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授業科目名 無機化学
時間割番号 TAC211
担当教員名 武井 貴弘/綿打 敏司/長尾 雅則/米崎 功記
開講学期・曜日・時限 前期・水・I 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
 1年後期で開講されている基礎無機化学において、原子の構造と周期律、化学結合の種類、酸と塩基、酸化還元反応について学んだ。本講義では、基礎無機化学の復習も兼ねながら、さらに専門課程で必要な固体化学や無機化合物の各論について学ぶ。特に無機化合物を理解する上で必要な化学結合および結晶構造などの基礎を習得し、無機材料の諸性質を理解できるようにする。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
工学部(~2023年度入学生)>応用化学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
AC-A専門4.化学の専門知識・技術を活用し、新素材・エネルギー・環境等の分野における問題解決に取り組むことができる。A.無機化学A1.原子、イオン、化合物、結晶、錯体の電子構造と物性との関連を説明できる。
AC-BA2.元素の性質と化合物、金属錯体の構造や分光学との関連、結晶構造と固体の性質との関連、無機生体材料、環境浄化材料について説明できる。
AC-CA3.無機工業の発展過程、天然資源利用の歴史と現状、無機化学工業製品の応用、無機化学反応を利用して様々な化学関連産業を支える資源および素材の製造プロセスを説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
AC
1・主な元素の性質を学習し、無機材料との接点を理解できる。危険物の基礎を理解する。AC-A
2・結晶構造の基礎を学習し、固体の性質との関連を理解できる。AC-A
3・水溶液中に溶存するイオンの性質について説明できる。AC-B
4・無機材料の磁気的性質、超伝導,光学的性質を結晶構造や電子配置と関連づけて説明できる。AC-C
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
125%結晶構造の基礎(対称性、空間群)や生命・環境に関連する無機材料に関する理解
225%元素の諸特性と無機材料との関係性に関する理解
325%イオンへの配位に伴う物性発現メカニズムに関する理解
425%無機材料の諸特性と結晶構造との関係性の理解
合計100% 
<授業の方法>
原則「面接授業」を実施するが,状況により,「ライブ型」あるは「オンデマンド型」とすることがある.
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 1年後期で開講されている基礎無機化学を履修し、その単位を修得していることが望ましい。
 受講前に教科書に目を通して予習をしておく必要がある。
<テキスト>
  1. 田中勝久, 中平敦, 平尾一之著, 無機化学 : その現代的アプローチ 第3版, 東京化学同人, ISBN:9784807920563,
    (2023年出版)
<参考書>
  1. 掛川一幸,熊田伸弘,伊熊泰郎,山村 博,田中 功, 基礎から理解する化学2 結晶化学, 医学評論社, ISBN:9784872119213
  2. 固体の電子構造と化学, 技報堂出版, ISBN:4765503712
  3. 無機化学, 朝倉書店, ISBN:4254146124
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス・授業の概要説明
事前学習
事後学習
授業計画を見て準備を行う 
授業内容授業の概要の説明をする。
2タイトル結晶構造の対称性(武井)
事前学習
事後学習
資料を閲覧し予習を行う
小テストに解答し復習する。
授業内容結晶構造について、特に対称性について学習する。
3タイトル結晶構造と格子エネルギー、非晶質(武井)
事前学習
事後学習
資料を閲覧し予習を行う
小テストに解答し復習する。
授業内容結晶質と非晶質、および結晶構造の格子エネルギーについて学習する。
4タイトル生命・環境と無機化学(武井)
事前学習
事後学習
資料を閲覧し予習を行う
小テストに解答し復習する。
授業内容生命や環境に関する無機化学を学修する。
5タイトル元素の性質 1-2,18族元素(長尾)
事前学習
事後学習
講義前の事前予習
講義後の事後復習
授業内容典型元素である1-2,18族元素の性質
6タイトル元素の性質 12-17族元素(長尾)
事前学習
事後学習
講義前の事前予習
講義後の事後復習
授業内容主に典型元素である12-17族元素の性質
7タイトル元素の性質 遷移元素(長尾)
事前学習
事後学習
講義前の事前予習
講義後の事後復習
授業内容遷移元素の性質
8タイトル中間評価
事前学習
事後学習
第2回から第7回までの講義内容を復習する。
中間評価の結果を受け、理解が不十分な内容について復習し、理解を深める。
授業内容第2回から第7回までの講義内容の振り返りを行う。武井・長尾担当
9タイトル溶液化学 溶液の束一的性質,酸・塩基(米崎)
事前学習
事後学習
授業前に教科書中の該当箇所を読んでおく。また講義資料をダウンロードし試料内に問題が提示されていれば解いておく。
講義内容の応用例を教科書で勉強する
授業内容溶液の束一的性質(沸点上昇,凝固点降下,浸透圧)の導出過程と結論を理解する。
酸塩基の定義や強弱について理解する。
10タイトル溶液化学 酸・塩基反応,酸化還元反応(米崎)
事前学習
事後学習
授業前に教科書中の該当箇所を読んでおく。また講義資料をダウンロードし試料内に問題が提示されていれば解いておく。
講義内容の応用例を教科書、参考書で勉強する
授業内容酸塩基反応における定量計算を習得する。緩衝溶液の作用を理解するとともに計算方法を習得する。
11タイトル配位化学 錯体の配位化学(米崎)
事前学習
事後学習
授業後に講義内容について教科書で復習する
授業内容配位子に取り囲まれた金属イオン中の電子のエネルギーの変化について理解する。
12タイトル結晶格子の振動と熱的性質・誘電的性質
事前学習
事後学習
教科書の該当箇所を読み、疑問点を明らかにしておく。すでに学習済みの内容で関連事項について復習しておく。
参考書を参照するなどより深い理解に努める。
授業内容結晶格子の振動と熱的性質と誘電的性質について概説する。綿打担当
13タイトル固体の電気手伝導
事前学習
事後学習
教科書の該当箇所を読み、疑問点を明らかにしておく。すでに学習済みの内容で関連事項について復習しておく。
参考書を参照するなどより深い理解に努める。
授業内容固体の電気伝導に関してバンド理論などを概説する。綿打担当
14タイトル固体の磁気的性質・超伝導
事前学習
事後学習
教科書の該当箇所を読み、疑問点を明らかにしておく。すでに学習済みの内容で関連事項について復習しておく。
参考書を参照するなどより深い理解に努める。
授業内容様々な磁気的性質並びに超伝導について概説する。綿打担当
15タイトル総括評価
事前学習
事後学習
第9回から第14回までの講義内容を復習する。
総括評価の結果を受け、理解が不十分な内容について復習し、理解を深める。
授業内容第9回から第14回までの講義内容の振り返りを行う。米﨑・綿打担当
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
産業界において無機化学を応用した業務の経験
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
・熱的特性,電気的特性,磁気的特性,誘電的特性など物性に関わる講義では,講義内容が多いことで生じる負担を少しでも低減するために,各回講義の到達目標や要点などを示すように努める. 
<備考>
(未登録)