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授業科目名
地域精神保健看護学実習
担当教員
坂井 郁恵/宮田 知子
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DNN306 3 3 後期
<授業の概要>
1.精神疾患を抱えた対象との関わりを通して、対象者-看護者関係のもつ治療的意味と自己洞察の重要性を理解するとともに、精神症状や障害による苦痛や苦悩の理解を深め、対象にあった個別的な看護を考え、実施・評価を行う
2.保健医療福祉の各職種との協働、地域精神保健システムのあり方を理解する
3.地域における精神障害者支援施設の役割や機能を多角的に理解し、看護の役割を考える
上記1~3を通して、精神疾患の病態および障害を把握したうえで対象を理解し、多様な場で生活する対象者と家族を支える看護実践に求められる基礎的能力を養う。
(精神看護学概論と精神看護実践の基礎の単位を修得していることを履修要件とする)
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
医学部>看護学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門豊かな人間性
B問題解決力能力
C看護実践力
D連携する力
E地域ケアに貢献する力
F自己研鑽力
<到達目標>
目標NO説明コンピテンシーとの対応
看護
1対象者の尊厳と人権を尊重し、個人の価値観をとらえるとともに倫理的諸問題に気がつくことができるA
2情報収集によって得られた情報を統合し、対象者の精神・身体状態、機能レベル、心理社会的状況についてアセスメントすることができるB
3対象者の生活歴や日常生活行動、対人関係パターンの特徴、治療や疾患に対する認識等から、必要な個別的支援を計画することができるB
4対象者の価値観やその人らしさ、生活者としての対象者の存在を理解し、尊重した態度で接することができるC
5対象者の健やかさに注目し、拡大していくために必要な支援を考えることができるC
6対象者の状況に応じたケアプランを立案し、指導や支援を受けながら必要な看護ケアを実施し、実施したケアについて評価することができるC
7保健医療福祉各々の場において看護が担う役割と、他職種の役割について考えることができるD
8集団におけるチームワークの必要性や効果について気づき、実習グループ間で協力することができるD
9精神科医療施策の社会的流れを理解し、その中で看護が担う役割について考えることができるE
10看護実践の振り返りやプロセスレコード等によって、自己洞察を深め、自らの課題をとらえることができるF
<成績評価方法>
目標No割合評価の観点
110%実習での学習態度(実習に対する積極性や主体性、他者とのかかわり方、協調性など)によって評価します。
220%課題への取り組について、事前課題・プロセスレコード・課題レポートの記載内容(正確性・妥当性・論理性、指定事項に関する適切さなど)によって評価します。
310%カンファレンスへの参加姿勢(積極性、協調性、発言内容、態度など)によって評価します。
460%看護実践の内容(看護過程の展開の内容、実施評価状況、対象者・スタッフとの関わり、施設実習での対象理解・スタッフの役割理解の度合いなど)によって評価します。
5%
6%
7%
8%
9%
10%
合計100% 
<授業計画>
<実習の構成>
1.病棟実習:精神科に入院する患者を受け持ち、看護過程を展開する中で患者や疾患への理解と基礎的な看護実践について学ぶ。
2.精神科デイケア・就労継続支援事業所・地域活動支援センター(作業所)実習:施設利用者と活動を共にし、交流を図る中で、様々な回復段階にある精神を病む人への生活状況や疾患が生活に及ぼす影響等への理解と、必要な支援について学ぶ。

<出席調査>
実習において、4/5以上の出席が必要。
原則として実習の欠席は認めない。

<成績>
成績評価の方法の各項目について、評価の視点の詳細は「山梨大学医学部看護学科3年次 地域精神保健看護学実習・実習到達度自己評価表」を確認すること。

<注意事項>
各実習施設での実習スケジュールや実習内容等は、看護学実習要項と実習補足資料を参照すること。
実習初日の全体オリエンテーションには、必ず事前にオリエンテーション動画を視聴してから臨むこと。
<教科書>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
精神科等での臨床看護実践経験をもつ教員が実習を指導し、実際の臨床場面で看護対象者が抱える問題や生活上の困難に対して、これまでの実務経験を活かした看護実践に対する具体的な教授を行い、学生の看護対象者に対する看護実践能力の獲得を支える。
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
看護過程の展開に関する記録のフィードバックを適宜行います。