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授業科目名 言語学への招待
分類人文科学
時間割番号 CKH016 A
担当教員名 仲本 康一郎
開講学期・曜日・時限 1Q・水・II 単位数 1
<対象学生>
2025以降入学生(教・医)
<授業の目的>
現代の日本社会はグローバル化が進み、多様な文化的、言語的背景を持つ人々との共生が求められています。この授業では、言語学の基本的な見方、考え方を背景にして、ことばに関する感性を磨き、言語生活を豊かにしていくこと、また、受講者自身がことばとコミュニケーションをふりかえり、自己/他者理解へとつなげていくことを目的とします。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1日本語の音声、文字、語彙の特徴を言語学の観点から説明できることN-A
2ことばのバリエーションを社会的な背景のもとで説明できることN-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%【方法】期末テスト(記述式)【観点】日本語の特徴を言語学の用語を用いて説明できること
250%【方法】期末テスト(記述式) 【観点】ことばのバリエーションを社会との関係で説明できること
合計100% 
<授業の方法>
毎回異なるテーマのハンドアウトを用いて講義形式で授業を行います。受講生の皆さんには、自らのことばをふりかえり、ことばとコミュニケーションについて考えてもらいます。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
私たちはことばを使ってどのように物事を理解したり、他者とコミュニケーションをとっているのでしょうか。日常生活においてふと感じるこんな素朴な疑問を学問的に考えていくのが言語学という分野です。ことばとコミュニケーションに関心を持っている人、ことばと心、ことばと社会について幅広く考えてみたい人に受講を勧めます。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 斎藤純男著, 言語学入門, 三省堂, ISBN:9784385364216,
    (2010年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンスー言語学への招待
事前学習
事後学習
日本語という言語の特徴について考えること
授業内容音声・音韻、文字表記、語彙、文法、文体的特徴
2タイトル日本語の音声・音韻
事前学習
事後学習
・日本語の音声的な特徴をふりかえり考えてくること
・日本語の音声や韻律的特徴を具体例に沿って説明すること
授業内容母音と子音、音節構造、アクセント、リズム、イントネーション
3タイトル日本語の文字表記
事前学習
事後学習
・日本語の文字の歴史を調べ、説明できるようにしてくること
・日本語の文字表記の特徴について具体例に沿って説明すること
授業内容仮名、漢字、漢字仮名交、表記法、句読点、用字用語、表現効果
4タイトル日本語の語彙と表現
事前学習
事後学習
・日本語の語彙と表現のバリエーションについて調べてくること
・日本語の語彙関係について、具体例に沿って説明すること
授業内容和語・漢語・外来語、多義語、類義語、対義語、上位語・下位語、語感
5タイトル日本人の言語行動
事前学習
事後学習
・日本人の言語行動の特徴を考えてくること
・日本人の言語行動の特徴を具体例に沿って説明すること
授業内容情報伝達、社会関係、待遇表現、あいまい表現、察しの文化
6タイトル方言と共通語
事前学習
事後学習
・出身地の方言をふりかえり、表現のバリエーションを考えてくること
・方言の分布と拡がりをふりかえり、地域の特徴について考えること
授業内容方言周圏論、俚言と訛言、方言文法、言語意識、言語景観
7タイトルことばとジェンダー
事前学習
事後学習
・現代の若者語について調べ、具体例を考えてくること
・日本語の位相について、若者語と女性語をもとに説明すること
授業内容位相語、集団語、新語・流行語、若者語、女性語、ジェンダー
8タイトル総括評価・まとめ
事前学習
事後学習
・これまでの授業をふりかえり復習をしてくること
・授業の全体をふりかえり学びの成果を確認すること
授業内容本授業の学びを総括し、授業のまとめと学習の評価を行う
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
日本語教師として、長年、留学生の日本語教育に携わってきました。また、文部科学省委託事業「外国人児童生徒等教育を担う教員の養成・研修カリキュラム開発事業」に委員として参加し、外国にルーツを持つ子どもたちのための授業開発を行ってきました。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
新規開設科目につき該当しない
<備考>
(未登録)