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授業科目名 多文化共生地域課題1(山梨県の多文化化)
時間割番号 CKJK01
担当教員名 長坂 香織
開講学期・曜日・時限 4Q・水・IV 単位数 1
<対象学生>
全学部、山梨大学生、科目等履修生(社会人)、特別聴講生(大学コンソーシアムやまなし等)
<授業の目的>
山梨県には22,000人を超える外国人の方が住んでおり、母国と異なる文化や制度の中で様々な不安や悩みを抱えながら、山梨県民(地域住民)として生活している。こうした中、多文化共生の各分野で活躍されているゲスト講師から各現場の状況と取組みについて学ぶ。
本講義を通して、全ての外国人を孤立させることなく、社会を構成する一員として受入れていくという視点に立ち、多文化共生社会の実現に向けた課題やその解決策等を理解し、考察することを目的とする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
N-B多様な人々と調和する力(調和)人や社会の多様性に対する知識と理解を基に自己や社会のあり方について相対的視点を持ち、自らの言葉(日本語、英語)で的確に論評・伝達することで、多様な人々と共働する基礎力を備える
N-C共創により問題を解決する力(共創)問題設定、多様な解決方法の案出と検討、実現可能な計画の立案、計画に従った問題解決、解決方法や計画の改善などを他者と共働して行う力を備える
N-Dより良く生きるための力(福利)心身の健康を維持増進して国際社会の一員として暮らすために必要な知識技能を備え、自己と社会の理解に基づき人生設計する力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1多文化共生社会の実現に向け、地域社会の抱える様々な課題を理解できる。N-A
2地域課題の解決に向け考察することができる。N-C
3多文化共生の社会づくりに主体的に参画する姿勢を身につけ、自らの行動に反映させることができる。N-B
4多文化共生の社会づくりに主体的に参画する姿勢を身につけ、自らの行動に反映させることができる。N-D
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%振り返り(20%)と課題レポート(20%)
230%振り返り(10%)と課題レポート(20%)
315%授業中の質疑応答、ディスカッションへの参加状況、発表
415%授業中の質疑応答、ディスカッションへの参加状況、発表
合計100% 
<授業の方法>
パワーポイント等を用いて講義形式で行う。
ゲスト講師による講義に続き、質疑応答、ディスカッションを行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
多文化共生の各分野の最前線で活躍するゲスト講師から、現場の生の声を聴くことができる絶好の機会です。
履修者間のディスカッション、質問や意見、感想など積極的な参加を期待します。
<テキスト>
  1. なし
<参考書>
  1. 『多文化共生事例集(令和3年度版)』,
    (https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/chiho/tabunkakyousei_suishin_r03.html)

  2. 南野奈津子編著, 『いっしょに考える外国人支援:関わり、つながり、協働する』, 明石書店
  3. 参考図書、参考資料は随時指示する。
<授業計画の概要>
1タイトル(12/3水) オリエンテーション、多文化共生社会づくりに向けた山梨県の取り組み
事前学習
事後学習
ゲストスピーカーに応じた事前資料の学習
振り返り
授業内容山梨県内で多文化共生に向けた取り組みが、1990年代から今日に至るまでどのように行われてきたか、またその課題の変遷について学ぶ。 ゲストスピーカー:(公財)山梨県国際交流協会事務局長
2タイトル(12/10水)多文化共生社会の最前線~地域日本語教室の現場から~
事前学習
事後学習
事前資料の学習
振り返り
授業内容現在、文化庁が推進している地域日本語教育の総合的体制づくりと、山梨県内での地域日本語教室の現状と課題について学ぶ。後半では、地域日本語教室パートナーの視点からみた参加教室の状況と課題について聴く。 ゲストスピーカー:古屋玲子(山梨県地域日本語教育総括コーディネーター)、パートナーについては未定
3タイトル(12/17水)外国人労働者の在留資格と生存権の保障
事前学習
事後学習
ゲストスピーカーに応じた事前資料の学習
振り返り
授業内容日本で活動する外国人労働者の在留資格と在留資格をめぐる様々な課題、とりわけ生存権の保障に関する課題について、マジョリティとマイノリティという視点から学ぶ。 ゲストスピーカー:未定 一部長坂担当
4タイトル(12/24水) 児童福祉領域での外国人支援とその課題
事前学習
事後学習
ゲストスピーカーに応じた事前資料の学習
振り返り
授業内容児童福祉領域に見られる外国にルーツを持つ子どもと親への支援の状況とその課題について学ぶ。 ゲストスピーカー:小林真理子(山梨英和大学教授)
5タイトル(1/7水) 外国人住民への保健・医療サービス
事前学習
事後学習
ゲストスピーカーに応じた事前資料の学習
振り返り
授業内容母子保健および医療機関における外国人住民への対応の現状と課題について学ぶ。 ゲストスピーカー:市役所母子保健担当者、医療従事者
6タイトル(1/14水) 外国人児童生徒支援/外国につながる子どもの学習支援・居場所
事前学習
事後学習
ゲストスピーカーに応じた事前資料の学習
振り返り
授業内容外国人児童生徒支援について教育委員会と学習支援/居場所の運営者、それぞれの立場から現状と課題について学ぶ。 ゲストスピーカー:山田睦子氏(甲府市教育委員会学校教育課指導主事)、こどもサポートやまなし(学習支援/居場所)代表
7タイトル(1/21水) 中央市における多文化共生~現状と課題~
事前学習
事後学習
ゲストスピーカーに応じた事前資料の学習
振り返り
授業内容外国人集住地区の中央市における多文化共生について、行政および国際交流協会の立場から見た課題の変遷と対応について学ぶ。 ゲストスピーカー:中央市役所企画課課長、中央市国際交流協会会長
8タイトル(2/4水) 発表と意見交換(ディスカッション)、まとめ
事前学習
事後学習
ゲストスピーカーに応じた事前資料の学習
最終課題レポート
授業内容発表をめぐって異なる文化を背景に持つ人々と共生する上での様々な課題の解決に向けた意見交換を行う。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
多文化共生について、行政、医療、福祉、教育、地域社会など各分野で実際の業務に従事するゲスト講師を招へいし、多文化共生の社会づくりに向けた多面的な講義を行う。また、科目全体をコーディネートする担当者も、共生を旨とした法人を運営している。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
授業評価アンケート対象外
<備考>
・本科目は、14:50~16:20の時間帯に山梨県立大学飯田キャンパスで実施する(他大学の学生・社会人はオンライン可)。
・講義順及びゲスト講師名は現在の予定であり今後変更する可能性がある。
・他大学の学生や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。