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授業科目名 倫理学
分類人文科学
時間割番号 CRAK04
担当教員名 橋爪 大輝
開講学期・曜日・時限 前期・金・II 単位数 2
<対象学生>
全学生
<授業の目的>
本講義の目的は、倫理学という学問の基本的な考え方を学び、それを通じて現実の倫理的問題を具体的に考える力を養う機会を提供することにある。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
N-B多様な人々と調和する力(調和)人や社会の多様性に対する知識と理解を基に自己や社会のあり方について相対的視点を持ち、自らの言葉(日本語、英語)で的確に論評・伝達することで、多様な人々と共働する基礎力を備える
N-Cより良く生きるための力(福利)心身の健康を維持増進して国際社会の一員として暮らすために必要な知識技能を備え、自己と社会の理解に基づき人生設計する力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1規範倫理学の基本的な考え方を理解する。また応用倫理学にどのような具体的問題があるかを把握する。N-A
2規範倫理学の基本的な考え方を理解する。また応用倫理学にどのような具体的問題があるかを把握する。N-B
3規範倫理学の基本的な考え方を理解する。また応用倫理学にどのような具体的問題があるかを把握する。N-C
4倫理学的な思考方法を身に着け、それを具体的な問題の考察に応用できる。そのような思考を学術的な文章の なかで明晰に表現できる。N-A
5倫理学的な思考方法を身に着け、それを具体的な問題の考察に応用できる。そのような思考を学術的な文章の なかで明晰に表現できる。N-B
6倫理学的な思考方法を身に着け、それを具体的な問題の考察に応用できる。そのような思考を学術的な文章の なかで明晰に表現できる。N-C
7積極的にみずからの思考を展開できる。N-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
114%期末レポ―ト
213%期末レポ―ト
313%期末レポ―ト
414%期末レポ―ト
513%期末レポ―ト
613%期末レポ―ト
720%平常点
合計100% 
<授業の方法>
基本的に、担当教員による講義が中心である。
各回の授業後にコメントシートを回収し、そのつぎの回に意見や質問などを取りあげ、回答する。
また、授業内でリアルタイムのアンケートを行うことで、受講生の意見を反映したい。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
質問には、授業内に(可能であれば)設ける質疑の時間に回答します。
また各回のコメントシートにたいして、つぎの回に回答します。
<テキスト>
  1. 教科書は使用しない。担当教員が作成した資料を毎回配布する。
<参考書>
  1. 宇都宮芳明, 倫理学入門, ちくま学芸文庫,
    (2019年)

  2. サンデル(鬼澤忍訳), これからの「正義」の話をしよう, ハヤカ ワ文庫,
    (2011年)

  3. 神崎宣次他編, 倫理学(3STEPシリーズ), 昭和堂,
    (2023年)

  4. 授業内で適宜紹介する。授業全体に関わるものとしては、さしあたり上記3冊などを挙げることができる。
<授業計画の概要>
1タイトルイントロダクション
事前学習
事後学習
「倫理(学)」という言葉について自分がどのようなイメージをもっているかを確認する。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容倫理(学)とはなにか、理論編(規範倫理学とメタ倫理学)と応用編(応用倫理学)、授業全体の概要
2タイトル人間は善をもとめる?
事前学習
事後学習
ソクラテスについて事典等により調べておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容ソクラテスの倫理学を理解する。
3タイトルひとは幸福になるために生きている?
事前学習
事後学習
アリストテレスについて辞典等で調べておくこと。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容幸福論的倫理学といわれるアリストテレスの倫理学を、とくに徳という観点に焦点を合わせて、学ぶ。
4タイトル人間は義務にしたがうべし?
事前学習
事後学習
カントについて事典等により調べておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容義務論、とくにカントのそれを理解する。
5タイトルどんな場合でも義務が優先されるべきなのか?
事前学習
事後学習
前回の内容を思い出し、義務論の問題点を自分なりに考えておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容義務論にはどのような弱点が存在するのかを考える。
6タイトル快楽をもとめることは善なのか?
事前学習
事後学習
功利主義について事典等により調べておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容功利主義の倫理理論について理解する。
7タイトル大多数のために少人数を犠牲にすることは許されるのか?
事前学習
事後学習
前回の内容を思い出し、功利主義の問題点を自分なりに考えておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容功利主義の問題点について考察する。
8タイトル中間振り返り
事前学習
事後学習
これまでの授業の学びを各自プリントをもとに振り返って、疑問等を整理しておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容ここまでの学びを振り返り、総括する。
9タイトルそもそも善とはなんなのか?
事前学習
事後学習
メタ倫理学について事典等により調べておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容メタ倫理学の起源とされるムーアやエイヤーらの議論を学ぶ。
10タイトル徳は現代によみがえるか?
事前学習
事後学習
徳倫理学について事典等により調べておく。
授業内容を振りかえり、あらためて規範倫理の様々な考え方を整理しておく。
授業内容徳倫理学の主張を理解する。
11タイトル理論編まとめ
事前学習
事後学習
これまでの内容を振りかえって、疑問点などをまとめておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容ここまでを振りかえり、古代倫理学、義務論、功利主義、メタ倫理学、正義論、徳倫理学の内容を振りかえる。
12タイトル正義とはいったいなんだろうか?
事前学習
事後学習
ロールズや、コミュニタリアニズム、リバタリアニズム等について事典等により調べておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容ロールズ正義論や、それにたいする批判を学ぶ。
13タイトルひとは関係のなかを生きる存在なのか
事前学習
事後学習
和辻哲郎について事典等により調べておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容西洋の倫理学とは異なる構えをもつ「和辻倫理学」について、その基本的な考え方を取り上げる。
14タイトル応用倫理学の一端を学ぶ
事前学習
事後学習
応用倫理学について調べ、どんな問題があるかを知っておくこと。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容応用倫理学は多岐にわたるが、その一部をここで取り上げ、応用倫理学とはどのようなものかを見る。
15タイトル全体のまとめ
事前学習
事後学習
これまでの14回(とくに、応用倫理編の4回分)を想起し、疑問点などまとめておく。
授業内容をノートやプリントにより復習し、授業内で紹介した本について調べてみる。
授業内容応用倫理編4回について振り返り、さらには全15回の学びを総括して、あらためて倫理学とはなにかを考える。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
授業評価アンケート対象外
<備考>
(未登録)