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授業科目名 就職活動を見据えた大学生活の全体像
分類社会科学
時間割番号 CKI011 A
担当教員名 伊藤 智基
開講学期・曜日・時限 1Q・火・I 単位数 1
<対象学生>
2025以降入学生(工・生)
とりわけ、民間企業や官公署への就職活動をする予定がある大学1年生
<授業の目的>
・就職活動を見据えた大学生活の全体像を理解する。
・就職しない生き方を選ぶ場合の注意点を理解する。
・将来、就職活動が始まってES(エントリーシートの略。自己紹介書とか面接カードと呼ぶこともある)を書く必要が生じたときに、どうやって書けばよいか分からない、書くに値するエピソードが無いということにならないよう、大学1・2年生のうちからどのような取組・対策を行えばよいかを理解する。
・将来やりたいことが無い、なんでもよい、でもなんとなく営業は嫌だという場合に、どうすれば解決の糸口が見えてくるのかについて、理解する。
・社会人としての一般常識・ビジネスマナーを身に付けるにはどうすればよいかがわかる。
・インターンシップや適性試験対策はいつからどう行えばよいのかについて理解する。
・大学の講義を真面目に取り組むことは、就職活動に直接に役立ちうるということを理解する。
・有名大企業の親会社、アナウンサー、CA(キャビンアテンダント)を志望する場合には、どのような付加的な取組・対策が必要となるのかを理解する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通情報を適切に活用する力(情報)図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を倫理的、合法的に収集し、収集した文献や資料から適切な情報を選択し、様々な情報を統計学的手法やAI技術なども活用して分析し、的確にまとめて活用できる力を備える
N-Bより良く生きるための力(福利)心身の健康を維持増進して国際社会の一員として暮らすために必要な知識技能を備え、自己と社会の理解に基づき人生設計する力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1就職活動を見据えた大学生活の全体像を理解して終わるのではなく、その理解を基にして適切な時期に適切な準備や取組を実際に行うことができる。N-B
2就職しない生き方を選ぶ場合の注意点を理解した上で、そちらの方面に進むことをきっぱりあきらめ、就活(やその準備)を行うべく腹を括ることができる。N-B
3エントリーシートをどうやって書くのか、どんなエピソードが書くに値するかを理解した上で、その理解を基にして常にエピソードづくりに励むようになる。N-B
4将来やりたいことが無い、なんでもよい、でもなんとなく営業は嫌だという場合に、どうすれば解決の糸口が見えてくるのかについて理解した上で、自分の将来の進路を決めるために実際に動くようになったり、仕事につながる資格の取得に励んだりするようになる。N-B
5社会人としての一般常識・ビジネスマナーを身に付けるべく、秘書検定2級の資格取得に向けて動き出すようになる。N-B
6インターンシップ参加や適性試験対策はいつからどう行えばよいのかについて理解した上で、適切な時期に適切な取組・対策を開始することができるようになる。N-B
7大学の講義を真面目に取り組むことは就職活動に直接に役立ちうるということを理解した上で、実際に真面目に取り組むようになる。N-B
8有名大企業の親会社、アナウンサー、CA(キャビンアテンダント)を志望する場合には、どのような付加的な取組・対策が必要となるのかを理解した上で、これらを志望する場合に実際に取組・対策を行うようになる。N-B
9世の中にあふれる就活に関する情報や先輩からのアドバイスは玉石混交であることを理解した上で、就活なんてまだ先という周囲の雰囲気に流されることなく、就職活動を見据えた大学生活を着実に送ることができるようになる。N-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
110%Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、空欄補充問題)。
210%Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、空欄補充問題)。
310%Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、空欄補充問題)。
410%Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、空欄補充問題)。
510%Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、空欄補充問題)。
610%Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、空欄補充問題)。
710%Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、空欄補充問題)。
810%Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、空欄補充問題)。
920%Googleフォームを用いた期末試験により評価します。期末試験の内容は講義において話された内容を基にして出題します(正誤問題、空欄補充問題)。
合計100% 
<授業の方法>
・【授業の方法】ハイフレックス型の講義を行います(すなわち、教室での対面講義を行いつつ、それをZoomでリアルタイムで同時配信します。受講者はどちらかで出席すればよいです。ZoomのURLと当日使うレジュメは、その都度CNSで配信します。なお当日使うレジュメは、対面参加者には教室で紙に印刷されたものを配布しますが、Zoom参加の場合は受講者が各自でプリントアウトしてお手元に用意しておいていただく必要があります。そのレジュメに適宜書き込んでいく形で授業は進行していきます)。
・【他のキャリア関係の科目との大きな違い その1】就職活動の準備というのは、「選ぶ」ための準備と「選ばれる」ための準備の両輪から成り立っているところ、(他のキャリア関係の科目あるいは他大学で行われているキャリア教育では、前者に比重が置かれているのに対して、)この講義では後者に重点を置いて解説が行われます。
・【他のキャリア関係の科目との大きな違い その2】よくある社会人の体験談レベルの話、あるいは抽象的な精神論の話ではなく、「深掘り」・「言語化」され、かつ「再現可能性(皆さんにそのまますぐに役立ててもらえる状態)」の講義内容となっています。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・本講義の内容は、学部生か大学院生かを問わず、理系学生か文系学生を問わず、公務員志望か民間企業志望を問わず、とにもかくにもこの先きっと就職活動をすることを予定している学生全てに当てはまる内容です。
・しかも、大学に入学したらすぐにでも聞いてほしい内容となっています(よって、基本的には大学1年生向けです。それ以上の学生については、この講義の内容を基にして就活開始までに対策・対応を急ぐ必要があるという感じです)。
・さらに、講義で話される内容は、伊藤先生が独自に言語化・精緻化・方法論化したものが多いため、ネット上に転がっているようなファスト知識では期末試験で正解にたどり着くことは難しいと思われます。
・また、この講義は、8回の授業が終わってからが重要になります。すなわち、講義内容を基にして、皆さん各自が就職活動に向けての対策・準備を進めていただく必要があります(就活なんてまだ先だからという雰囲気の周囲に流されることなく、したたかに、着実に、先送りすることなく、対策・準備を進めていってください)。
<テキスト>
  1. なし
<参考書>
  1. 適宜紹介する。
<授業計画の概要>
1タイトル【導入】ガイダンス
事前学習
事後学習
【事前】CNSで案内する動画を事前視聴する。
【事後】講義で解説された内容を基に自分の身の振りを考える。
授業内容夢と計画の違い。伊藤先生が本講義を担当することに対して寄せられるであろう批判と、それに対する反論。山梨大と山梨県立大の卒業生の就職先を比較。
2タイトル【脱線】就職しない生き方を選ぶ上での注意点。【ここから本論】就職活動を見据えた大学生活の全体像(その1~その6)。
事前学習
事後学習
【事前】CNSで案内する動画を事前視聴する。
【事後】講義で解説された内容を基に自分の身の振りを考える。
授業内容就職しない生き方にはどのようなものがあり、そちらに進むにあたりどのような点に注意すべきか。就職を見据えた大学生活の全体像とは何か。ESとはどのようなものか。
3タイトル【その1】ESに書けるエピソードづくり(学生時代力を入れたこと、自己PR)
事前学習
事後学習
【事前】CNSで案内する動画を事前視聴する。
【事後】講義で解説された内容を基に、実際にエピソードづくりに励む
授業内容どのようなエピソードであればESに書くに値するのか(工夫・努力とは何か、成果とは何か。コンピテンシーとは何か)。エピソードをどのようにESに落とし込めばよいか。
4タイトル【その1】ESに書けるエピソードづくり(趣味・特技、志望動機)
事前学習
事後学習
【事前】CNSで案内する動画を事前視聴する。
【事後】講義で解説された内容を基に、実際に趣味・特技に励んだり、志望動機につながるエピソードを探したりする。
授業内容どのような内容であればESに書くに値するのか(趣味とは何か、特技とは何か、志望動機とは何か)。それらをどのようにESに落とし込めばよいか。
5タイトル【その2】大学の勉強を真面目に取り組む。【その3】社会人の一般常識・ビジネスマナーを身に付ける。
事前学習
事後学習
【事前】CNSで案内する事前配布資料を基に、若干の課題に取り組む。
【事後】講義で解説された内容を基に、大学の勉強を真面目に取り組む。また秘書検定2級を速やかに取得し、その内容を実践する。
授業内容大学での勉強が直接的に就活に役立った実例。社会人の一般常識・ビジネスマナーについて理解するために秘書検定2級を取得することとのススメ。
6タイトル【その4~その6に進む前に】やりたいことがありません、何でもいいです、でも営業は嫌です病への処方箋
事前学習
事後学習
【事前】CNSで案内されるVOICYを事前視聴する。
【事後】講義で解説された内容を基に、進路決定を行う。
授業内容Will-Can-Must についての解説。Willについての補足説明、Canについての補足説明、Mustについての補足説明。業種ごとに4つに分かれる営業の態様(「BtoC/BtoB」×「有形商材/無形商材)
7タイトル【その4】インターンシップへの参加 【その5】適性試験(能力試験・性格検査)対策
事前学習
事後学習
【事前】CNSで案内する事前配布資料を基に、若干の課題に取り組む。
【事後】講義で解説された内容を基に、インターンシップ参加や適性試験対策を適切な時期に適切な方法で行う。
授業内容就職活動におけるインターンシップ参加、適性試験対策の重要性。インターンシップ参加や適性試験対策の時期と方法。
8タイトル【その6】有名大企業の親会社、アナウンサー、CA(キャビンアテンダント)を目指す場合の付加的な努力 【展開】この講義の限界とその対応策
事前学習
事後学習
【事前】CNSで案内する事前配布資料を基に、若干の課題に取り組む。
【事後】講義で解説された内容を総復習する期末試験に取り組む。また授業を聞いて終わり、単位を取って終わりではなく、実際に就職活動に向けた学生生活を送る。
授業内容有名大企業の親会社、アナウンサー、CAを目指す場合に必要となる付加的な努力の内容。この講義の限界とその対策(県立大で開講されている講義科目「キャリアデザインⅡ」への架橋)
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
・現、山梨県立大学キャリアサポートセンター副センター長。
・将来自分が大学教員になった際に学生にアドバイスができるよう、就職氷河期の2001-2002年に就職活動を経験し、地銀とコンサルから内定を得る(が当初から大学院進学予定だったため、就職はせず)。
・その後、大学の後輩、大学教員となってからはゼミ生に対して、ESの添削指導を行う。そして、それにより蓄積した知見を基に、2021年度より山梨県立大学で「キャリアデザインⅠ」、さらに2022年度より「キャリアデザインⅡ」の講義を担当。
・2021年度から山梨県立大学キャリアサポートセンター運営委員を務め、2024年度から同センター副センター長として、とりわけESの添削を中心に学生の就職活動をサポートしてきた(2024年度の個別添削指導は60回以上×1回平均100分)
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
新規開設科目のため該当しない
<備考>
担当教員は、本来は行政法を専門としているが、二刀流的にキャリア関係の科目も担当している。 https://researchmap.jp/methode