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授業科目名
担当教員
食品成分解析学特論
久本 雅嗣
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
PIA703 2 (未登録) 1 前期 II
[概要と目標]
 食品に含まれる機能性成分は色・香り・味だけでなく、ヒトの健康の維持増進、病気の予防等に貢献する。本講義では、分析化学、物理化学、機器分析、天然物化学を主として食品分析・機能分野における研究力向上を目指し、最新情報と研究法を習得する。
 さらに、地域の食品についての理解を深め、ワインをはじめとする地域性のある食品の機能性や健康への効果について考える。また、食品機能性成分について講義、文献調査や講読を通して食品の機能性の評価方法について、総合・評価能力及び知識の体系化能力を養い、食品分析・機能分野の今後の展望について考察する。
[到達目標]
食品に含まれる機能成分を理解するために必要な論理的思考力並びに問題解決力を身につけるための到達目標を以下に示す。
・食品成分の解析に必要な技術を理解することで、論理的に説明および実施することができる。
・食品成分の解析に関する課題を明らかにし、解決すべき「問い」を立てることができる。
・課題の解決に向けた実現可能な計画を具体的に立案できる。
・取り組みを評価し、解決方法や計画を改善できる。
[必要知識・準備]
生化学の知識及び大学での化学・生物・物理の知識を必要とする。
[評価基準]
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 50  %食品成分の様々な角度からの理解力を評価する 
2発表/表現等 50  %質疑・討論における論理性、説明能力を評価する 
[教科書]
  1. 特に指定しない
[参考書]
  1. Pascal Ribereau-Gayon, Handbook of Enology Volume 2, 2nd ed, Wiley, ISBN:0470010371
[講義項目]
第1回 天然物からの目的化合物の抽出
第2回 化合物の分離手法
第3回 代謝経路の解明
第4回 生合成遺伝子の解析
第5回 工業的利用法の確立
第6回 製品としての安定性
第7回 論文を利用して(読み方)
第8回 論文を利用して(解釈)
第9回 統計の利用(検定)
第10回 統計の利用(主成分分析)
第11回 統計の利用(その他の多変量分析)
第12回 分析のトラブルシューティング
第13回 分析の再現性
第14回 分析の解決方法や計画
第15回 総合解析
[前年度授業に対する改善要望等への対応]
履修生の本講義の目的を理解していることが感じられたので、今後もこのような方法を継続していく。
改善点としては、課題に対するフィードバックを提示していくようにする。