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授業科目名 メカトロニクス入門
時間割番号 CAD009
担当教員名 岡村 美好/赤松 範麿
開講学期・曜日・時限 後期・金・II 単位数 2
<対象学生>
工学科2年・メカトロニクス工学科
<授業の目的>
問題を発見し解決するための考え方と各種方法を学ぶことにより、正解のわからない問題に対して思考停止にならない技量と自ら学び行動できる自律性を備える。また、グループによる演習や事例研究を行うことにより、他者と共同して問題解決を行う力を備えるとともに討議力や口頭発表力を修得する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
全学共通教育科目(~2024年度)向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
A共通汎用能力1・コミュニケーションスキル討議力他者の意見を的確に捉え、理解の深まりや内省につながる対話ができる。
B4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
C5・問題解決力課題設定力課題を明らかにし、解決すべき「問い」を立てることができる。
D構想力多様な解決方法を案出・検討し、適切な方法を選択できる。
工学部>工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
工-A専門②専門的知識専門分野の基礎的知識を体系的に理解して説明
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
共通工学
1与えられた課題について、グループで対話し合意形成に導くことができるA
2事例研究での活動と成果を論理的に説明できるB
3与えられた課題について、目標を設定することができるC
4設定した目標について、適切な解決方法を提案できるD
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%ディスカションや質疑、グループワークに積極的に参加しているか、毎回の授業について振り返りができているか否かを評価する
220%レポートの内容が課題に対応したものになっているか、論理的な説明になっているか否かを評価する
315%プレゼンテーションで、与えられた課題に対応した目標と課題が設定でき、それを適切に伝えられるか否かを評価する
415%プレゼンテーションで、設定した目標に対応した解決方法が提案でき、それを適切に伝えられるか否かを評価する
合計100% 
<授業の方法>
面接授業で行う。1~7回は問題解決に関する講義とディスカッション、演習等を行う。8~15回はワークショップ形式で課題「山梨の魅力をメカトロニクスで向上させる」にメンバーを固定した班ごとで取り組む。
授業資料の配布、振り返りやレポート等の提出にはmoodleを使用する。後半の班ごとの活動にはTeamsを利用する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業科目名は「メカトロニクス入門」ですが、メカトロニクス技術に関する講義はしません。事例研究を通してメカトロニクス技術が社会でどのように使われるのかを理解して、メカトロニクスをはじめとする工学を学ぶモチベーションを高めてください。また、授業で紹介する問題解決に関する様々な技法は日常生活で応用することによって体得できます。授業だけで終わらせず、様々な場面で使ってください。
止むを得ず授業を欠席する場合は事前に担当教員(岡村)に連絡してください。グループでの共同作業ができなくなり、メンバーに迷惑がかかります。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. 秋光淳生、柴山盛生, 問題解決の進め方 新訂, 放送大学教育振興会, ISBN:9784595319556,
    (2019年出版 放送大学教材)

  2. 細谷功, 問題発見力を鍛える, 講談社, ISBN:9784065208908,
    (2020年出版 講談社現代新書)

  3. アンド, ビジネスフレームワーク図鑑 : すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70, 翔泳社, ISBN:9784798156910,
    (2018年出版)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス、メカトロニクスと問題解決(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:配布資料を確認して授業内容を把握し、疑問点を明確にする。(20分)
事後学習:授業の振り返り(①授業で一番重要だと思ったこと、②授業の前後での理解の変化、③授業に対する感想や意見)をmoodleに入力する。(20分)
授業内容・最初に、ガイダンスとしてシラバスと授業の進め方について説明する。
・その後に、メカトロニクス工学を構成する学問・技術分野、問題解決のプロセスと構造、問題解決方法としてのメカトロニクスに関する講義と演習を行う。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
2タイトル問題の見つけ方と目標の設定(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:配布資料を確認して授業内容を把握し、疑問点を明確にする。(20分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。(20分)
授業内容・前回の授業を振り返った後、問題の定義と見つけ方、問題の構造、目標と制約条件の設定に関する講義と演習を行う。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
3タイトル情報の収集と整理(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:配布資料を確認して授業内容を把握し、疑問点を明確にする。(20分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。(20分)
授業内容・前回の授業を振り返った後、情報の種類と収集方法、情報の整理方法に関する講義と演習を行う。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
4タイトル情報の分析と図解(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:配布資料を確認して授業内容を把握し、疑問点を明確にする。(20分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。授業で提示された文章を図解した資料を作成してmoodleに提出する。(40分)
授業内容・前回の授業を振り返った後、情報の尺度とグラフ化、情報の図解方法に関する講義と演習を行う。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
5タイトル解決方法の検討(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:配布資料を確認して授業内容を把握し、疑問点を明確にする。(20分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。演習の結果を文書化し、レポートとしてmoodleに提出する。(60分)
授業内容・前回の授業を振り返った後、アイスブレイク、ブレインストーミング、KJ法に関する講義と演習を行う。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
6タイトル解決策の実行と評価(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:配布資料を確認して授業内容を把握し、疑問点を明確にする。(20分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。(20分)
授業内容・前回の授業を振り返った後、問題解決における解決策の実行と評価に関する講義を行う。
・次に、事例研究のテーマ「山梨県の魅力をメカトロニクスで向上させる」について説明する。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
7タイトルチームビルディング(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:配布資料を確認して授業内容を把握し、疑問点を明確にする。(20分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。「デザイン思考」に関する動画を視聴し、その感想をmoodleに入力する。(40分)
授業内容・前回の授業を振り返った後、チームビルディングに関する講義を行い、班ごとにヴィジョンとルールを検討し決定する。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
8タイトル事例研究(1)そもそも発想とファシリテーターの役割(赤松)
事前学習
事後学習
事前学習:なし。
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。(20分)
授業内容・ワークショップ形式で、そもそも発想のウォーミングアップを行う。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
9タイトル事例研究(2)課題抽出(赤松)
事前学習
事後学習
事前学習:「私の思う、山梨県ならではの魅力」を指定フォーマットに記入してmoodleに提出する。(30分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。(20分)
授業内容・前回の授業を振り返った後、ワークショップ形式で「山梨県の魅力とは?」に対するアイデア出しを行う。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
10タイトル事例研究(3)目標と課題設定(赤松)
事前学習
事後学習
事前学習:魅力を見える化するアイデアを考える。(20分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。(20分)
授業内容・前回の授業を振り返った後、ワークショップ形式で「山梨県の魅力とは?」に対する目標と課題を設定する。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
11タイトル事例研究(4)メカトロニクスによる問題解決(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:配布資料を確認して授業内容を把握し、疑問点を明確にする。(20分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。(20分)
授業内容・前回の授業を振り返った後、ワークショップ形式で山梨県の魅力を高めるためのメカトロニクスを考える(目標と課題の設定)。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
12タイトル事例研究(5)中間発表:目標と課題(山梨の魅力とそれを実現するためのメカトロニクス)(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:中間発表用スライドを班ごとに作成してmoodleに提出する。発表練習を行う。(90分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。(20分)
授業内容・山梨の魅力とその魅力を高めるためのメカトロニクスについて、班ごとに発表する。
・最後に、各班の発表内容を振り返り、改善点等について検討する。
13タイトル事例研究(6)解決方法の検討① ペルソナとシナリオ(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:配布資料を確認して授業内容を把握し、疑問点を明確にする。(20分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。(20分)
授業内容・解決方法検討のためのペルソナとシナリオに関する講義を受けた後、ワークショップ形式でペルソナとシナリオを作成する。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
14タイトル事例研究(7)解決方法の検討② プロトタイピング(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:配布資料を確認して授業内容を把握し、疑問点を明確にする。(20分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。(20分)
授業内容・前回の授業を振り返った後、ワークショップ形式で解決方法のメカトロニクスを具体化させる。
・最後に、授業内容を振り返り理解度を確認する。
15タイトル事例研究(8)最終発表:解決方法の提案(山梨の魅力とそれを実現するためのメカトロニクス)、総括と振り返り(岡村)
事前学習
事後学習
事前学習:最終発表用スライドを班ごとに作成してmoodleに提出する。発表の練習をする。(90分)
事後学習:授業の振り返りをmoodleに入力する。個別に最終レポートを作成し、moodleに提出する。(60分)
授業内容・課題「山梨県の魅力をメカトロニクスで向上させる」の解決方法について、班ごとに発表する。
・最後に、最終発表とこれまでの授業内容を振り返り、総括を行う。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
事例研究前半において、プロのファシリテーターによるワークショップを行う。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
授業の振り返りシートでの評価は概ね好評であった。授業改善の方法では、前半の授業に対するグループワーク導入の希望やグループへの分け方・役割分担等への不満がいくつかあった。グループワークは前半から導入を進める予定であるが、グループへの分け方や役割分担についてはチームビルディングとして学生自ら考え解決するように進めたい。
<備考>
(未登録)