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授業科目名
生化学B
担当教員
大塚 稔久/宮澤 恵二/伊藤 友香/森 靖典
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DMB208 2 2 前期
<授業の概要>
我々の身体はタンパク質、核酸、糖質、脂質などの生体物質によって成り立っている。各々の物質の機能は、それらの化学的・物理学的性質により説明できる例が多い。また、各々の生体反応において、反応の特異性は厳密に規定されており、反応の進行も巧みに調節されている。生体反応における特異性と調節機構の理解も目標のひとつである。この両者の破綻は生体を病的な状態に追いやる。生体内の反応は膨大な数にのぼるが、使われている原理には共通したものが多い。本講義をとおして、生体分子の構造や特徴に関する知識を身につて、その知識を用いて生命現象を読み解くことのできる力を養う事が目標である。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
医学部>医学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門2.医学的知識、基本的な診療能力及び患者個々に応じた適切な対応能力
<到達目標>
目標NO説明コンピテンシーとの対応
医学
1生命現象の物質的基礎:主要な生体分子の特性、構造と機能を説明することができる。A
2生体物質の代謝:生体内の主な代謝経路の働きと調節機構を説明することができる。A
3遺伝と遺伝子:遺伝子から蛋白質への流れに基づいて生命現象を学び、遺伝子工学の手法と応用やヒトゲノムの解析を説明することができる。A
4代謝異常:糖質、蛋白質、脂質等の代謝異常によって生じる多様な疾患について説明することができる。A
<成績評価方法>
目標No割合評価の観点
125%期末テスト、小テスト、復習テスト、理解度チェック等により知識と問題対応能力を評価する。
225%期末テスト、小テスト、復習テスト、理解度チェック等により知識と問題対応能力を評価する。
325%期末テスト、小テスト、復習テスト、理解度チェック等により知識と問題対応能力を評価する。
425%期末テスト、小テスト、復習テスト、理解度チェック等により知識と問題対応能力を評価する。
合計100% 
<授業計画>
火曜日:3・4限
木曜日:1・2限

4月 8日(火)31 in vivo molecular biology(②愛媛大学 今村 健志 教授)
        32 in vivo molecular biology(②愛媛大学 今村 健志 教授)
4月10日(木)33 脂質の消化・吸収と分解(②宮澤)
        34 脂肪酸の分解と利用、グリセロ脂質の合成(②宮澤)
4月15日(火)35 脂肪酸合成、スフィンゴ脂質の生合成(②宮澤)
        36 コレステロール代謝(②宮澤)
4月17日(木)37 タンパク質代謝回転とアミノ酸異化作用(①大塚)
        38 アミノ酸の生合成(①森)
4月22日(火)39 ヌクレオチドの生合成と代謝(②伊藤)
        40 代謝の統合(②伊藤)
4月24日(木)41 DNA複製・組換え・修復(1)(①大塚)
        42 DNA複製・組換え・修復(2)(①大塚)
5月 8日(木)43 RNAの合成とプロセシング(①大塚)
   44 原核生物の遺伝子発現(①森)
5月13日(火)45 真核生物の遺伝子発現(①森)
        46 タンパク質合成(①森)
5月15日(木)47 感覚系(①森)
        48 免疫の生化学(①大塚) 
5月20日(火)49 ビタミンの病態生化学(②伊藤)
        50 小胞体ストレスと疾病(②伊藤)
5月22日(木)51 がんの生化学(②宮澤)
        52 薬の開発(②宮澤)
5月27日(火)53 細胞骨格(①大塚)
        54 シナプスイメージング(①東京理科大学 萩原 明 准教授)
5月29日(木)55 分子生物学演習(①大塚)
        56 分子生物学演習(①大塚)
6月 3日(火)57 特別講義(①東北大学 谷本 拓 教授) 
 注)1・2限 58 特別講義(①東北大学 谷本 拓 教授)
6月26日(木)59 実習前講義(①大塚)
        60 実習前講義(①大塚)

7月 7日~7月18日 生化学実習
      全体を2つの班に分けて、5日間ずつ実習を行います。
      月曜日は3~5限、火曜日から金曜日は1~5限です(全46コマ)。
      詳細は、改めて連絡します。

       第1 組み換えDNA実験(制限酵素の使用と遺伝子マップの作成)
       第2 アポトーシスの誘導と検出

<授業形態>
原則として面接授業を行う。

<出席調査>
講義について、2/3 以上の出席が必要。
原則として実習の欠席は認めない。

<講義資料の配布>
講義資料はMoodleに掲示する。講義の前に各自でダウンロードして目を通しておくこと。

<試験>
講義の出席が2/3に満たないものは、期末試験の受験を認めない(再試験も不可)。
期末試験を1回、小テストを適宜、行う。
小テストはそれまでの講義の範囲、期末試験は全講義の範囲から出題する。
受講態度について教職員により教育的配慮から正当な注意・指導を行っても改善が見られない場合、成績評価に反映する。
<教科書>
  1. Jeremy M. Berg [ほか] 著, ストライヤー生化学 第8版, 東京化学同人, ISBN:9784807909292,
    (2018年出版)
<参考書>
  1. マシューズ [ほか] 著 ; 相内敏弘 [ほか] 訳, カラー生化学, 西村書店, ISBN:9784890134502,
    (2015年出版)

  2. Roger L. Miesfeld, Megan M. McEvoy [著] ; 稲田利文 [ほか] 翻訳責任, ミースフェルド生化学, 東京化学同人, ISBN:9784807909865,
    (2020年出版)
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
医師として実務経験のある教員が講義を行っている。
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
担当者は一部、変更
講義スライドを適宜、修正した。