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授業科目名 現代教育政策論
分類社会科学
時間割番号 CKJ012 R
担当教員名 日永 龍彦
開講学期・曜日・時限 3Q・水・II 単位数 1
<対象学生>
2024入学生まで(教養科目)
<授業の目的>
教育は現代社会の中で生きていく上で不可欠なものとなっており、一人ひとりに保障される権利として位置づけられている。しかし、格差社会の進展の中で、貧困層や在日外国人など、教育を受ける権利が侵害されている人々がいる。この授業では、教育を受ける権利の意義を歴史的にふまえながら理解し、それが侵されている現状と是正に向けた取り組みについて、国と山梨県の教育政策や教育現場・支援の現場を具体的に検討することを通じて受講生一人ひとりが考えていくことを目的とする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目(~2024年度)向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B汎用能力1・コミュニケーションスキル文章表現力適切な手順を踏んで学術的な文章を書くことができる。
C4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1授業を通じて学んだことを整理し、とくに重要な事項について説明できる。A
2授業を通じて学んだことをレポート等にまとめる際、適切な手順を踏んで学術的な文章で表現できる。B
3授業を通じて学んだことをレポート等にまとめる際、授業で取り扱った重要事項を的確に理解し、授業外で学んだ情報とともに多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%授業を通じて学んだことを整理し、とくに重要な事項について説明できる。
220%授業を通じて学んだことをレポート等にまとめる際、適切な手順を踏んで学術的な文章で表現できる。
360%授業を通じて学んだことをレポート等にまとめる際、情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
合計100% 
<授業の方法>
・山梨県立大学との連携開設科目であるため、原則としてテレビ会議システムを活用したライブ配信による講義形式で授業を進めていく予定でいる。授業時間中に適宜チャットによる質問を受け付ける。
・学習レポートの相互評価などMoodleを使ったグループ学習を取り入れる。
・学習レポートや最終授業におけるまとめの記述の基礎となるよう、毎回の授業のふりかえりの記述を求める。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 東京大学学校教育高度化センター編, 基礎学力を問う : 21世紀日本の教育への展望, 東京大学出版会, ISBN:9784130513166,
    (2009年出版)

  2. 橘木俊詔著, 日本の教育格差, 岩波書店, ISBN:9784004312581,
    (2010年出版 岩波新書, 新赤版 1258)

  3. 松岡亮二著, 教育格差 : 階層・地域・学歴, 筑摩書房, ISBN:4480072373,
    (2019年出版 ちくま新書, 1422)

  4. 志水 宏吉 (編), ひとりもとりこぼさない学校へ──部落、貧困、障害、外国ルーツの若者の語りから, 岩波書店, ISBN:4000616838
  5. 山梨の子ども白書編集委員会, 山梨の子ども白書 2021~2024, 山梨の子ども白書編集委員会
<授業計画の概要>
1タイトルオリエンテーション・教育政策を学ぶための基礎用語の解説
事前学習
事後学習
事後:指定の様式を用いて授業内容の振り返りを行うとともに、第5回授業前に提出できるよう学習レポートの作成を計画的に進める。
授業内容授業全体の計画、成績評価方法等の説明ののち、教育政策を学ぶために必要な基礎用語を現在の日本の学校教育体系をもとに解説する。
2タイトル欧米における学校教育体系の形成と教育を受ける権利の確立
事前学習
事後学習
事後:授業内容の振り返りを行うとともに、学習レポートの作成を計画的に進める。
授業内容欧米における近代的な教育制度と教育を受ける権利の形成過程を解説する。
3タイトル日本と欧米における学校教育体系
事前学習
事後学習
事後:授業内容の振り返りを行うとともに、学習レポートの作成を計画的に進める。
授業内容明治以降の日本の学校教育体系の変遷と現代の欧米諸国における学校教育体系についてその概要を解説する。
4タイトル第二次世界大戦終了前後における教育を受ける権利の到達点
事前学習
事後学習
事後:授業内容の振り返りを行うとともに、学習レポートを完成させ、第5回授業前に提出する。
授業内容第二次大戦後に世界と日本で確認された「教育を受ける権利」の内容を理解するために、当時の国内外の法規等における権利保障の状況について解説する。
5タイトル1980年代以降の格差拡大の背景/学習レポートの相互検討
事前学習
事後学習
事後:授業内容の振り返りを行う。
授業内容前半に作成した学習レポートをグループに分かれて相互に検討する。後半では、格差社会が拡大した1980年代以降の日本と世界の変化について概説する。
6タイトル格差社会における日本の子どもの権利保障の実態
事前学習
事後学習
事前:授業時に共有できるよう「子どもたちの現状を示す数字」を一つ選んでおく。
事後:授業内容の振り返りを行う。
授業内容子どもたちの現状を多面的に理解するために、受講生が考える子どもたちの現状を示す数字を持ち寄って共有し、それらの関係性や背景にある問題などについて考える。
7タイトル国際社会から見た日本の子どもの権利保障の実態
事前学習
事後学習
事後:授業内容の振り返りを行う。
授業内容国連に設置されている各種人権関連委員会からの総括所見を基礎資料に、日本の子どもの権利保障の実態を検証していく。
8タイトル授業全体のまとめ
事前学習
事後学習
事前:授業中に授業全体のまとめを記述できるよう授業内容の復習しておく。
授業内容指定された条件に従って、各自で授業全体のまとめを作成する。作成したまとめを共有するとともに、質疑応答・意見交換を行う。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート結果確認中
<備考>
(未登録)