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授業科目名 小説における〈他者〉の問題
分類人文科学
時間割番号 CKH012 A
担当教員名 齋藤 知也
開講学期・曜日・時限 3Q・火・V 単位数 1
<対象学生>
2025以降入学生(教・医)
<授業の目的>
日本の近代小説とは何かを考えていく。その際、〈他者〉をキーワードとする。〈他者〉を、〈わたしのなかの他者〉(自己化された他者)と了解不能な《他者》に峻別することによって、「自己」=「私」を問うていくことができるようになる。他者理解のためには、〈わたしのなかの他者〉(自己化された他者)のありようを問い続けていくことが不可欠である。学術科目群のテーマのうち「人間と文化」では、「他者と共感し意思疎通を密にする文化」の一つとして文学をあげているが、近代小説における〈他者〉の問題について考えることは、人が共によりよく生きていく上で重要な観点をもたらす。具体的な近代小説について、それぞれの作品において〈他者〉の問題がどのようにあらわれているかについて読み解くことによって、私たちの日々の暮らしにとって言語表現がどれだけ重みをもったものであるかについて考察し、理解を深める。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1日本の近代小説が、「世界・他者・自己とは何か」という問題とどのように関わっているかということについて、授業でとりあげた作品に即して説明することができること。N-A
2日本の近代小説が提起していることをが、現代社会におけるさまざまな問題にどのように生きるかについて、自らの言葉でまとめることができること。N-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%「授業内容を理解し、自分の言葉で説明できるか」(授業内に課す提出物・発言 40%) 近代小説が、「世界・他者・自己とは何か」という問題とどのように関わっているかということについて、個々の作品に即して説明することができるか」( 学期末レポート 60%)
250%「授業内容を理解し、自分の言葉で説明できるか」 (授業内に課す提出物・発言 40%) 「近代小説が提起していることをが、現代社会におけるさまざまな問題にどのように生きるかについて、自らの言葉で的確にまとめることができるか」(学期末レポート(60%)) 
合計100% 
<授業の方法>
基本的には講義であるが、問答・発表・討論も行う。ときに小課題を提示する。また、最終レポートの提出を求める。継続的・積極的な参加と小課題・最終レポートの提出は単位取得の条件になる。授業形態は、Teamsを利用した同時双方向リアルタイムのライブ型オンライン授業を基本形とするが、オンデマンド型を用いる場合も出てくるかもしれない。また適宜、CNSやMoodleも使用する。第一回目の授業の情報は、事前にCNSで掲示を行うので、必ず確認すること。また諸連絡も基本的にはCNSを通じて行うので確認すること。授業資料については、MoodleあるいはCNSに掲載するので、各自、事前にダウンロード・印刷等をして授業に臨むこと。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
近代小説を深く読むことは、あらゆる専攻領域の課題につながる可能性をもつと考えています。扱う作品は事前に配布あるいは予告しますので、よく読み、問いをもって参加するようにして下さい。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1タイトル「問題提起1 小説における〈他者〉の問題」というタイトルの意味することについて
事前学習
事後学習
「小説における〈他者〉の問題」というタイトルについて解説した講義資料に事前に目を通し、授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
「「小説における〈他者〉の問題」という講義タイトルが何を意味するのかについて、授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、「小説における〈他者〉の問題」という講義タイトルが何を意味するのかについて考察する。
2タイトル問題提起2 「広義の言語論的転回」と近代小説について
事前学習
事後学習
「広義の言語論的転回」について解説した講義資料に事前に目を通し、授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
「広義の言語論的転回」について、授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、「広義の言語論的転回」について考察する。
3タイトル問題提起3  「語り」と「他者」の問題について
事前学習
事後学習
「〈語り〉と〈他者〉の問題」について解説した講義資料に事前に目を通し、授業で質問や意見表明ができるようにしておく。
「〈語り〉と「他者」の問題」について、授業を通して学んだことを自分の言葉でまとめる。
 
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、「〈語り〉と〈他者〉の問題」について考察する。
4タイトル「作品を読む(1) 宮澤賢治の作品を読み、自分の考えをもつ。」
事前学習
事後学習
「作品を読む(1) 宮澤賢治の作品を読み、自分の考えをもつ。」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品についての疑問や感想をもつ。
「作品を読む(1) 宮澤賢治の作品を読み、自分の考えをもつ」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、宮澤賢治の作品について考察する。
5タイトル作品を読む(2)宮澤賢治の作品の〈語り〉に着目する
事前学習
事後学習
「作品を読む(2) 宮澤賢治の作品の〈語り〉に着目する」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品の〈語り〉についての疑問や感想をもつ。
「作品を読む(2) 宮澤賢治の作品の〈語り〉に着目する」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、宮澤賢治の作品の〈語り〉について考察する。
6タイトル作品を読む(3) 宮澤賢治の作品における〈他者〉の問題
事前学習
事後学習
「作品を読む(3) 宮澤賢治の作品における〈他者〉の問題」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品における〈他者〉の問題についての疑問や感想をもつ。
「作品を読む(3) 宮澤賢治の作品における〈他者〉の問題」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、宮澤賢治の作品における〈他者〉の問題について考察する。
7タイトル作品を読む(4) 宮澤賢治の作品が提起していることを自らの問題として考察する
事前学習
事後学習
「作品を読む(4) 宮澤賢治の作品が提起していることを自らの問題として考察する」の授業で質問や意見表明ができるよう、作品が提起していることと自らの問題との関係についての疑問や感想をもつ。
「作品を読む(4) 宮澤賢治の作品が提起していることを自らの問題として考察する」の授業を通して、考えたことを自分の言葉でまとめる。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、宮澤賢治の作品が提起していることを自らの問題として考察する。
8タイトル講義を通して考察したことや発見したことを振り返るー「人が共に生きる」ために
事前学習
事後学習
「講義を通して考察したことや発見したことを振り返るー「人が共に生きる」ために」の授業で質問や意見表明ができるよう、考えておく。
「講義を通して考察したことや発見したことを振り返るー「人が共に生きる」ために」の授業を受け、講義全体を振り返り、学期末レポートを提出する。
授業内容講義を受講し、質疑応答や意見交換に参加し、講義を通して考察したことや発見したことを振り返る。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
中学校と高等学校で国語科の授業を担当した実務経験がある。中等教育では、多様な学習者全てに、文学の〈価値〉や〈意味〉を獲得してもらうことが求められるが、大学の共通教育として「近代小説とは何か」を追究していくときにも、更に高い次元において、同様のことが言えると考える。実務経験を生かし、さまざまな専攻領域の学生の問題意識と響き合う授業を行う。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
授業評価アンケートは未実施である。
<備考>
(未登録)