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授業科目名 グローバルヘルス入門 実践編
分類健康福祉
時間割番号 CKJ020 A
担当教員名 宮本 和子
開講学期・曜日・時限 3Q・月・III 単位数 1
<対象学生>
2025以降入学生(教・医)
<授業の目的>
「グローバルヘルス」とは世界に広がる「容認できない健康格差」を是正するための様々な取組みを指し、SDGsの目標の多くと関連します。「健康」という健康という切り口から、広く世界の課題について考える授業です。特に「実践編」ではグローバルヘルスに関わる世界的取り組みや教員が実践する研究や活動事例からグローバルヘルスに関わる課題の解決について考えることを目的とします。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
N-B多様な人々と調和する力(調和)人や社会の多様性に対する知識と理解を基に自己や社会のあり方について相対的視点を持ち、自らの言葉(日本語、英語)で的確に論評・伝達することで、多様な人々と共働する基礎力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1世界で、また今自分がおかれた場に存在する「容認できない健康格差」の存在に気づき、記述できるN-A
2グローバルヘルスの具体的課題とその解決に向けた取り組みについて考え、記述するN-A
3グローバルヘルスの課題をめぐるトピックについて自分の意見を述べることができるN-B
4グループ討議やグループ発表に積極的に参加し、自分の考えを述べ、他者の意見を聞くことができるN-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%小レポートやワークシート等として課される提出物と記述内容:課題に沿った記述がされている
240%対応する授業で求められるリアクションシート等の個人提出物の記述内容:授業毎に求められる課題に対応した記述がされている
320%授業で求められるリアクションシート等にグループワーク内での発言、自分の気づきとして記述している
420%グループワーク等への参加状況:授業内のグループワーク等での発言や他者との討議内容、グループ提出物を評価
合計100% 
<授業の方法>
講義とグループワークなどの学生参加型の学習を組み合わせた授業です。
基本言語:日本語。
実施形態:対面授業が可能であれば対面で実施。オンライン授業の場合はライブ型で実施。グループワーク他、参加型授業の形式を随時取り入れる。発表や報告時はオンライン授業であっても、学生の顔表示を求めることがあります。
授業資料を授業前に提示し、それらをMoodleやCNSで提示・連絡しますので、授業前と授業後に確認しながら参加してください。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
私たちの健康は医療技術や病院等の施設だけでは実現しません。水や食料、様々なインフラ(電気、上下水道、道路、等)やシステム、経済状況、教育、政治など様々な条件が整う必要があります。これらを「健康」という切り口を通して見ながら世界の課題を考えてみましょう。自分たちが暮らすこの世界のより良い未来のために、私たちは何ができるのかを考える授業です。所属学部が保健医療に関係する、しないは問いません。世界の一員として、世界の課題について共に積極的に学び、考えたい学生の参加を求めます。グローバルヘルス入門・基礎編を第1,2セメスターで、実践編を第3,4セメスターで開講します。可能であれば基礎編と実践編の受講をお勧めします。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. by David Werner with Carol Thuman and Jane Maxwell ; with drawings by David Werner, Where there is no doctor : a village health care handbook Rev. ed., updated 2011, Array, ISBN:9780333516515,
    (2011年出版)

  2. デビッド・ワーナー, 医者のいないところで, シェア=国際保健協力市民の会監訳・出版, ISBN:97849904897
  3. アマルティア・セン [著] ; 黒崎卓, 山崎幸治訳, 貧困と飢饉, Array, ISBN:4000019244,
    (2000年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション:この授業で目指すこと、グローバルヘルスとは?
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用提出物の作成と提出。
授業内容受講に必要な情報提供、この授業の目的の説明、グローバルヘルスの定義、関連する基礎用語を説明
2タイトルグローバルヘルスの重要なトピック(1):感染症・その1
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用提出物の作成と提出。
授業内容・世界で近年~現在、課題となっている感染症について講義する。
・グループワーク:日本で暮らす自分たちと感染症との関係について考える
3タイトルグローバルヘルスの重要なトピック(2):感染症・その2
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用提出物の作成と提出。
授業内容・教員の実践活動報告を事例として、感染症対策について考える
・学生参加型の小実験を実施する
4タイトルグローバルヘルスの重要なトピック(3):栄養
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用提出物の作成と提出。
授業内容・世界の栄養問題と教員の実践活動報告を元に講義する
・教員の実践活動報告を題材に、学生がカンボジアの子どもたちの栄養問題について考える(グループワークを行う)
5タイトルグローバルヘルスの重要なトピック(4):母子保健・リプロダクティブヘルス/ライツ
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用提出物の作成と提出。
授業内容・母子保健課題が生まれる背景について考える(学生参加型ワークの実施)
・世界の母子保健/リプロダクティブヘルス/ライツに関する課題と教員の実践活動報告を元に講義する
6タイトルグローバルヘルスの重要なトピック(5):在日外国人への支援
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用提出物の作成と提出。
授業内容・在日外国人への支援に関わる専門家(外部講師)による講義
・講義内で学生が参加型のワークを実施する
7タイトル途上国での健康課題解決のために(1):保健政策やシステムが問われていること
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用提出物の作成と提出。
授業内容・グローバルヘルスに関わる課題解決のために実施されている世界の規模の取り組みについて講義する。
・世界規模の取り組みの変遷におけるトライ&エラーから学ぶ(グループワークを行う予定)
8タイトル途上国での健康課題解決のために(2):「専門家」に問われていること、私たちにできること/全体まとめ
事前学習
事後学習
事前提示資料内容を確認して授業に参加すること。
授業用提出物の作成と提出。
授業内容・グローバルヘルスの将来展望に関する講義を行う
・学生ワーク:グローバルヘルスの課題解決やSDGsの目標達成を実現するために私たち一人一人が何を問われているか考える
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
20年以上にわたり、グローバルヘルスに関わる実践活動や調査研究を続けている教員が、その経験を事例として提示、またはそこから得られた知見を基にして、授業の多くが構成されている。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート実施無し
<備考>
※講義内容の一部や、講義順位を変更することがある。
※基本的な講義資料はMoodle上に提示する。
※原則、対面授業とする。ただし、感染症流行等で大学の授業方針がオンライン主体となった場合他、必要時は、オンライン・ライブ授業とする。
※事前・事後学習の指定は実際の授業時の指示とは異なる場合がある。
※リアクションシート等の提出物については授業内での指示、またはMoodle上の指示に従ってください。