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授業科目名 建設工学実験II
時間割番号 TCE306
担当教員名 後藤 聡/梶山 慎太郎
開講学期・曜日・時限 前期・火・III-IV 単位数 1
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
各種土木構造物・施設を設計・施工・維持管理するためには,その地盤の物理特性や力学特性などを事前に明らかにしておかねばならない.そのために種々の土質試験法が提案され,基準化されている.これらの土質試験の主要なものについて,自らが実際に試験を行い,その体験を通して試験の原理、試験の方法、工学的活用などを学習する.
<学科の学習・教育目標との対応:> 問題解析・分析能力
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部(~2023年度入学生)>土木環境工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
CE-A専門(D)問題解析・分析能力主要分野に関する実験・実習における実体験を通じて、現象の理解を深め、これを応用することができる。
CE-B(F)問題の把握および専門知識の応用力基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
CE
1土質試験で利用される基本的な測定技術について理解し,実際に利用できること
2グループでの実験作業において,メンバーと協力して目標を達成することができること
3実験結果を整理し,わかりやすく説明できること
4実験結果を解析し,結果の妥当性を検討・考察できることCE-A
5各土質試験の意義と目的を説明できることCE-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
120%土質試験で利用される基本的な測定技術について理解した
220%グループでの実験作業において,メンバーと協力した
320%実験結果を整理し,わかりやすく説明できた
420%実験結果を解析し,結果の妥当性を検討・考察できた
520%各土質試験の意義と目的を説明できた
合計100% 
<授業の方法>
 土質力学及び演習の授業科目で勉学した知識を使う.その理解度が低いと学習効果は上がらないので、実験前においては関係する土質力学の予習,実験後においては実施した実験および関係する土質力学の復習を十分に行うことが必要である.実験はグループで行うので、役割を分担して安全に効率よく実験を行い、全員で実験結果について共有することが重要である。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
2年生の時に学習した「土質力学及び演習」では、土質力学の基礎的な原理を説明しました。土質力学は、実験、現場、理論の3つの場で発展してきました。この授業では、実験を通して、土質力学をより深く理解することを目標にしてください。どのような土木構造物も地盤の上または地盤の中に、建設します。地盤は地中を可視することができませんが、土質力学が理解できれば、地中の物理特性や力学特性が想像できるようになり、とても楽しい経験ができます。世界や宇宙には様々な土がありますが、土質力学をとおして、世界の土が可視化できるような基礎知識を身に着けてください。
<テキスト>
  1. 土質試験(基本と手引き)第3回改訂版, 地盤工学会, ISBN:978-4-88644-127-0
<参考書>
  1. 地盤工学委員会 土質試験のてびき改訂WG, 土質試験のてびき 第三版, 土木学会, ISBN:978-4-8106-0837-3
  2. (公社)地盤工学会 室内試験規格・基準委員会, 地盤材料試験の方法と解説, (公社)地盤工学会, ISBN:978-4-88644-083-9
<授業計画の概要>
1タイトルイントロダクション
事前学習
事後学習
土質力学の教科書、ノートの復習
授業内容土質試験大要:土質試験全般を説明する.シラバスの説明。
2タイトル土粒子の密度試験・土の粒度試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容密度・粒度試験:土粒子の密度,土の粒度を調べる.
3タイトル土粒子の密度試験・土の粒度試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容実験結果の考察・とりまとめ
4タイトルコンシステンシー試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容土の液性限界,塑性限界、収縮限界を調べる.
5タイトルコンシステンシー試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容実験結果の考察・とりまとめ
6タイトル締固め試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容土の締固め特性を調べる.
7タイトル締固め試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容実験結果の考察・とりまとめ
8タイトル透水試験
事前学習
事後学習
砂質土の透水性を調べる.
授業内容予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
9タイトル透水試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容実験結果の考察・とりまとめ
10タイトル圧密試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容圧密に係る諸係数等を評価する.
11タイトル圧密試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容実験結果の考察・とりまとめ
12タイトル一面せん断試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容最も汎用性の高い強度試験を理解する。
13タイトル一面せん断試験
事前学習
事後学習
予習:土質力学の教科書を読み理論と実験手順を理解しておく.
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容実験結果の考察・とりまとめ
14タイトルエンジニアリングデザイン
事前学習
事後学習
復習:レポート作成が復習を兼ねる.
授業内容実験結果の考察
15タイトル総括評価
事前学習
事後学習
実施した土質実験の結果と考察について、復習する。
授業内容実施した土質実験のまとめ
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
担当教員は,大手建設会社の技術者として11年間,東京湾横断道路の設計施工や各種土木構造物の技術開発に従事した。本授業科目では,土木構造物の設計・施工・維持管理等における土質実験の方法と結果の解釈について,その重要性を説明する。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(D) 問題解析・分析能力
 主要分野に関する実験・実習における実体験を通じて、現象の理解を深め、これを応用することができる。
(F) 問題の把握および専門知識の応用力
 基礎科目で習得した知識・技術を課題探究、問題解決に応用することができる。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート結果を踏まえ、総括の講義の際に総括の意義について説明を加える。
アンケート結果を踏まえ、実験開始前に実験の簡単な要約を全員で確認する。
<備考>
本授業科目は,以下のような位置づけである.

応用物理学 → 土質力学及び演習 → 建設工学実験II → 地盤工学