業を通して考察することについて、見通しをもつ。
2タイトル近代国語教育史の概観
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見及び報告担当回の希望が出せるようにしておく。
「近代国語教育史の概観」の授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
授業内容「近代国語教育史の概観」の授業を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、講義と演習を貫く問題系について把握する。
3タイトル明治・大正期の国定国語読本を読み解く
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見を出せるようにしておく。
「明治・大正期の国定国語読本を読み解く」の授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
授業内容近代国家の形成や近代の学校のはじまり、大正デモクラシーと国語教育について検討する。
4タイトル昭和期(戦前・戦後)の国定国語読本の教科書を読み解く
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見を出せるようにしておく。
「昭和期(戦前・戦後)の国定国語読本を読み解く」の授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
授業内容日本が戦争に向かう時代及びアジア・太平洋戦争下・国民学校時代のことばの教育と、戦後の経験主義国語教育と呼ばれることばの教育のあり方について考察する。
5タイトル読みの指導過程論―解釈学の検討
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見を出せるようにしておく。
「解釈学の検討」の授業を通して学んだことを自分のことばでまとめる。
授業内容「読むこと」の教育に大きな影響を与えた垣内・石山理論の検討を通し、その理論的根拠と問題点について考える。
6タイトル読みの指導過程論―教材と対話するとはどういうことか
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見を出せるようにしておく。
「教材と対話する教材研究と授業づくりのために」の授業を通して学んだことを自分のことばでまとめる。
授業内容教材と対話するとはどういうことか、実践的に探究する。
7タイトル詩の教材研究(演習)
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見を出せるようにしておく。
「詩の教材研究」の授業を通して学んだことを自分のことばでまとめる。
授業内容詩の教材研究の在り方について、実践的に考察する。
8タイトル小説の教材研究(演習)
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見を出せるようにしておく。
「小説の教材研究」の授業を通して学んだことを自分のことばでまとめる。
授業内容小説の教材研究の在り方について、実践的に考察する。
9タイトル説明文・評論の教材研究(演習)
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見を出せるようにしておく。
「説明文・評論の教材研究」の授業を通して学んだことを自分のことばでまとめる。
授業内容説明文・評論の教材研究の在り方について、実践的に考察する。
10タイトル古典の教材研究(演習)
事前学習
事後学習
事前に配布された資料を読み、考えを整理し、授業で質問や意見を出せるようにしておく。
「古典の教材研究」の授業を通して学んだことを自分のことばでまとめる。
授業内容古典の教材研究の在り方について、実践的に考察する。
11タイトル詩の授業実践(演習)
事前学習
事後学習
事前に配布された教材を基に、自分なりの授業構想を考えておく。
「詩の授業実践」の授業を通して学んだことを自分のことばでまとめる。
授業内容詩を教材とした授業実践の在り方について、模擬授業を通して考察する。
12タイトル小説の授業実践(演習)
事前学習
事後学習
事前に配布された教材を基に、自分なりの授業構想を考えておく。
「小説の授業実践」の授業を通して学んだことを自分のことばでまとめる。
授業内容小説を教材とした授業実践の在り方について、模擬授業を通して考察する。
13タイトル説明文・評論の授業実践(演習)
事前学習
事後学習
事前に配布された教材を基に、自分なりの授業構想を考えておく。
「説明文・評論の授業実践」の授業を通して学んだことを自分のことばでまとめる。
授業内容説明文・評論を教材とした授業実践の在り方について、模擬授業を通して考察する。
14タイトル古典の授業実践(演習)
事前学習
事後学習
事前に配布された教材を基に、自分なりの授業構想を考えておく。
「古典の授業実践」の授業を通して学んだことを自分のことばでまとめる。
授業内容古典を教材とした授業実践の在り方について、模擬授業を通して考察する。
15タイトル授業のまとめと振り返り
事前学習
事後学習
「授業全体を振り返ってのまとめ」の授業で質問や意見表明ができるよう、考えておく。
「授業全体を振り返ってのまとめ」の授業を受け、授業全体を振り返り、学期末レポートを提出する。
授業内容「授業全体を振り返ってのまとめ」のための質疑応答や意見交換に参加し、授業を通して学んだことや発見したことについて、自らの考えを整理する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
国語科の教員として授業を担当した実務経験がある。中等教育では、多様な学習者全てに、言葉とは何かについて考察させ、「言葉の世界」の深さを感じとらせる必要がある。実務経験を生かし、専門性をもった中学・高校の国語科教員の育成のための授業を行う。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
・担当者変更
<備考>
国語教育系の学生は、中等国語科教育法Ⅰ、国語科実践史演習Ⅱとともに、2年生前期で履修すること。また、小学校教員特別プログラムで国語免許の選択者も2年生前期で履修してほしい。他コースの学生は、中2種ではなく、中1種の取得を目指すものは履修する必要がある。また高1種の免許取得を目指す場合は、選択必修となっているので留意すること。他コース生が履修する場合、できるだけ、中等国語科教育法Ⅰと同時履修するようにしてほしい。