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授業科目名 測量学第一
時間割番号 TCE205
担当教員名 相馬 一義
開講学期・曜日・時限 後期・水・IV 単位数 2
<対象学生>
2019年度以前の入学生対象
<授業の目的>
測量は地理空間情報を扱う上での基礎的な技術であり、建設工事や都市計画事業、環境整備事業などの調査・計画・設計・施工および検査において必須の技術である。
それを踏まえてこの講義では、距離測量・水準測量・角測量の基本的な観測方法と誤差処理を含めた数値処理の方法について勉強する。
またこれらの知識を応用した、トラバース測量・地形測量を勉強する。
さらに、高度の測量精度を要する基準点測量で用いられるGNSS(GPS)測量、写真測量、リモートセンシング、地図編集、地理情報システム(GIS)等最新の測量技術について、その基礎原理・方法を勉強する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部(~2023年度入学生)>土木環境工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
CE-A専門(C)専門基礎学力土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
CE
1(1)測量に関する専門用語を理解できる。CE-A
2(2)誤差の処理技術を理解し、実際に処理できる。CE-A
3(3)距離測量、水準測量、角測量の基本を理解し、数値処理ができる。CE-A
4(4)トラバース測量、地形測量、応用測量を理解し、必要な数値処理及び図化ができる。CE-A
5(5)GNSS(GPS)測量の原理・方法を理解し、説明できる。CE-A
6(6)空中写真測量、リモートセンシング、地図編集、GIS(地理情報システム)等最新の測量技術について、原理・方法を理解し、説明できる。CE-A
7(7)演習問題を通じて,設定された状況に対して測量学の知識を応用できる。CE-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
15%中間評価:講義の理解の状況、設問把握能力、資料調査能力、解決能力
215%中間評価:講義の理解の状況、設問把握能力、資料調査能力、解決能力
320%中間評価:講義の理解の状況、設問把握能力、資料調査能力、解決能力
420%総括評価:講義の理解の状況、設問把握能力、資料調査能力、解決能力
55%総括評価:講義の理解の状況、設問把握能力、資料調査能力、解決能力
615%総括評価:講義の理解の状況、設問把握能力、資料調査能力、解決能力
720%受講態度:日常的学習態度,理解への努力
合計100% 
<授業の方法>
・講義は可能であれば対面形式(面接授業)で行い、Moodle上に関連資料をアップロードする。
・感染症の状況により、以下の対策を講じることがある。
 学生間の距離はできるだけ空ける/定期的に窓を開けて、換気を行う/授業前、後に手洗い・手指消毒を徹底する
・状況によっては対面形式の講義をTeams等による双方向ライブ講義やMoodleでの動画視聴に切り替える可能性がある。
・測量用語の理解、数値の取扱方について重点的に教授する。特に測量学と測量実務を繋げる情報を発信し、使える測量知識の理解を促す。
・測量技術は日進月歩で高度化しているため、教科書だけでなく、最新の情報を盛り込んだ教育を行う。
・重要な計算手法に関しては適宜、演習問題を課し確実な理解を目指す。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
・確率・統計の知識と深い関係にある。統計学基礎、応用統計学と関連づけながら学ぶと効率的な勉強が出来る。角測量については基本的な三角関数及び度数法の理解が必要。
・教科書に用いる「基礎測量学(出版:電気書院)」は、説明が分かりやすく、東日本大震災の影響を考慮した改訂がされており、実務においても有効な情報も掲載されている。予習・復習に最適であるので、必ず購入すること。
<テキスト>
  1. 長谷川昌弘, 川端良和編著 ; 大塚久雄 [ほか] 著, 基礎測量学 改訂3版, 電気書院, ISBN:9784485301166,
    (2021年出版)
<参考書>
  1. 応用測量技術研究会編, 応用測量学, 井上書院, ISBN:9784753048601,
    (2016年出版)

  2. 長谷川昌弘 [ほか] 編著, ジオインフォマティックス入門, 理工図書, ISBN:9784844606833,
    (2002年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル測量学とは
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容目標、測量学の特徴・歴史、測量技術者の責務、使用する座標系について説明する。
2タイトル距離測量
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容距離測量の基礎・観測方法について説明する。
3タイトル水準測量
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容水準測量の基礎・観測方法について説明する。
4タイトル角測量
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容角測量の基礎・観測方法について説明する。
5タイトル誤差の処理(1)
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容誤差及び誤差の処理に関する基礎を説明する。
6タイトル誤差の処理(2)
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容最小二乗法、誤差伝播の法則について説明する。
7タイトル講義項目1~6のまとめ
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容講義項目1~6のまとめ、中間試験による評価を行う。
8タイトルトラバース測量(1)
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容基準点測量について説明する。
9タイトルトラバース測量(2)
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容トラバース測量の方法と観測値の処理について説明する。
10タイトルGPS測量
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容GNSS(GPS)測量の概要・測位方法について説明する。
11タイトル空中写真測量
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容空中写真測量の概要・原理・方法について説明する。
12タイトルリモートセンシング/地図編集とGIS
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容衛星リモートセンシングの概要・原理・方法について説明する。地図編集の概要・原理・方法、GISの概要・原理・方法について説明する。
13タイトル地形測量/応用測量
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容地形測量・応用測量(路線測量・河川測量・用地測量)の概要について説明する。
14タイトル最新の測量・計測技術
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容GNSS(GPS)測量、ドローン等、最新の測量・計測技術の現場での活用について説明する。
15タイトル講義項目8~14のまとめ
事前学習
事後学習
予習:事前に講義内容について、教科書、資料等をよく読んでおくこと。
復習:授業で行った内容の理解を深め、演習等の問題は自力で解けるようにしておくこと。
授業内容講義項目8~14のまとめ、期末試験による評価を行う。
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
「最新の測量・計測技術」では、民間企業で測量・土木設計・都市計画の業務を行っている実務者を招き、最新の3次元計測機器などを実際に見学し、i-Constructionが推進される建設産業の一端に触れる機会をつくる。
<JABEEプログラムの学習・教育目標との対応>
《土木環境工学科》
(C) 専門基礎学力
 土木材料・力学一般、構造工学・地震工学、地盤工学、水工水理学、交通工学・国土計画、土木環境システムの基礎を理解して、これを説明することができる。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
・語句の説明及び演習の解説について見直しを検討する予定.
<備考>
測量学第一は測量学へ移行するので、2019年度以前の入学生以外はそちらを受講してください。

本学科を卒業すると申請により取得できる「測量士補」、及び卒業後一年以上の実務経験を得ると申請により取得できる「測量士」の指定科目である。

本科目は以下のような位置づけである。
測量学第一 → 測量学実習第一、第二 → 測量学第二