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授業科目名
担当教員
発生遺伝学特論
川原 敦雄
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PIM708 2 (未登録) 1 前期 (未登録) (未登録)
[概要と目標]
脊椎動物の形態形成過程を理解することは、医学におけるヒトの発生過程を理解し考察するために必要不可欠である。本講義では、我々脊椎動物の形作りのプロセスを、ゼブラフィッシュなどのモデル生物とマウスやヒトなどの哺乳類の発生過程を比較することにより脊椎動物間の違いや共通性を見出す。特に、受講者が脊椎動物の発生機構の共通性に関して説明できるようになることを目標とする。さらに、順遺伝学的及び逆遺伝学的解析から樹立された器官形成に不全を伴うモデル生物の機能解析から明らかとなった形態形成の分子メカニズムを紹介することで、受講者がヒト遺伝子疾患に対するの病態に対して科学的思考や論理的思考を身に付けることができることを目標とする。
[到達目標]
本講義の到達目標は、受講者が脊椎動物間で共通する発生システムに対する分子機序を説明できるようになることである。特に、心臓などの器官の形成機構やそれらの異常により引き起こるヒト遺伝子疾患の病態や病因を分子レベルで要約できるようになることを目指す。この講義により医学における科学的思考力や医学的知識と問題対応能力を身に付けることができるようになることを目指す。
[必要知識・準備]
生物学に関する基礎知識を習得していることを必要とする。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 70  %レポート:発生遺伝学の課題に対する論理的な思考過程や考察、さらには問題提起やその解決方法の提示などを評価基準とする。 
2受講態度 10  %受講態度や積極的な質疑応答や議論を評価基準とする。 
3発表/表現等 20  %プレゼンテーション:発生遺伝学の講義課題に関する発表や質問などに対する討論内容を評価基準とする。 
[教科書]
  1. L. Wolpert, Principles of Development, Oxford, ISBN:978-01987098886
[参考書]
  1. S. F. Gilbert, Developmental Biology, Sinauer, ISBN:978-0878939787
[講義項目]
第1回 黎明期の発生生物学
第2回 モデル生物の有用性や発生遺伝学における役割
第3回 体軸形成や形態形成の分子機構
第4回 神経系の発生機構
第5回 心臓の形成機構
第6回 造血細胞の形成機構
第7回 血管細胞と血管網の形成機構
第8回 ヒト循環器系疾患と疾患モデル生物 
第9回 順遺伝学による発生致死変異体の作出 
第10回 発生致死変異体の遺伝学的解析 
第11回 発生致死変異体の病態解析 
第12回 ゲノム編集技術の原理 
第13回 ゲノム編集技術による逆遺伝学的解析 
第14回 ゲノム編集技術の医学応用 
第15回 ゲノム編集技術の生命科学研究への応用
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
アンケート結果確認中