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授業科目名
担当教員
通信システム工学特論
塙 雅典
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PTW703 2 (未登録) 1 前期 II
[概要と目標]
本講義では,通信システムで用いられる高度な信号処理技術について概説する.確率過程に基づいた雑音環境下における通信システムの振舞,最適信号検出理論,線形等化器,各種適応アルゴリズムと適応等化器,適応アンテナなどについて講義する.
[到達目標]
1.確率変数と確率過程に関する基礎的な概念を説明できる
2.雑音下のアナログ通信システムの振舞を説明できる
3.雑音下のディジタル通信システムの振舞を説明できる
4.最適信号検出理論について説明できる
5.線形等化器について説明できる
6.最急降下法について説明できる
7.LMS適応アルゴリズムの動作を説明できる
8.正規化LMS適応アルゴリズムの動作を説明できる
9.RLS適応アルゴリズムの動作を説明できる
[必要知識・準備]
本学工学部電気電子工学科で開講している信号とシステム・情報通信I・情報通信IIおよび,本学大学院医学工学総合研究部修士課程電気電子工学専攻で開講している信号処理特論で講義されているディジタル信号処理技術・通信理論の知識が必要である.
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 100  %授業の振り返りと課題が8割以上達成された場合に合格とする 
[教科書]
  1. Lathi, Modern Digital and Analog Communication Systems, Oxford press, ISBN:0195110099
  2. Haykin, Adaptive Filter Theory, Prentice Hall, ISBN:0130901261
[参考書]
  1. Proakis, Digital Communications, McGRAW-HILL, ISBN:0071181830
[講義項目]
1.確率理論の基礎
  確率変数/中央極限定理/相関/ 最小自乗推定
2.確率過程
  確率変数から確率過程へ/確率過程の電力スペクトル密度
  多次元確率過程/確率過程の線形システム伝送/帯域通過確率過程
  最適フィルタリング(Wiener-Hopfフィルタ)
3.雑音下のアナログシステムの振舞
  帯域通過システム/振幅変調システム/角度変調システム
  パルス変調システム/最適プリエンファシスと最適デエンファシス
4.雑音下のディジタル通信システムの振舞
  最適閾値検出/最適バイナリ受信機/搬送波システム
  スペクトル拡散システム/M-ary通信/同期
5.最適信号検出
  信号の幾何学的表現/ガウシアン確率過程/最適受信機/有色雑音/最尤系列受信機
6.線形等化器
  MSE等化器/分数間隔等化器/ベースバンド等化器/帯域通過等化器/判定帰還等化器
7.最急降下法
  最急降下法の考え方/Winerフィルタへの応用/最急降下法の安定性
8.LMSアルゴリズム
  最小平均自乗適応アルゴリズム/LMSアルゴリズムと最急降下法/ステップサイズパラメータの上限
9.正規化LMSアルゴリズム
  正規化LMSアルゴリズム/正規化LMSアルゴリズムの安定性/アフィン射影適応フィルタ
10.RLSアルゴリズム
  逆行列補題/指数重み付き再帰最小自乗アルゴリズム
  適切化パラメータの選択/RLSアルゴリズムの収束解析
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
特になし