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授業科目名 工業科教育法I
時間割番号 TPT205
担当教員名 竹谷 尚人
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
教職科目
<授業の目的>
 本授業は高等学校の工業科の教員免許を取得する学生を対象として行う。学習指導要領における高校工業科について講義し,工業科教員になるための知識を身につけ,理解を深めることを目指す。工業高校で活躍するために必須の能力である,工業科の授業づくりについて学ぶ。工業高校の実際についていくつかの事例を紹介し,討議する。工業高校の未来を展望し,ともに考えることで,将来,工業高校で活躍する学生を育てることを目的とする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部(~2023年度入学生)>機械工学科向け
工学部(~2023年度入学生)>電気電子工学科向け
工学部(~2023年度入学生)>メカトロニクス工学科向け
工学部(~2023年度入学生)>土木環境工学科向け
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシー未選択
1教科「工業」の目標等の構成や内容を理解できたか
2教科「工業」の指導計画を構築し,授業づくりができるようになったか
3高校工業科の教員として実践授業を行えるか
4工業高校の実際を理解し,諸課題の解決について議論できたか
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
130%最終レポート
230%学習指導案
320%模擬授業
420%毎回の感想
合計100% 
<授業の方法>
対面講義を基本とするが、状況によってはオンライン講義に変更する場合がある。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 本授業は,教職科目であり高校工業科の教員免許を取得する学生を基本的には対象としている。教育現場は教員不足に悩まされており,本講義の受講生が卒業後,工業高校で活躍することを個人的には望んでいる。ただ,卒業後すぐに教員になることを決意できなかったり,希望していない学生もいると思われるので,さしあたり工業の免許を取得しておこうという学生も歓迎したい。ともに工業高校について考え,将来どのような方向に進んだとしても工業高校の支えとなってくれる意欲のある学生を歓迎する。
<テキスト>
  1. 高等学校学習指導要領(文部科学省)最新版
<参考書>
  1. 適宜プリント配布
<授業計画の概要>
1タイトル高等学校学習指導要領工業科の目標と内容
事前学習
事後学習
高等学校学習指導要領全体に目を通しておく
工業科の目標と内容の部分を再度確認する。
授業内容高等学校学習指導要領を用いて,工業科の目標を踏まえつつ,工業高校の教育活動の根拠について講義する。
2タイトル原則履修科目「工業技術基礎」の目標と内容,評価
事前学習
事後学習
高等学校学習指導要領の当該箇所に目を通しておく
「工業技術基礎」の内容で指導案を構想する。
授業内容学習指導要領における「工業技術基礎」の扱いを踏まえて,実際の授業に触れつつ,内容や評価を扱う。
3タイトル原則履修科目「課題研究」の目標と内容,評価
事前学習
事後学習
高等学校学習指導要領の当該箇所に目を通しておく
「課題研究」の内容で指導案を構想する。
授業内容学習指導要領における「課題研究」の扱いを踏まえて,実際の授業に触れつつ,内容や評価を扱う。
4タイトル実習・実技・実験の評価 3観点に着目して
事前学習
事後学習
事前に配布する資料に目を通しておく
評価の観点に関して,国立教育政策研究所の資料をもとに整理する。
授業内容工業実習の授業を紹介し,学習指導要領を踏まえて,その意義と評価を解説する。
5タイトル社会における科学・技術の進展と工業科の授業づくり
事前学習
事後学習
最先端技術について調べる。
最先端技術を踏まえた工業の授業づくりを構想する。
授業内容技術の進展と授業づくりの関連を説明し,作問や授業プリント作成の演習を行う。
6タイトル科目「工業情報数理」の授業づくりとICT機器活用
事前学習
事後学習
情報機器の準備を行う。
普通教科「情報」のと関連性を調べる。
授業内容「工業情報数理」の目的と内容を確認し,ICT活用を踏まえた授業づくりについて講義する。
7タイトル工業科における探究活動とは
事前学習
事後学習
学習指導要領の「探究」の部分に目を通しておく。
高校工業科の授業における探究活動を構想する。
授業内容PDCAサイクルを基盤とした探究活動について説明し,高校工業科の授業への応用を考える。
8タイトル工業科の授業づくり① 子どもの発達過程を踏まえて
事前学習
事後学習
中学校段階までの技術・職業教育について調べる。
専門教科としての「工業」の授業に必要な事項をまとめる。
授業内容小学校・中学校の学びと関連させながら,専門教科「工業」の授業の教育内容について講義する。
9タイトル工業科の授業づくり② 工業科の教材開発 ICT機器の活用
事前学習
事後学習
ノートパソコン,タブレットといったICT機器を準備しておく。
ICT機器を用いた授業づくりを構想する。
授業内容高校工業科の授業においてのICT活用事例を紹介し,教育内容とICT機器の活用の関連性について講義する。
10タイトル学習指導案の作成 指導と評価の一体化の実現のために
事前学習
事後学習
「指導と評価の一体化」という言葉について調べる。
評価を見通した授業について構想する。
授業内容授業づくりと評価について講義し,模擬授業における評価のポイントを検討する。
11タイトル模擬授業① 学生による授業
事前学習
事後学習
学習指導案の下書きをしておく。
学習指導案の修正をする。
授業内容学習指導案作成のポイントについて講義し,模擬授業を実施する。
12タイトル模擬授業② 学生による授業
事前学習
事後学習
学習指導案の下書きをしておく。
学習指導案の修正をする。
授業内容学習指導案作成のポイントについて講義し,模擬授業を実施する。
13タイトル授業評価と授業実践記録 ルーブリック評価の活用
事前学習
事後学習
前時の模擬授業を振り返り,要点を記録しておく。
学習指導案へのルーブリック評価の導入について検討する。
授業内容ルーブリック評価について講義し,行われた模擬授業への適応について検討する。
14タイトル授業づくりの視点 授業改善の視点と方法
事前学習
事後学習
学習指導案の改善点を整理する。
模擬授業の結果を踏まえて,学習指導案を修正する。
授業内容授業の改善について,模擬授業を踏まえてそのポイントを解説し,改善案について討議する。
15タイトル工業高校の現状と未来 現場教員の授業づくり交流の実際
事前学習
事後学習
工業高校の現状について調べる。
最終レポート作成の準備をする。
授業内容現職教員の研修について解説し,教員の授業力向上の方策について討議する。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
現役都立工科高等学校(工業科・専任教諭)の教諭による授業。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
より実践的な内容を含めるよう授業の毎回の構成、内容を変更した。
<備考>
(未登録)