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授業科目名 グローバルヘルスの課題解決に挑戦!フィールドワーク計画を立てよう
分類社会科学
時間割番号 CRA013 A
担当教員名 宮本 和子
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
全学生対象。自分が解決したいグローバルヘルスの課題解決を目的としたフィールドワークの活動計画書作成する。対象のJASSO海外短期留学を予定している全学生は必修。
<授業の目的>
今、世界に存在する人の命を脅かす様々な課題について、学生自らが主体的に解決しようと取り組むことを本授業の目的とする。具体的にはグローバルヘルスやSDGsにかかわる課題の中から、学生が自分で解決に取組んでみたいテーマを設定。そのテーマで自分がフィールドワークを実施することを想定し、活動計画書を作成することを目指す。また、学生が自ら学び、また他者との意見交換を行いながら学ぶプロセスをとおして、自律的な学修能力を身につける。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通情報を適切に活用する力(情報)図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を倫理的、合法的に収集し、収集した文献や資料から適切な情報を選択し、様々な情報を統計学的手法やAI技術なども活用して分析し、的確にまとめて活用できる力を備える
N-B論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
N-C多様な人々と調和する力(調和)人や社会の多様性に対する知識と理解を基に自己や社会のあり方について相対的視点を持ち、自らの言葉(日本語、英語)で的確に論評・伝達することで、多様な人々と共働する基礎力を備える
N-D共創により問題を解決する力(共創)問題設定、多様な解決方法の案出と検討、実現可能な計画の立案、計画に従った問題解決、解決方法や計画の改善などを他者と共働して行う力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1計画書作成のための基礎知識が整理できているかどうかN-A
2計画対象国の状況を適切に把握し計画テーマにつなげているかN-A
3計画書の内容が対象とする課題解決につながるものであるかN-B
4課題解決を必要とする人々を理解し、共に解決方法を考えられる計画かN-D
5他者がわかりやすい報告、他者への建設的な意見の提示、討議の有無N-C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
110%中間発表での発表内容
210%計画書の背景となる情報整理の記述や中間発表・最終発表での説明内容
320%計画内での対象者と対象課題の整合性の説明
440%計画書全体の整合性および、活動計画の具体性。対象者との協働が含まれているか
520%中間発表と最終発表での報告内容、他者への質問や意見、発表会での討議への貢献
合計100% 
<授業の方法>
・教員による基本事項に関する講義
・演習:1)学生による情報収集、2)授業内で各学生による報告会とグループ討議、3)学生による計画書作成とその最終プレゼンテーション
<受講に際して・学生へのメッセージ>
1.前期は夏季、後期は春季に実施する海外留学(JASSO「カンボジアのグローバルヘルス課題解決に取り組む共同フィールドワーク」)に参加する学生はこの授業で作成した計画に沿ってフィールドワークを行うので、必ず受講すること(未受講の場合はこの短期留学には参加できません)
2.短期留学に参加しない学生も受講可能。日本語で課題解決のための取り組み計画を作成し提出することで単位取得できる。
3.授業内でカンボジアの学生とオンライン交流を英語で実施する可能性がある
4.前期科目「グローバルヘルス入門」を受講中または受講済みであることが望ましい(類似科目受講済みの学生は事前に教員に相談すること)
5.新型コロナウイルス等の流行により授業形式等は変更される可能性がある
<テキスト>
  1. 必要資料は随時Moodle上に提示する
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス
事前学習
事後学習
シラバスやMoodle上提示の資料をよく読んで理解しておくこと
授業内容冒頭でこの授業の進め方を説明、次に学生から本授業を受講する動機や関心があるテーマについて聞き、また学生からの疑問等に応え、最後に次回の授業について説明する。
2タイトルグローバルヘルスとその関連事項の基礎知識整理
事前学習
事後学習
Moodle上提示の資料をよく読んでおく。これまで受講した関連授業の内容の復習を行う。
授業内容学生に必要なグローバルヘルスとそれに関連する各種基礎知識が理解できるよう、講義を行いまた、資料を提示する。講義後学生との質疑応答を行う。
3タイトルカンボジアについて調べてみよう
事前学習
事後学習
カンボジアに関する情報収集:Webや書籍から自分が関心を持つテーマについて情報収集を行う(1時間程度)
自分が行うフィールドワークの中心テーマを設定する(暫定的で構わない)
授業内容はじめに各学生が事前学習行ったカンボジアに関する情報収集内容について発表、学生間での共有する。次に更に追加が必要な情報を検討し、教員から情報の補足や追加する必要のある情報について助言を行う。最後に次回以降の授業(これまでの授業や自己学習で得た情報から自分のテーマを設定し計画書作成に取り掛かる)の進め方を説明する。
4タイトル自分が行うフィールドワークの中心テーマ設定-1:テーマの検討
事前学習
事後学習
自分のテーマを概ね決定してくる
授業内容最初に教員がフィールドワーク計画書フォーマットを提示し、書き方の概要を説明する。
次にテーマに沿った情報収集と整理を学生ごとに行う。質問があれば随時教員や他の参加学生と話し合う。
5タイトル自分が行うフィールドワークの中心テーマ設定-2:テーマの確定
事前学習
事後学習
自分のテーマに沿った情報収集内容の整理
授業内容フィールドワーク・テーマを確定する。確定後は計画書作成に必要な追加情報を抽出し、収集する。
授業終了までに、各学生が計画書のテーマ記入欄までを記入する。
6タイトルフィールドワーク計画作成-1:活動の対象者を決定する
事前学習
事後学習
これまでの授業や自己学習で収集した情報や資料を整理する
授業内容自分の設定したフィールドワークテーマの対象者(対象地域)を設定する。
具体化するにあたり、必要な情報やアドバイスを教員から得る。
7タイトルフィールドワーク計画作成-2:活動内容を具体化する
事前学習
事後学習
やってみたい活動を考えてくる
授業内容教員やグループ学生と相談しながら計画書の作成を進める。学生ごとに計画書の「活動内容」欄の作成を進める。
具体化するにあたり、必要な情報やアドバイスを教員から得る。
8タイトルフィールドワーク計画作成-3:計画書案の完成
事前学習
事後学習
自分の計画書の作成を進める
中間発表の準備を行う
授業内容本授業中に計画書案を完成させる。
具体化するにあたり、必要な情報やアドバイスを教員から得る。
9タイトルフィールドワーク計画中間発表-1:発表準備
事前学習
事後学習
中間発表で使用できるレベルの計画書案を完成させる
発表で気づいた課題を元に計画書を修正する
授業内容各学生5分で中間発表ができるよう、発表準備を進める。必要に応じた資料を作成する。
10タイトルフィールドワーク計画中間発表-2:発表の実施
事前学習
事後学習
中間発表用資料を準備する。
発表で気づいた課題を元に計画書を修正する。
授業内容自分の計画の発表を資料を基に行い、学生や教員からの質問や意見を受ける。他の学生の計画に対して建設的な批判やアドバイスを行う。教員が運営する発表会の次第等を記憶し、最終発表会の予備知識とする。
11タイトルフィールドワーク計画修正-1:中間発表を受けた計画書の修正
事前学習
事後学習
中間発表で受けた質問や意見の内容整理
計画書の修正を進める
授業内容計画書を修正する。必要な情報やアドバイスを教員から得る。
12タイトルフィールドワーク計画修正-2:計画書の完成
事前学習
事後学習
自分の計画書の完成に向け、各自必要な準備を進める
計画書を完成する
授業内容教員やグループ学生と相談しながら計画書を完成させる。各学生5分以内で報告できる準備をおこなう。
13タイトル最終フィールドワーク計画の発表準備
事前学習
事後学習
自分の計画書の完成と最終発表に向け、必要な準備を進める
授業内容最終計画書に沿った発表媒体を作成する(短期留学学生は英語版の計画書作成も継続する)。
次回最終報告会の進行準備を行う(司会者や必要な役割分担の決定)。
14タイトルフィールドワーク最終計画の報告(全体報告)と提出準備
事前学習
事後学習
最終報告用の発表媒体を完成し、各学生5分以内で報告できる準備をおこなう。
最終報告で受けた意見を計画書に反映する
授業内容計画書の最終報告会実施、各学生5分以内で報告、質疑応答をおこなう。学生が司会進行も役割分担し、報告会を運営する。最後に報告に使用した発表媒体を教員に提出する。意見の中で計画書の修正に反映する必要があれな、計画書修正を行う。
15タイトル最終まとめ
事前学習
事後学習
最終計画書を期限までに提出する(提出期限は授業内で事前周知)。留学学生は留学準備に関する質問事項を整理する。
留学学生は英語版計画書を完成させる。
授業内容計画全体や最終発表会への総評を教員が行う。
留学学生への渡航の注意点について教員から説明。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
本授業で計画書作成のみで終了する学生と、留学する学生とが混在する場合、計画書の具体性に差が生じる(留学学生は実際に実施することが前提となり、より具体的かつ実現可能な計画を求められる)。その差により学生の学習意欲に差が生じないような配慮を必要とする。
<備考>
担当教員はカンボジア等、開発途上国にて様々な地域活動や研究にかかわるフィールドワークを実施してきた。本授業ではこれらの経験を元に学生に情報提供すると共に、学生が具体的なフィールドワーク計画を立案できるよう支援する。