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授業科目名 発達障害児教育概論
時間割番号 STS445
担当教員名 永田 真吾
開講学期・曜日・時限 後期・火・II 単位数 2
<対象学生>
特別支援教育特別専攻科Aコース
<授業の目的>
 発達障害の要因となる脳機能に関わる病理・生理・心理面の特徴とその相互作用及び二次的障害について理解し、幼児児童生徒一人一人の状態・感覚・認知・行動特性を把握することを理解したうえで、その状態や特性及び心身の発達段階を踏まえた各教科等の指導における配慮事項についても理解し、具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を修得する。
 上記を踏まえ、幼稚園教育要領・各段階の学習指導要領を基準とした発達障害児者に対する教育課程の意義や方法、カリキュラム・マネジメント、センター的機能を果たすための教職の在り方を理解し、家庭・医療・福祉等関連機関との連携の重要性について理解する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
特別支援教育特別専攻科向け
記号コンピテンシー(能力・資質) 
A専門その他の障害児教育その他の障害の心理、生理・病理、およびその他の障害のある幼児児童生徒の教育課程および指導法の概要を理解している。
B実践的技能子ども理解に基づき指導計画を作成して、授業を適切に展開できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
支援
1発達障害の要因となる脳機能に関わる病理面、生理面、心理面の特徴とそれらの相互作用並びに二次的な障害について理解し、幼児児童生徒一人一人の状態や各種特性を把握するためのアセスメント方法について理論的背景も踏まえて習得する。A
2アセスメントに基づいて一人一人の障害の状態や特性及び心身の発達段階を踏まえ、個に応じた指導・支援の充実を図るための「手立て」(ICTや適切な教材・教具の活用及び学修環境整備)を検討し、個別の指導計画・自立活動及びその関連性を含めた各教科等の学習指導案を作成することを通して、授業改善の視点を身に付ける。B
3通級による指導や特別支援学級における特別の教育課程の編成を理解するとともに、カリキュラム・マネジメントの側面の一つとして、個別の指導計画の実施状況の評価と改善を教育課程の評価と改善につなげることを理解する。A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
133%発達障害の要因となる脳機能に関わる心理・生理・病理について理解できたか、子どものアセスメント方法について理論的背景を理解できているかをテストにて評価する。
234%アセスメントに基づいた指導・支援の計画を立案し実行できるか、グループワークやレポートにより評価する。
333%特別の教育課程編成の理解とともに、個別の指導計画を評価・改善するポイントを押さえられているかについてグループワークやレポートにて評価する。
合計100% 
<授業の方法>
知識・技能を習得しつつ実践に活かせるように、毎回の授業でグループディスカッションや演習、小レポートに取り組むこととなる。
PCまたはタブレット端末を活用するため、授業時に持参すること。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
1回1回の授業が次の回に繋がる学習となるため、配布された資料や授業内容を熟読・振り返り、次の授業へ臨むこと。
<テキスト>
  1. 村上香奈, 中村晋編著, すべての子どもに寄り添う特別支援教育, ミネルヴァ書房, ISBN:9784623095377,
    (2023年出版)
<参考書>
  1. ADHDの診断・治療指針に関する研究会, 齊藤万比古, 飯田順三編集, 注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン 第5版, じほう, ISBN:9784840754675,
    (2022年出版)

  2. ドーン・P. フラナガン, ヴィンセント・C. アルフォンソ編 ; 上野一彦, 名越斉子監訳, エッセンシャルズ新しいLDの判断, 日本文化科学社, ISBN:9784821063673,
    (2013年出版)

  3. 土橋圭子, 渡辺慶一郎編, 発達障害・知的障害のための合理的配慮ハンドブック, 有斐閣, ISBN:9784641174597,
    (2020年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル発達障害とは
事前学習
事後学習
前期関連科目の復習
テキスト・配布資料を元に発達障害の概念について説明する
授業内容発達障害とは何か、法律上の定義や医学的定義、教育的定義について理解する
2タイトル自閉症の心理・生理・病理
事前学習
事後学習
前期関連科目の復習
テキスト・配布資料を元に自閉症の心理・生理・病理について説明する
授業内容自閉症の心理・生理・病理について理解する
3タイトル自閉症のある幼児児童生徒のためのアセスメントと指導・支援
事前学習
事後学習
第2回授業の復習
自閉症児のアセスメント方法と指導・支援法について説明する
授業内容自閉症児のためのアセスメント方法について理解する
アセスメント結果に基づいた指導・支援法について理解する
4タイトル注意欠陥・多動性障害の心理・生理・病理
事前学習
事後学習
前期関連科目の復習
テキスト・配布資料を元に自閉症の心理・生理・病理について説明する
授業内容注意欠陥・多動性障害の心理・生理・病理について理解する
5タイトル注意欠陥・多動性障害のある幼児児童生徒のためのアセスメントと指導・支援
事前学習
事後学習
第4回授業の復習
注意欠陥・多動性障害児のアセスメント方法と指導・支援法について説明する
授業内容注意欠陥・多動性障害児のためのアセスメント方法について理解する
アセスメント結果に基づいた指導・支援法について理解する
6タイトル学習障害の心理・生理・病理
事前学習
事後学習
前期関連科目の復習
テキスト・配布資料を元に学習障害の心理・生理・病理について説明する
授業内容学習障害の心理・生理・病理について理解する
7タイトル学習障害のある幼児児童生徒のためのアセスメントと指導・支援
事前学習
事後学習
第4回授業の復習
学習障害児のアセスメント方法と指導・支援法について説明する
授業内容学習障害児のためのアセスメント方法について理解する
アセスメント結果に基づいた指導・支援法について理解する
8タイトル言語障害の心理・生理・病理および言語障害のある幼児児童生徒のためのアセスメントと指導・支援
事前学習
事後学習
前期関連科目の復習
テキスト・配布資料を元に言語障害の心理・生理・病理,アセスメントと支援法について説明する
授業内容言語障害の心理・生理・病理およびアセスメントと指導・支援の方法について理解する
9タイトル情緒障害の心理・生理・病理および情緒障害のある幼児児童生徒のためのアセスメントと指導・支援
事前学習
事後学習
前期関連科目の復習
テキスト・配布資料を元に情緒障害の心理・生理・病理,アセスメントと支援法について説明する
授業内容情緒障害の心理・生理・病理およびアセスメントと指導・支援の方法について理解する
10タイトル発達障害のある幼児児童生徒のアセスメント方法と支援方策の整理
事前学習
事後学習
第1~9回までの復習
第10回の内容について図表や文章でまとめる
授業内容第9回までの内容をもとに発達障害児のためのアセスメント方法と支援方策について、実践で活用できるように整理する
11タイトル発達障害のある幼児児童生徒への基礎的環境整備と合理的配慮
事前学習
事後学習
第10回授業の復習
合理的配慮とはどういったものか,具体例を挙げながら説明する
授業内容発達障害児への基礎的環境整備および合理的配慮の提供についての理解を深める
12タイトル通常の学級の教育課程を基盤とした特別の教育課程の編成とその方法
事前学習
事後学習
前期関連科目の復習
特別の教育課程の編成とその方法について説明する
授業内容通常の学級に在籍する子どもに対する特別の教育課程の編成とその方法について理解する
13タイトル発達障害のある幼児児童生徒の一人一人の状態・特性・発達段階に応じたカリキュラム・マネジメント―個別の指導計画の作成・実施・評価・改善から―
事前学習
事後学習
他の関連科目の復習
個別の指導計画の作成・実施・評価・改善のポイントについて説明する
授業内容様々な事例をもとに、個別の指導計画の作成・実施・評価・改善のための観点を習得する
個別の指導計画を通してのカリキュラム・マネジメントについて理解する
14タイトル特別支援学校のセンター的機能と他(多)職種連携の図り方
事前学習
事後学習
テキスト・配布資料の熟読
他職種連携の方法について説明する
授業内容特別支援学校のセンター的機能とは何か、また他(多)職種連携の図り方をどうするか,事例をもとに理解を深める
15タイトル発達障害のある幼児児童生徒の自立活動及びその関連を踏まえた各教科等の学習指導案の作成
事前学習
事後学習
これまでの授業の復習
作成した学習指導案が実行可能性について評価する
授業内容発達障害児の自立活動、自立活動の関連を踏まえた各教科等の指導をどう進めるかについて理解する
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
新設科目のためアンケート結果なし。
受講生の意見を適宜取り入れつつ、授業を進めていく。
<備考>
(未登録)