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授業科目名
分娩介助・新生児受け実習
担当教員
小林 康江/佐々木 美果/眞嶋 ゆか/高岡 智子
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DNG413 7 4 通期
<授業の概要>
正常分娩経過における助産診断と分娩介助を助産師と共に経験し、助産診断能力、助産介助技術を習得する。分娩期における正常からの逸脱について判断する能力を養い、異常等に対する処置・介助の実際について学ぶ。出生直後から生後2時間までの新生児の助産ケアについて助産師と共に実践し習得する。実習を通して助産師の職業アイデンティティの獲得を目指す。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
医学部>看護学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門問題解決力能力
B看護実践力
C連携する力
D自己研鑽力
<到達目標>
目標NO説明コンピテンシーとの対応
看護
1産婦・胎児の健康診断ができる。B
2正常に経過する分娩進行の状態を判断できる。A
3分娩期のリスク因子の査定から現状、予測を含めた分娩経過のアセスメントとケア計画が立案できる。B
4基本的な技法の習得と、分娩介助技術を習得する。B
5分娩進行のアセスメントに基づく分娩期の産婦・胎児へのケアができる。B
6ドゥーラの役割を果たしながら、産婦のケアができる。B
7正常からの逸脱の予測・判断と、必要なケアができる。C
8出生直後の状態を予測したアセスメントができる。A
9新生児蘇生法のアルゴリズムの判断ができる。B
10出生直後のルーチンケアができる。B
11新生児の出生直後から生後2時間までのフィジカルイクザミネーションができる。B
12新生児の出生後2時間以内の新生児への移行を円滑にする処置・ケアができる。B
13親子関係の始まりを支えるアタッチメント促進のためのケアができる。B
14蘇生が必要な新生児への対応が理解できる。A
15自己の実践を振り返り課題を明確にし、課題を解決するために学習を積み、自己研鑽することを習慣付ける。D
<成績評価方法>
目標No割合評価の観点
110%妊娠中の経過をふまえて産婦・胎児の健康状態を診断できたか否かを、分娩介助評価表を使用し評価する。
210%分娩進行が正常に経過しているかの判断ができたか否かを、分娩介助評価表を使用し評価する。
310%分娩進行に伴う産婦および胎児のリスク判別を行い、今後の分娩経過の予測をふまえたアセスメントとケアの立案できたか否かを分娩介助評価表を使用し評価する。
410%分娩経過に必要となる技術や分娩介助技術を実践し、基本的な技術の習得ができていたか否かを分娩介助評価表を使用し評価する。
55%分娩進行のアセスメントに基づき立案した産婦・胎児へのケアについて、実践できたか否かを分娩介助評価表を使用し評価する。
65%分娩期の産婦と家族に付き添い、様々なかたちでエモーショナルサポートを提供できていたか否かを、分娩介助評価表を使用し評価する。
710%正常からの逸脱についてアセスメントした内容とケアを助産師に報告し、ケアの実践ができたか否かを分娩介助評価表を使用し評価する。
85%出生直後の児の状況を予測するために必要な情報を収集し、アセスメントできたか否かを分娩介助評価表を使用し評価する。
95%出生直後の新生児を新生児蘇生法のアルゴリズムに沿って判断し、必要なケアや処置ができたか否かを分娩介助評価表を使用し評価する。
105%出生直後の新生児の状態を観察しながらルーチンケアができたか否かを新生児受け評価表を使用し評価する。
115%出生直後から生後2時間までに必要なフィジカルイクザミネーションができたか否かを新生児受け評価表を使用し評価する。
125%新生児の経過や現在の状態をふまえ、胎外生活への移行を円滑にするためのケアができたか否かを新生児受け評価表を使用し評価する。
135%母児の対面や母親および家族との接触を促し親子関係の始まりを支えるケアができたか否かを、新生児受け評価表を使用し評価する。
145%蘇生が必要な新生児の状況やケアについて、自らの言葉で具体的に説明できたか否かを評価する。
155%分娩介助を実施した事例ごとにスタッフと分娩介助評価を用いて評価を行い、次回の課題を自らの言葉で具体的に説明しその課題を解決するための学習が実習記録に記載できているか否かを評価する。
合計100% 
<授業計画>
臨地実習
1)実習期間:令和7年6月3日(火)~8月22日(金)
2)実習時間:分娩介助実習のためのオンコールの時間帯は24時間とする。
深夜にわたって分娩介助実習を行った場合は、その当日は1日休暇とする。
新生児受け実習は、基本は日勤帯に実施する。
3)実習施設:山梨大学医学部附属病院、山梨市立産婦人科医院
4)事前課題:実習に向けた準備を行う。
<教科書>
  1. 我部山キヨ子, 藤井知行編集 ; 入山高行 [ほか] 執筆, 助産診断・技術学 2-2: 分娩期・産褥期 第6版, 医学書院, ISBN:9784260042109,
    (2021年出版 助産学講座, 7)

  2. 石井邦子, 廣間武彦編集 ; 石井邦子 [ほか] 執筆, 助産診断・技術学 2-3: 新生児期・乳幼児期 第6版, 医学書院, ISBN:9784260042192,
    (2021年出版 助産学講座, 8)
<参考書>
(未登録)
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
指導教員は全員助産師経験を有し、実習施設の指導助産師と連携し、学生の実践力と臨床判断力の指導を行う。
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
新規開設科目につき該当しない。