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授業科目名
社会の中の医療・医学
担当教員
鈴木 章司/加賀 佳美/岩崎 甫/柏木 賢治/秦 康範/石黒 浩毅
時間割番号
単位数
履修年次
期別
DMA122 1 1 通期
<授業の概要>
本学医学部の理念、ディプロマポリシーに関連する「プロフェッショナリズム」教育の一環となる授業である。特に、医療人に求められる社会性を磨くために、後述の項目を到達目標・コンピテンシーとして定めている。

主担当教員がコーディネーター・ファシリテーターとなり、毎回異なるテーマについて、学外からのゲストや学内教員の話を聴いて意見交換する授業である。事前に自己学習のための教材や視聴すべき動画などが提示されることがある。他の授業や演習と重ならないよう、通年で15回開講する。医学部キャンパスでの対面授業を原則とするが、ゲストの都合等により、一部をオンラインでのライブ型遠隔授業に変更することがある。

総括評価は、出席状況、授業(質疑応答)への参加態度および授業期間中に1~2回課すレポートにより総合的に行う。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
医学部>医学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門1.深い人間愛、医療プロフェッショナリズム及び医の倫理
B3.コミュニケーション及びチーム医療の実践力
C4.生涯にわたり学び、地域医療及び国際医療・社会に継続的に貢献する姿勢
D5.世界水準の医療及び医学研究の理解と実践力
<到達目標>
目標NO説明コンピテンシーとの対応
医学
1医療・医学と社会との多様な接点、現在の課題を理解し、解決策について考えることができる。C
2自分の適性を活かした、多職種との連携による社会貢献について考えることができる。B
3深い人間愛と倫理観に基づく広い視野を持つことができる。A
4人々の多様性を理解し、共感力を磨くことができる。B
5科学技術の進歩、医学の発展と課題について理解することができる。C
6国際的な医療活動について理解することができる。D
<成績評価方法>
目標No割合評価の観点
130%出席状況、授業(質疑応答)への参加態度およびレポートによる。
230%出席状況、授業(質疑応答)への参加態度およびレポートによる。
310%出席状況、授業(質疑応答)への参加態度およびレポートによる。
410%出席状況、授業(質疑応答)への参加態度およびレポートによる。
510%出席状況、授業(質疑応答)への参加態度およびレポートによる。
610%出席状況、授業(質疑応答)への参加態度およびレポートによる。
合計100% 
<授業計画>
以下は前年度の授業内容(テーマ、ゲスト/担当教員)である。今年度の授業計画については日程調整中のため、詳細は別途掲示する。なお、学外のゲストについては若干の変更がありうる。

(1)「在外公館・刑務所での医療」甲府刑務所 医務課長・診療所長(元外務省在外公館医務官/一等書記官)横山章
(2)「渡航心臓移植患者からみた患者と医師の信頼関係」(株)エフエム富士 専務取締役 手塚義人
(3)「遺伝医学の発展と命の倫理」臨床遺伝学講座教授 石黒浩毅
(4)「多職種が連携することで社会に貢献できる医療」山梨県立中央病院 統括副部長 小泉敬一
(5)「グローカルに活躍できる医療人を目指して」聖路加国際病院 小児外科副医長 (元 Nationwide Children's Hospital) 矢田圭吾
(6)「未来へ進化する『やまなし』への挑戦」山梨県副知事 長田公
(7)「地域社会貢献 ーヴァンフォーレ甲府の取り組み」(株)ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ 代表取締役社長 佐久間悟
(8)「明日の医療技術の創出におけるアカデミアの役割」山梨大学副学長(学術研究・産学官連携担当) 岩﨑甫
(9)「『生きること』に向き合うとは」乾徳山恵林寺 住職・哲学博士 古川周賢
(10)「グローバルヘルスとそのキャリア」元ビル&メリンダ・ゲイツ財団 プログラムオフィサー 平井光城
(11)「すべての人に星空をー『病院がプラネタリウム』の実践」一般社団法人「星つむぎの村」代表理事 高橋真理子
(12)「現場は世界ー国際緊急援助隊医療チームの活動ー」日本医科大学 武蔵小杉病院 救命救急科教授 井上潤一
(13)「頻発・激甚化する自然災害に備える」日本大学 危機管理学部教授 秦康範
(14)「DX時代の医療の在り方」眼科学講座教授 柏木賢治
(15)「発達障害におけるダイバーシティを考える」小児科学講座准教授 加賀佳美

注意:
本授業では、学内の教員だけでなく、社会の様々な領域でご活躍中のゲストをお招きしている。ご多忙な中、貴重な時間を割いてくださることを十分に認識し、本学の医学生に相応しい真摯な態度で参加して、積極的に意見を述べること。ゲストに対する失礼な行為があった場合には退室を求める。各テーマに関する予備知識を持って参加するとともに、授業後はさらに自己学習して理解を深めること。
<教科書>
(未登録)
<参考書>
  1. 医学教育モデル・コア・カリキュラム(R4年度改訂版), 文部科学省ホームページ参照
  2. 山梨大学医学部ディプロマポリシー, 山梨大学医学部ホームページ参照
[実務経験のある教員による授業科目の概要]
主担当教員は、医学教育学講座に所属する教員である。心臓血管外科の名誉専門医であり、山梨大学医学部附属病院、The Royal Children’s Hospital (Melbourne, Australia)等での臨床経験がある。また、医療安全管理、医療事故調査、災害医療コーディネーターなどの業務にも関わってきた。
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
前年度は全学共通教育科目(医学科のみ「教養発展科目」として必修)であったため甲府キャンパスで開講されていたが、今年度から医学科専門科目となり、医学部キャンパスで開講される。これにより、履修生が将来医師になることを前提とした授業となるよう、内容についても若干の変更を行う。