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授業科目名 多文化共生地域課題2(多文化社会における対人援助/外国人と人権)
時間割番号 CRAK36
担当教員名 長坂 香織
開講学期・曜日・時限 前期・水・IV 単位数 2
<対象学生>
全学部、山梨大学生、科目等履修生(社会人・高校生等)、特別聴講生(大学コンソーシアムやまなし等)
<授業の目的>
多文化化する地域における外国人住民の現状を知り、その諸課題について理解する。そして、世界につながる地域社会の一員として、多文化共生社会の実現にむけた方途について考察し実践する力を身につける。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
N-B多様な人々と調和する力(調和)人や社会の多様性に対する知識と理解を基に自己や社会のあり方について相対的視点を持ち、自らの言葉(日本語、英語)で的確に論評・伝達することで、多様な人々と共働する基礎力を備える
N-C共創により問題を解決する力(共創)問題設定、多様な解決方法の案出と検討、実現可能な計画の立案、計画に従った問題解決、解決方法や計画の改善などを他者と共働して行う力を備える
N-Dより良く生きるための力(福利)心身の健康を維持増進して国際社会の一員として暮らすために必要な知識技能を備え、自己と社会の理解に基づき人生設計する力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1外国人住民の現状や諸課題を理解することができる。N-A
2多文化共生の視点から、世界と地域とのつながりを理解することができる。N-B
3多文化共生の視点から、世界と地域とのつながりを理解することができる。N-D
4多文化共生社会の実現にむけた実践的取り組みについて考察し文字化することができる。N-C
5学びや活動の省察を行い多様な人々との共生にむけた努力をしようとする。N-B
6学びや活動の省察を行い多様な人々との共生にむけた努力をしようとする。N-D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%最終レポートにより評価する。
210%最終レポートにより評価する。
310%最終レポートにより評価する。
430%ディスカッションへの参加状況・最終発表により評価する。
515%リフレクションペーパーにより評価する。
615%リフレクションペーパーにより評価する。
合計100% 
<授業の方法>
1・2回目、14・15回目のみ対面実施、3回目からから13回目についてはオンライン実施。オムニバス形式で行い、毎回、各ゲストスピーカーによる講義後、質疑応答およびディスカッションの時間を設けます(アクティブラーニング)。また、毎回、リフレクションペーパーの提出をすることで、学びの定着と同時に、課題点を明確化します。
オンデマンドはありませんので、注意してください。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本講座は、地域の課題から多文化共生社会のあり方を考えていく講座です。講師の講義やその後の議論をふまえて、地域課題に対して解決の方途を提示する実践計画を検討し、最終的に取り組みについて発表を行います。講義と自分たちの地域や職場の活動を往還する中で学びを深めていきましょう。
<テキスト>
  1. 指定なし
<参考書>
  1. 杉澤経子・関聡介・阿部裕共著, 『外国人相談の基礎知識』, 松柏社
  2. ゲストスピーカーから講座終了後に提示がある場合もあります。
<授業計画の概要>
1タイトル(4/19土) 多文化共生を問うオリエンテーション (対面)
事前学習
事後学習
多文化共生について自分の学びを計画する
授業内容多文化共生について自分の学びを計画する
2タイトル(4/19土) 多文化共生を問う(参加型ワークショップ)(対面)
事前学習
事後学習
多文化共生について参加型での学びを振り返る
授業内容「レヌカの学び」を実際に行い自分の中での多文化共生を考える
3タイトル(4/30水) 法制度から考える日本に暮らす外国人の現状と課題(総論)
事前学習
事後学習
なぜ外国人住民が増えているのかその課題についてフレクションシートの記入を通して考える
授業内容関聡介弁護士を迎え、外国人住民の法的な背景を知り現状を学ぶ
4タイトル(5/7水) 外国人住民の在留資格と社会生活
事前学習
事後学習
在留資格についての知識を知り、その課題をフレクションシートの記入を通して考える
授業内容青柳りつ子行政書士より、外国人と在留資格の関係について学ぶ
5タイトル(5/14水) グループディスカッション
事前学習
事後学習
受講者の活動取りくみ計画(第1弾)を考える
授業内容多文化共生の捉え方と山梨の現状についてグループで議論する
6タイトル(5/21水) 外国人住民と地域福祉
事前学習
事後学習
外国人住民と地域福祉の在り方をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容門美由紀社会福祉士より、外国人と福祉について広く学ぶ
7タイトル(5/28水) 実践紹介―母子及び学齢期の親子支援
事前学習
事後学習
外国人母子支援の在り方をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容出口雅子氏より、ピナット外国人友だちネットの地域での活動を学ぶ
8タイトル(6/4水) 外国人住民と地域日本語教育
事前学習
事後学習
外国人と地域日本語教育の関係をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容西山陽子氏より、日本の言語政策と地域日本語教育の役割について学ぶ
9タイトル(6/18水) 実践紹介―地域でのことばを通した活動
事前学習
事後学習
地域の多言語コミュニケーションについてリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容ワクチン接種のための言語キャンペーンについて国際交流協会の活動から学ぶ
10タイトル(6/25水) 社会とやさしい日本語
事前学習
事後学習
やさしい日本語の在り方をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容岩田一成教授からやさしい日本語について学ぶ
11タイトル(7/2水) 外国人の参加と地域活動-若者の参加 いろり の活動からみえるもの
事前学習
事後学習
外国人の地域参加をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容静岡県のESUNEの「オンライン日本語サロンいろり」から外国人の地域参加について学ぶ
12タイトル(7/9水) 外国人の地域参加とその声―山梨に暮らすわたしたち
事前学習
事後学習
外国人の地域参加をリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容山梨県在住の外国人との対話の場を設ける
13タイトル(7/16水) 世界と地域 世界の人の移動
事前学習
事後学習
世界と山梨の関係性についてリフレクションシートの記入を通して考える
授業内容IOMから世界における移民の移動について学ぶ
14タイトル(8/2土) 発表活動(まとめ)(対面)
事前学習
事後学習
活動計画を作成し、発表準備をする
授業内容受講者の活動計画を作成し発表する
15タイトル(8/2土) 発表活動(まとめ)(対面)
事前学習
事後学習
活動計画を作成し、発表準備をする
授業内容受講者の活動計画を作成し発表する
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
科目担当者は、非営利型一般社団法人ダイバーシティネットワークVENTOSの代表理事兼コーディネーターとして、地域課題解決を目指した事業を実践しています。この講座は、オムニバス形式で、医療・福祉・教育領域の実践経験が豊富なゲストスピーカーを招き、対話型の講義を行います。コロナ下では、特に医療・福祉・教育領域の対人援助職の多くが、在住外国人の対応に戸惑うことが多くありました。この講座では、受講者が、講義と地域や職場での実践を往還する中で、在住外国人の置かれている現状についての基礎知識とともに、実践力を育むことを目的としています。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
授業評価アンケート対象外
<備考>
・本科目は、次の時間帯と場所で実施します。
4月19日 13:10~16:20 山梨県立大学飯田キャンパス(社会人および県外者向けオンライン配信可)
4月30日~7月16日 14:50~16:20 オンライン
8月2日 13:10~16:20 山梨県立大学飯田キャンパス(社会人および県外者向けオンライン配信可)
・他大学の学生や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。