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授業科目名 イノベーション創造の基礎と実践
時間割番号 CRAK26
担当教員名 田子 學/手塚 伸
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 1
<対象学生>
全学部、山梨大学生、科目等履修生(社会人)、特別聴講生(大学コンソーシアムやまなし等)
<授業の目的>
企業経営の現場において、『斬新な』アイディアはそう簡単に浮かんでこない。しかし、手持ちの情報であっても、掛け合わせのコツや発想のプロセスを実践することで、面白いアイディアやビジネスに変貌(イノベート)させることが可能となる。
本演習を通じ、こうした新しいアイディアを発想する過程、そしてそれをイノベートするスキルを具体例やワークを交えながら学び、イノベーションを創造できる思考体系を身につける。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通情報を適切に活用する力(情報)図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を倫理的、合法的に収集し、収集した文献や資料から適切な情報を選択し、様々な情報を統計学的手法やAI技術なども活用して分析し、的確にまとめて活用できる力を備える
N-B論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
N-C共創により問題を解決する力(共創)問題設定、多様な解決方法の案出と検討、実現可能な計画の立案、計画に従った問題解決、解決方法や計画の改善などを他者と共働して行う力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1イノベーションの重要性とその創造に必要な思考・手法について理解できる。N-A
2イノベーションに関する課題と重要性について理解し、自らの言葉で表現できる。N-A
3バイアスを外し、常に新鮮な感覚でイノベーション(新結合)を起こせる感覚を身につける。N-B
4VUCA時代を生き抜く価値観としてイノベーション重視の考え方を理解できる。N-C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
115%最終課題(理解度)により評価する。
215%最終課題(表現力)により評価する。
335%最終課題(感性・実行力)により評価する。
435%最終課題(価値観・姿勢)により評価する。
合計100% 
<授業の方法>
講義は基本対面のアクティブラーニング形式で行う。講義とディスカッションで実践力を養うとともに、イノベーション経営実践企業の事例をもとに、演習参加者それぞれがイノベーション創造の提案を行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・企業現場のトップであるとともに、複数大学で教鞭をとる講師による実践的な演習です。なかなか得られる機会ではありませんので、積極的な参加を期待します。
・質疑応答のみならず、授業外学修として、担当教員との対話を歓迎します。
<テキスト>
  1. 田子學著, 「突き抜けるデザインマネジメント 」, 日経BP社,
    (2019.12.5)

  2. その他、適宜プリントなどを配布する。
<参考書>
  1. 田子學著, 「デザインマネジメント 」, 日経BP社,
    (2014.7.23)

  2. ダニエル・ピンク著 大前研一訳, 「ハイ・コンセプト」, 三笠書房,
    (2006.5.20)

  3. トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー, 「クリエティブマインドセット」, 日経BP社,
    (2014.6.24)

  4. スコット・ギャロウェイ著, 「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」, 東洋経済新報社,
    (2018.8.9)

  5. グレッグ・マキューン著, 「エッセンシャル思考」, かんき出版,
    (2014.11.17)
<授業計画の概要>
1タイトル(6/7土) イノベーションとは何か
事前学習
事後学習
イノベーションの一般的な概念およびCVCAについて理解しておく
授業内容イノベーションとは何かを学び、現状を変革する突破力を身につける考え方を養う。
2タイトル(6/7土) なぜ日本ではイノベーションが起こりにくいのか
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容昨今、日本においてノベーションが起こりにくい現状が指摘されますが、なぜそうなのか、原因を探求する。
3タイトル(6/7土) 企業経営の先人たちの知恵や行動力を学ぶ
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容こうした現状を踏まえ、企業経営の先人たちの知恵や行動力を学ぶことで実践的な突破力を身につける。
4タイトル(6/7土) イノベーションを深堀する
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容さらに深掘りし、企業の実例から強みを振り返り、ワークショップを通してイノベーティブな思考を習得する。(各自のワーク)
5タイトル(6/8日) イノベーションの強み・弱みを考える
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容前回の各自のワーク結果を振り返り、強みと弱みを整理する。
6タイトル(6/8日) CVCA(顧客価値連鎖分析)などからイノベーティブなコンセプトを考える
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容CVCA(顧客価値連鎖分析)などワークショップを通して、既にあるエビデンスのみならず見られる兆候からイノベーティブなコンセプトを探し出す。
7タイトル(6/8日) イノベーション創造?:新結合
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容2回のワークショップ、講義全体を通して、各自事例を参考に新結合(イノベーション創造)を行う。
8タイトル(6/8日) イノベーション創造②:発表
事前学習
事後学習
最終課題(レポート)に取り組む
授業内容各自、新結合の結果を発表する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
田子學客員教授が、企業におけるイノベーション創造支援に携わってきたキャリアをベースに、理論と応用、実践方法を受講者と対話しながら演習を進める。(以下、田子教授略歴等)
・東芝にて家電、情報機器に携わり、家電ベンチャーリアルフリート(現アマダナ)の創業期に参画した後、MTDO inc.を設立。
・企業や組織デザインとイノベーションの研究を通し、広い産業分野においてコンセプトメイキングからプロダクトアウトまでをトータルにデザインする「デザインマネジメント」を得意としている。
・ブランディング、UX、プロダクトデザイン等、一気通貫した新しい価値創造を実践、実装しているデザイナー。
・TEDxTokyo 2013 デザインスピーカー。GOOD DESIGN AWARD、Red Dot Design Award、iF Design Award、German Design Award、International Design Excellence Awardsなど世界のデザイン賞受賞作品多数。
・慶応義塾大学 大学院 SDM 特別招聘教授、熊本大学大学院 自然科学研究科 客員教授、公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)「グッドデザイン賞」審査委員など。
・MGVsワイナリー(山梨県甲州市)Creative Director (2016-)
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
授業評価アンケート対象外
<備考>
・本科目は、両日とも9:00~16:20の時間帯に山梨県立大学飯田キャンパスで実施します。
・イノベーション経営の第一線で活躍される講師とのアクティブラーニング形式の演習です。前例や一般論にとらわれず、対話を重視した演習です。自らの考え方で積極的参加してください。
・参加者間の考え方の多様性の相互理解を深めると同時に、対話の重要性等を学ぶよう努めてください。
・他大学や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。