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授業科目名
臨床薬理学・薬剤学
担当教員
鈴木 貴明
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DMC306 1 3 前期
<授業の概要>
内科系や外科系など領域を問わず、医師が臨床の場に立ては必ず医薬品を使うことになる。
したがって、医薬品自体についての理解のほか、医薬品に関係する法規、医療制度など最低限の医薬品関連知識と理解は必須である。
また、医療現べで日々生じるインシデントについても30%から多ければ半分以上のケースで医薬品が関係したものである。
したがって、医薬品を適切に管理し最適に使用することが、医薬品の安全性・有効性確保のために医師をはじめとする医療従事者に求められている。
本講義では、医薬品を薬物動態学および薬剤学的な視点から薬物治療の基本原理を捉え、医薬品適正使用についての正しい医学知識を身につけることを目的としている。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
医学部>医学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A専門2.医学的知識、基本的な診療能力及び患者個々に応じた適切な対応能力
B4.生涯にわたり学び、地域医療及び国際医療・社会に継続的に貢献する姿勢
C共通情報を適切に活用する力(情報)図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を倫理的、合法的に収集し、収集した文献や資料から適切な情報を選択し、様々な情報を統計学的手法やAI技術なども活用して分析し、的確にまとめて活用できる力を備える
<到達目標>
目標NO説明コンピテンシーとの対応
医学
1医薬品について、開発の流れや関係法規、薬剤師の職能について説明できるA
2処方箋の形式、処方の方法、医薬分業、疑義照会、後発医薬品などについて説明できるA
3医薬品の剤形について、その特徴を説明できるA
4薬物動態についての基本(吸収・分布・代謝・排泄)と治療薬物モニタリング(TDM)について説明できるB
5薬物相互作用について説明できるB
6小児や高齢者、臓器機能障害時の薬物動態について説明できるB
7医薬品による有害事象や副作用報告、副作用被害救済制度について説明できる(薬害を含む)A
8アンチドーピングやアスリートへの支援について説明できるB
9医薬品情報についての基本的理解と厳重な管理を要する医薬品の管理について説明できるC
10市販後の医薬品安全使用やそれにかかわる医薬品情報、医薬品安全管理責任者について説明できるC
<成績評価方法>
目標No割合評価の観点
110%出席および受講態度により評価する
210%小テストで理解度を評価する
310%小テストで理解度を評価する
410%小テストで理解度を評価する
510%小テストで理解度を評価する
610%小テストで理解度を評価する
710%小テストで理解度を評価する
810%小テストで理解度を評価する
910%小テストで理解度を評価する
1010%小テストで理解度を評価する
合計100% 
<授業計画>
講義内容や順序は適宜変更する可能性がある。なお、毎回講義のなかで小テストを実施して講義ごとの理解度の確認を行う予定である。

第 1回 医薬品総論
第 2回 処方と調剤
第 3回 医薬品の剤形
第 4回 薬物動態の基礎、TDM(Therapeutic Drug Monitoring)
第 5回 薬物相互作用
第 6回 小児、高齢者、臓器障害時の薬物動態
第 7回 医薬品による有害事象、薬害
第 8回 スポーツと医学・薬学
第 9回 医薬品情報、医薬品管理
第10回 医薬品の安全使用、適正使用
<教科書>
(未登録)
<参考書>
  1. 鈴木貴明編集, 調剤学, メジカルビュー社, ISBN:9784758322225,
    (2024年出版 Crosslink薬学テキスト)

  2. 家入一郎, 楠原洋之編集, 臨床薬物動態学 : 臨床薬理学・薬物療法の基礎として 改訂第5版, 南江堂, ISBN:9784524257584,
    (2017年出版)

  3. 川西正祐, 小野秀樹, 賀川義之編集, 図解薬害・副作用学 改訂3版, 南山堂, ISBN:9784525720735,
    (2023年出版 みてわかる薬学)
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
薬剤師として実務経験のある教員が、臨床現場での医薬品の適正使用を踏まえ講義を行っている。
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
(担当交代のため該当なし)