山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 源氏物語の世界
分類人文科学
時間割番号 CKH005 O
担当教員名 池田 尚隆
開講学期・曜日・時限 3Q・月・II 単位数 1
<対象学生>
2024入学生まで(教養科目)
<授業の目的>
日本の古典作品に触れ、自力で読み、味わう力を身に付ける。
高校までの古文学習によって身に付けた力を、皆さんは過小評価しています。懇切な注釈書を使えば、難しいとされる『源氏物語』も、かなり読むことができるのです。まずそこを確認します。
『源氏物語』は恋愛中心の物語としても優れていますが、実は平安時代中期の政治や権力の問題にも鋭く切り込んでいます。また、登場人物の設定や捉え方も極めて多様で、深いものがあります。卓越した文学作品の価値を知り、それに触れることで得られる豊かさを理解することができます。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目(~2024年度)向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
B様々な学問分野の考え方当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できる。
C汎用能力1・コミュニケーションスキル文章表現力適切な手順を踏んで学術的な文章を書くことができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1平安時代の文化に触れることで、その魅力を捉えるとともに、現代とその文化を問い直す。A
2古典作品を読む力を再確認する。B
3古典作品の行間に潜む問題を見つけ出し、文学史や歴史と関わらせながら、その価値を明確にする。C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%毎回の「授業振り返りシート」、最終レポートにより、総合的に評価する。
230%出席状況、毎回の「授業振り返りシート」により、評価する。
340%毎回の「授業振り返りシート」、最終レポートにより、総合的に評価する。
合計100% 
<授業の方法>
講義が中心。二回目からはあらかじめ『源氏物語』の該当箇所を抜き出した資料を配付するので、予習してくること。意見・感想を求めることもある。
毎回の講義の最後に、「授業振り返りシート」に「わかったこと・面白かったこと」「理解しにくかったこと・疑問点」等を記述してもらう。次回にそれをもとにして、確認を行う。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
『源氏物語』は難しいという先入観があるかと思います。敬遠せずに踏み込んでみると、意外に楽しくわくわくする世界だとわかります。
また、『源氏物語』は、現代語訳、漫画、アニメ、ドラマなどさまざまなかたちでも提供されています。しかし、原文でないとわからない面白さがいっぱいあります。せっかく日本の古典を読む力を身に付けて来たのですから、それを生かしてください。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 石田穣二, 清水好子校注, 新潮日本古典集成〈新装版〉『源氏物語 一』, 新潮社, ISBN:9784106208188,
    (2014年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル授業の進め方と『源氏物語』入門
事前学習
事後学習
配付資料の確認
授業内容講義の進め方の説明。『源氏物語』の世界についての説明
2タイトル桐壺更衣の両親
事前学習
事後学習
配付資料の確認と予習
配付資料の確認
授業内容桐壺更衣の両親の設定が持つ問題点を考察
3タイトル藤壷・若紫
事前学習
事後学習
配付資料の確認と予習
配付資料の確認
授業内容藤壷と若紫という二人の女君と光源氏の関わりを考察
4タイトル空蝉
事前学習
事後学習
配付資料の確認と予習
配付資料の確認
授業内容光源氏を拒否した女性空蝉について考察
5タイトル「花宴」巻
事前学習
事後学習
配付資料の確認と予習
配付資料の確認
授業内容若い光源氏の魅力があふれる「花宴」巻を読む
6タイトル朱雀院・右大臣・弘徽殿の女御
事前学習
事後学習
配付資料の確認と予習
配付資料の確認
授業内容光源氏の敵対者たちについて考察する
7タイトル左大臣・頭中将
事前学習
事後学習
配付資料の確認と予習
配付資料の確認
授業内容光源氏に味方する人たちについて考察する
8タイトル末摘花
事前学習
事後学習
配付資料の確認と予習
配付資料の確認
授業内容まるで魅力のない女性末摘花の描き方から、『源氏物語』の人物評価のあり方を読み解く
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
新規開設科目につき該当しない。
<備考>
(未登録)