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授業科目名 頭と身体の運動学
分類健康福祉
時間割番号 CKE001 B
担当教員名 木島 章文
開講学期・曜日・時限 4Q・月・II 単位数 1
<対象学生>
2025以降入学生(教・医)
<授業の目的>
身体は肉と骨,そしてこれを動かす神経系で出来上がっている。身体を動かし,他者と連携することで我々の生活は成り立っている.しかし我々はその仕組みを逐一理解しながら動いているわけではない(箸の動作をいちいち確認しながら飯を食う人間は皆無だろう)。こういった,日ごろは意識されない身体動作の仕組みを、「頭と身体で」理解することが講義の目的となる。これら総ての仕組みを理解することは,医学・生命・環境科学を専門とする学生においては当たり前のこと,物理環境に作用を及ぼす機械・ロボット構築を志す学生あるいはヒトがうごめく環境や建造物の構築を志す学生においても必要な知識である
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
N-A共通論理的かつ柔軟に思考する力(思考)問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通
1当該科目の学問分野(人文・社会・自然・健康科学等)の考え方を説明できるN-A
2知覚運動科学の基礎的事項を説明できるN-A
3心身の健康を維持・増進する方法について説明できるN-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
140%リアクションペーパーの内容を以って,文武両道の生活態度を示すことができる
240%試験の成績を以て,自らの身体経験に関する文理両道の理解を示すことができる
320%出席状況(リアクションペーパーの提出で確認)を以って,規則正しい生活態度を示すことができる
合計100% 
<授業の方法>
全てのコマをオンラインで開講する.Moodle上に掲示したリアクションペーパー(質問,コメント)を土台にした講義形式をとり,アクティブラーニングの態度を全面的に表明し,前半30分は受講生から寄せられた質問,コメントで授業を組み立てる.多くの英文資料を日本語で解説し,グローバルな知識を受講生と共有したいと考えている.当該科目は連携開設科目となっているため,山梨大学の学生と全く同じオンライン形式で,山梨県立大学の学生にもオンライン授業を実施する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
完全オンラインで実施するが,リアクションペーパーの毎回の提出が課せられる.
<テキスト>
  1. 樋口貴広, 森岡周著, 身体運動学 : 知覚・認知からのメッセージ, 三輪書店, ISBN:4895903192,
    (2008年出版)
<参考書>
  1. edited by Eric R. Kandel ... [et al.], Principles of neural science 6th ed, McGraw-Hill, ISBN:1259642232,
    (2021年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル頭がつくる身体の意識:身体の幻覚をつくって痛みを治す
事前学習
事後学習
資料確認
リアクションペーパーの提出
授業内容双方向に影響を及ぼし合うなら,身体を変えて意識を変えることもできるはず.現代の「いたいのいたいのとんでいけ」
2タイトル注意:目が向いているのに見えていない,目が向いているのに見えている.
事前学習
事後学習
資料確認
リアクションペーパーの提出
授業内容我々の目に移った全てが見えているわけではない.たわいもない周囲を読み取るには思った以上に気を入れなければならない
3タイトル頭でっかちでは見えない環境の変化:意識下の知覚と身体反応
事前学習
事後学習
資料確認
リアクションペーパーの提出
授業内容無視された情報はどこにいく?頭は騙されても身体は騙されない
4タイトル身体の自己組織性:「横のつながり」で実現する高度な身体システム
事前学習
事後学習
資料確認
リアクションペーパーの提出
授業内容頭に頼らず身体を動かす仕組み.リーダーの仕事は「いけ,やれ」だけ.横のつながりでしぶとく生きる
5タイトル運動環境の直接知覚:1秒先の未来を予見する身体
事前学習
事後学習
資料確認
リアクションペーパーの提出
授業内容横の連携を整え得る手掛かりは,動いてみないとえられない「動き」の知覚情報
6タイトル身体図式:冗長なセンサーの束が身体を動かす
事前学習
事後学習
資料確認
リアクションペーパーの提出
授業内容「より良く生きる」ために大事なのは,自ら起こした「動作」を知る情報と,外部環境の「動き」の情報の「すりあわせ」
7タイトル運動学習:いにしえの根性練習の意義と限界
事前学習
事後学習
資料確認
リアクションペーパーの提出
授業内容欲しい結果から身体の動きを逆算する「予測」を鍛える,そのコツは楽できるように繰り返し練習すること
8タイトルまとめ:たくさんの情報と身体知
事前学習
事後学習
資料確認と試験
授業内容オンライン上で資料ありの短時間試験
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
オンラインの接続までに10分間の猶予を設け,その時間で,前回の振り返りと今回授業の接続を目的として受講生のリアクションペーパーを紹介する.
<備考>
(未登録)