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授業科目名 政策づくりの技法
時間割番号 CKIK05
担当教員名 保坂 久
開講学期・曜日・時限 1Q・水・IV 単位数 1
<対象学生>
全学部、山梨大学生、科目等履修生(社会人)、特別聴講生(大学コンソーシアムやまなし等)
<授業の目的>
主に、自治体への就職を考えている学生や若手自治体職員、組織や自治体における政策形成のプロセスに関心がある人を対象に、自治体政策担当者の視点から、企画政策を立案するのに必要となる基礎的な知識や考え方を学び、粘り強く社会を創り担う人材を育成します。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通情報を適切に活用する力(情報)図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を倫理的、合法的に収集し、収集した文献や資料から適切な情報を選択し、様々な情報を統計学的手法やAI技術なども活用して分析し、的確にまとめて活用できる力を備える
N-B論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
N-C共創により問題を解決する力(共創)問題設定、多様な解決方法の案出と検討、実現可能な計画の立案、計画に従った問題解決、解決方法や計画の改善などを他者と共働して行う力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1地方行政における政策担当業務や、その中での政策策定プロセスの概要を理解することができる。N-A
2政策策定プロセスに基づいて、政策を立案することができる。N-B
3政策担当者の視点から、意欲的に課題に取り組み、発表することができる。N-C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%各回の発表、発言、取り組みにより評価する
240%政策提案の発表により評価する
320%各回の授業参加姿勢により評価する
合計100% 
<授業の方法>
講義内容を踏まえたワークショップ形式で授業を行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
自治体の政策担当者やまちづくりに求められる知識とスキルをワークショップ形式で学びます。元自治体政策担当の講師が、現場の実例を参考に、組織や合意形成について具体的に解説します。社会の仕組みを知り、組織の特性を理解し、市民のための政策を実現する人材となるための基礎を学びます。公務員に限らず、いろんな場面で企画政策立案に関わるの仕事を目指す方にも役立つ内容だと思います。応用編として「政策づくり実践演習」(後期)があります。
<テキスト>
  1. レジュメ配布
<参考書>
  1. 大森彌・大杉覚, 『これからの地方自治の教科書』, 第一法規
  2. 池上彰, 『高校生からわかる「資本論」』, ホーム社
  3. 西寺雅也, 『自律自治体の形成』, 公人の友社
  4. 松下圭一, 『自治体は変わるか』, 岩波書店
<授業計画の概要>
1タイトル(4/16水) オリエンテーション、政策の基礎
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容我が国における地方自治体の立場を説明することで、政策立案における基礎を理解する。
2タイトル(4/23水) 地方行政の理解
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容地方自治体の役割、仕組み、財政及び政策担当の業務を知る。
3タイトル(4/30水) 政策と企画
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容行政政策の体系と構造及び政策と企画の概念を理解する。
4タイトル(5/7水) 政策実現のプロセス
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容政策実現の事業プロセスと合意形成を理解する。
5タイトル(5/14水) 政策と市民協働
事前学習
事後学習
授業の振り返り
授業内容政策を実現する上での行政と市民協働の関係について、実践者を招きその重要性を学ぶ。
6タイトル(5/21水) 政策提案①
事前学習
事後学習
調査研究、政策提案の検討
授業内容個人またはグループにより、特定の自治体について統計データをもとに政策アイデアを考える。
7タイトル(5/28水) 政策提案②
事前学習
事後学習
調査研究、政策提案の資料作成
授業内容個人またはグループにより、特定の自治体について統計データをもとに政策提案を検討する。
8タイトル(6/4水) 発表、振り返り
事前学習
事後学習
調査研究、政策提案の資料作成
授業内容検討した政策提案を発表、共有する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員は、元南アルプス市職員。企画広報担当、政策秘書担当、政策研究担当リーダー、市民活動センター所長、南アルプスIC拠点整備室長、総合政策部理事を歴任。市長ビジョン、基本政策構築や主要プロジェクト立ち上げ、Fumotto南アルプスやコストコ等エリア開発の立案と執行、市民活動支援や人材育成によるまちづくりなど、行政政策、まちづくりに長く携わっています。授業では、実務経験を活かし、行政の現場に即して政策や企画提案ができる、実践的な政策技法の習得を目指します。(参考:応用編「政策づくりの実践演習」)
 また、以下の回においては、実務経験者をゲスト講師として迎え、実践的な指導を行います。
新津幸(第5回):南アルプス市市民活動コーディネーター、特定非営利活動法人子育て支援センターちびっこはうす理事、やまなし大使、子育て応援誌「ちびっこぷれす」編集長。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
授業評価アンケート対象外
<備考>
・本科目は、14:50~16:20の時間帯に山梨県立大学飯田キャンパスで実施します。
・他大学の学生や社会人等とともに学ぶ「PENTAS YAMANASHI」の科目です。