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授業科目名 ライフデザイン
時間割番号 CLS011 K
担当教員名 山本 和美
開講学期・曜日・時限 3Q・水・IV 単位数 1
<対象学生>
生命工学、地域食物科学科・2025年度新入生
<授業の目的>
学生生活から卒業後の生涯にわたるこれからライフステージとキャリアに対する意識を醸成し、今後の将来設計を描いていくために、自己を理解した上で社会人として活躍できる基本的な資質や能力を身に付けることを目的とする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通多様な人々と調和する力(調和)人や社会の多様性に対する知識と理解を基に自己や社会のあり方について相対的視点を持ち、自らの言葉(日本語、英語)で的確に論評・伝達することで、多様な人々と共働する基礎力を備える
N-Bより良く生きるための力(福利)心身の健康を維持増進して国際社会の一員として暮らすために必要な知識技能を備え、自己と社会の理解に基づき人生設計する力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1変化の大きい社会を乗り越えるための必要な知識を備え、将来の生き方や働き方を計画・選択し、記述できることN-B
2自分自身の考えや価値観を深く理解し、他者との交流や将来設計にどのように役立てるか、説明できることN-B
3多様な他者の価値観や視点を尊重し、自らの意見を明確に伝えることができるN-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%授業最終回後に提出する「将来設計レポート」を対象とする。授業で得た情報をもとに自らの人生設計を論理的に記述できているかを、ルーブリックに従って評価する
240%各回の授業後に提出する授業の振り返り(授業やグループ活動を通じて得た基礎知識の要点を300字程度でまとめたもの)を対象とする。
330%グループ活動において、円滑なコミュニケーションのスキルやマナーを実践し、自らの言葉で意思疎通ができているかをルーブリックに従って相互評価する
合計100% 
<授業の方法>
面接授業:教室において、対面による授業を行う。授業は講義とグループワークで構成する。
・各回の授業後に、振り返りシート(講義やグループ活動を通じて得た基礎知識の要点を300字程度でまとめたもの)を提出する。
・授業最終回後に、「将来設計レポート」を作成し、提出する。
・各回のグループ活動において、グループ活動への参加の積極性やコミュニケーション力をルーブリックに従って相互評価し、提出する。
・感染症まん延などの影響により対面授業が難しい場合には、ライブやオンデマンドで行う可能性もある。その場合はmoodle上およびCNSに掲示するため、定期的にCNSは確認すること。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
1.レポート(振り返りシートおよび「将来設計レポート」)提出は、単位取得の要件となります。
2.各回のテーマに沿って、段階的に自己理解を深めます。
3.グループワークを通して、短所も含めた「自分らしさ」をポジティブに受け入れられるような授業を目指します。
*毎回の授業で、グループで意見交換を行います。グループでの意見交換や個人の意見の発表は、どのような専攻分野においても不可欠になっています。苦手な場合には支援しますので、ぜひ挑戦してみてください。
*本授業では下記のテキストを使用します。授業および事前課題では、テキストに書き込みをしていく形で個人ワークを進めます。第1回からテキストを用いて授業を行うため、必ず履修前までに入手してください。(講義室でのプリントの配布や,moodle上に資料の掲示はしませんのでご注意ください)
<テキスト>
  1. 山本和美, 高橋浩 [著], 未来社会を展望するキャリアデザイン, 学術図書出版社, ISBN:9784780613018,
    (2024年出版)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトルキャリアを考える
事前学習
事後学習
・事前学習:moodleからプレポストアンケートに回答する
・事後学習:授業の振り返りシートを作成、提出する
授業内容・授業の最初に、この授業全体の到達目標、授業の進め方、成績評価などについて説明を行う
・そのあと、テキスト第1章に沿って、キャリア形成や自己理解の必要性について講義を行う。
・第2章「20答法」(性格や成熟度を測る自己分析法)を用いて、「自分らしさ」を言語化する。
・最後に、この授業の振り返りシートを作成することで、授業内容の理解度を確認する。
2タイトル職業興味を明確化する(職業理解の基礎)
事前学習
事後学習
・事前学習:授業内容の予告をふまえ必要な情報収集・整理をしておく。
・事後学習:授業の振り返りシートを作成、提出する
授業内容・最初に、前週の振り返りを行う。
・そのあと、テキスト第8章ホランドの「職業興味」(6つに区分された職業領域に対する興味の程度に関する理論)、第9章シャインの「キャリアアンカー」(自らのキャリアを形成する際に最も大切で、他に譲ることのできない価値観や欲求)について学び、変化の大きいVUCA時代だからこそ、固定概念にとらわれない、広い視野で仕事選びを可能にする。
・最後に、この授業の振り返りシートを作成することで、授業内容の理解度を確認する。
3タイトル自己分析:価値観の多様性を理解する
事前学習
事後学習
・事前学習:授業内容の予告をふまえ必要な情報収集・整理をしておく。
・事後学習:授業の振り返りシートを作成、提出する
授業内容・最初に、前週の振り返りを行う。
・そのあと、多様性を理解するためのワークおよびコンセンサスゲームを通じて、互いの価値観の違いを理解した上で、合意を形成する力を身につける
・最後に、この授業の振り返りシートを作成することで、授業内容の理解度を確認する。
4タイトル自己理解:他者から見た自分を知る
事前学習
事後学習
・事前学習:授業内容の予告をふまえ必要な情報収集・整理をしておく(異なる環境に居る3人以上の人に、“私の良いところ”をインタビューしてくる)
・事後学習:授業の振り返りシートを作成、提出する
授業内容・最初に、前週の振り返りを行う。
・そのあと、自己分析をするための心理学モデルの一つである「ジョハリの窓」学び、事前課題をもとにグループディスカッションを行い、周りからは評価されていることや、自身の気付いていない強みに気付く。
・最後に、この授業の振り返りシートを作成することで、授業内容の理解度を確認する。
5タイトル自分史:経験から自分を知る
事前学習
事後学習
・事前学習:ライフラインチャートに関する事前学習あり。授業内容の予告をふまえ必要な情報収集・整理をしておく。
・事後学習:授業の振り返りシートを作成、提出する
授業内容・最初に、前週の振り返りを行う。
・そのあと、過去の経験を客観視することで、自己理解を深める。過去の経験を曲線で振り返る「ライフラインチャート」を用いて「自分史」を作成する。
・最後に、この授業の振り返りシートを作成することで、授業内容の理解度を確認する。
6タイトル他者との関係づくり
事前学習
事後学習
・事前学習:授業内容の予告をふまえ必要な情報収集・整理をしておく。
・事後学習:授業の振り返りシートを作成、提出する
授業内容・最初に、前週の振り返りを行う。
・そのあと、コミュニケーションの本質を理解し、他者に配慮しつつも適切な自己表現を行うための「アサーション」を学ぶ。信頼関係構築のためのヒントとして、対人関係における自己表現のあり方を理解し、ペアワークを通してより良い人間関係を構築するコミュニケーション手法を身につける。
・最後に、この授業の振り返りシートを作成することで、授業内容の理解度を確認する。
7タイトル自己をコントロールする
事前学習
事後学習
・事前学習:授業内容の予告をふまえ必要な情報収集・整理をしておく。
・事後学習:授業の振り返りシートを作成、提出する
授業内容「変化に応じて変幻自在に自身のキャリアを適応させていく力」(プロティアンキャリア)、「逆境を跳ね返す力や折れない心」(レジリエンス)、「変化を柔軟に受け容れる力」(キャリア・アダプタビリティ)など、自己をコントロールすることの必要性やそのために必要な資質・能力を知る。
8タイトル将来設計について考える
事前学習
事後学習
・事前学習:授業内容の予告をふまえ必要な情報収集・整理をしておく。
・事後学習:授業の振り返りシートおよび授業の総括としての「将来設計レポート」を作成し、提出する。
授業内容・これまでの授業を総括するとともに社会で活躍する先輩学生の話を聞くことを通じて、今後の将来設計やその前段階としての卒業までの活動計画について考える。
・最後に、この授業の振り返りシートを作成することで、授業内容の理解度を確認する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
大学生から社会人向けのキャリアカウンセリングおよびキャリアデザイン講師のほか、学校コンサルテーション、企業向け新人社員教育と、幅広い層のカウンセリングおよびコンサルティングに尽力してきました。皆さんの可能性を広げるきっかけを、一緒に学ぶなかで作っていきたいと思います。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
新規開設科目につき該当しない
<備考>
オフィスアワー
実施場所:甲府西キャンパスキャリアセンター
※授業や出張などで不在のこともあるため、事前にCNSメッセージでご連絡ください。