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授業科目名
分娩期 助産診断技術学演習
担当教員
佐々木 美果/高岡 智子/小林 康江/眞嶋 ゆか
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DNG411 2 4 前期
<授業の概要>
プライマリーケアの実践で必要とされる助産学に関する基礎的な能力の獲得を目指します。
早期臨床体験(ECE;Early Clinical Exposure)では、分娩1例の見学を行い、分娩進行の実際と助産師の判断と行動を学習します。その後の演習では、ECEおよび他の科目で習得する分娩・産褥・新生児の基礎的知識を土台として、分娩期における助産実践に必要な基本的技術、思考力、専門的態度、自律した学習姿勢を養います。科目には、自発的・積極的に取り組むことを強く要求します。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
医学部>看護学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門問題解決力能力
B看護実践力
C自己研鑽力
<到達目標>
目標NO説明コンピテンシーとの対応
看護
1分娩の見学(ECE)を通して、産婦に生じていた心身の変化や助産師の判断と行動をレポートや口頭発表で述べることができる。A
2分娩の見学(ECE)を通して、分娩進行を判断するための観察視点をレポートや口頭発表で述べることができる。A
3ECEの事例やその他の紙上事例において、パルトグラムを記載し、事例展開できる。B
4分娩介助デモ・分娩介助演習を通して、分娩時に必要な産婦へのケアと分娩介助を模倣し、適切に実践できる。B
5NCPR Aコースの演習を実施し、新生児の経過の判断に必要な技術を実施できる。B
6学生間の意見交換や自己学習等を通して、よりよい助産ケアについて考え、説明できる。C
7助産学生としての意識を持ち、学生間で連携をとりながら積極的な態度で学習に取り組める。C
8自らを律して、自己の良心や社会の規範やルールに則って行動できる。C
<成績評価方法>
目標No割合評価の観点
110%産婦に生じていた心身の変化や分娩を正常に経過させるための助産師の判断と行動をレポートや口頭で適切に述べられたかを評価する。
210%分娩進行を判断するために着目すべき情報を挙げられていたかをレポートや口頭発表で評価する。
320%パルトグラムを項目に沿ってもれなく記載し、分娩期の身体的・心理的・社会的・発達的診断に基づいて初期計画を立案し、初期計画の修正を行えたかを記録物から評価する。
420%分娩の3要素や母子の健康状態をアセスメントした上で、産婦へのケアと分娩介助を根拠に基づいて適切に実施できていたかをファントームを用いた技術演習から評価する。
515%模型や事例を用い、新生児アルゴリズムに沿って新生児の評価が実施できたかを評価する。
610%よりよい助産ケアについて考え、考えたことを演習やレポートで表現できたかを評価する。
710%学生間で連携を取りながら、常に最善を尽くして物事に取り組んでいたかを学生の様子から評価する。
85%無断で遅刻や欠席をせず、自己の良心や社会の規範やルールに則って行動できたかを評価する。
合計100% 
<授業計画>
授業日程、演習内容の詳細は履修学生に事前に説明する。

1  2月19日 4限 ECEガイダンス   小林・眞嶋・佐々木・高岡
2 2月26日    ECE(分娩立ち合い)小林・眞嶋・佐々木・高岡      
   ~3月14日       
3        ECE(分娩立ち合い)小林・眞嶋・佐々木・高岡
4        ECE(分娩立ち合い)小林・眞嶋・佐々木・高岡
5  4月7日  3限 分娩期における内診-基本的な知識- 小林・佐々木・高岡
6 4月7日 4限 分娩期における内診-手技の実際- 小林・佐々木・高岡
7  4月18日 3限 分娩期の助産師の臨床判断 小林・佐々木・高岡
8  4月18日 4限 分娩進行の判断と助産ケア(事例展開・初期計画の作成) 小林・佐々木・高岡
9  4月21日 3限 分娩進行の判断と助産ケア(事例展開・初期計画の発表) 小林・佐々木・高岡
10 4月22日 3限 分娩進行の判断と助産ケア(事例展開・分娩第1期) 小林・佐々木・高岡
11 4月22日 4限 分娩進行の判断と助産ケア(事例展開・分娩第2期~分娩第4期) 小林・佐々木・高岡
12 4月23日 3限 ECE事例のアセスメント、初期計画の作成 小林・佐々木・高岡
13 4月24日 3限 事例検討(ECE事例1) 小林・眞嶋・佐々木・高岡
14 4月24日 4限 事例検討(ECE事例2) 小林・眞嶋・佐々木・高岡
15 4月25日 3限 事例検討(ECE事例3) 小林・眞嶋・佐々木・高岡
16 4月25日 4限 事例検討(ECE)の内容の修正 小林・眞嶋・佐々木・高岡
17 4月28日 3限 初期計画の作成 小林・佐々木・高岡
18 4月28日 4限 初期計画の発表(正常な経過が予測される初産婦・経産婦) 小林・佐々木・高岡
19 4月30日 3限 初期計画の発表(予測より早い経過をたどる産婦) 小林・佐々木・高岡
20 4月30日 4限 初期計画の発表(分娩誘発) 小林・佐々木・高岡
21 5月1日  3限 分娩介助技術の基本 小林・佐々木・高岡
22 5月7日  1限 分娩介助デモンストレーション・演習(分娩介助の準備) 小林・佐々木・高岡・実習病院助産師1名
23 5月7日  2限 分娩介助デモンストレーション・演習(清潔野の作成) 小林・佐々木・高岡・実習病院助産師1名
24 5月7日  3限 分娩介助デモンストレーション・演習(呼吸法の誘導と介助法) 小林・佐々木・高岡・実習病院助産師1名
25 5月7日  4限 分娩介助デモンストレーション・演習(介助法) 小林・佐々木・高岡・実習病院助産師1名
26 5月7日  5限 分娩介助デモンストレーション(分娩第4期の観察)
28 6月2日 1限 NCPR Aコース(新生児蘇生に必要な基礎知識) 母性看護CNS:八巻
29 6月2日  2限 NCPR Aコース(NCPRのアルゴリズム) 母性看護CNS:八巻
30 6月2日  3限 NCPR Aコース(気管挿管、早産児の蘇生) 母性看護CNS:八巻
31 6月2日  4限 新生児フィジカルイグザミネーション 母性看護CNS:八巻

2~3月に経腟分娩に立会い、レポートを提出する。
<教科書>
  1. 我部山キヨ子, 藤井知行編集 ; 入山高行 [ほか] 執筆, 助産診断・技術学 2-2: 分娩期・産褥期 第6版, 医学書院, ISBN:9784260042109,
    (2021年出版 助産学講座, 7)

  2. 石井邦子, 廣間武彦編集 ; 石井邦子 [ほか] 執筆, 助産診断・技術学 2-3: 新生児期・乳幼児期 第6版, 医学書院, ISBN:9784260042192,
    (2021年出版 助産学講座, 8)
<参考書>
  1. 細野茂春監修, 新生児蘇生法テキスト : 日本版救急蘇生ガイドライン2020に基づく 第4版, メジカルビュー社, ISBN:9784758319980,
    (2021年出版)
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
助産師の臨床経験を有する教員が担当する。臨地実習に活用できるよう、実習先の助産師による指導、母性看護CNSによる講義演習を行う。
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
新規開設科目につき該当しない。