山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 民法学II
時間割番号 LSS246
担当教員名 稲田 和也
開講学期・曜日・時限 後期・水・I 単位数 2
<対象学生>
地域社会システム学科2・3・4年生
<授業の目的>
民法は、個人の財産や取引、家族関係など社会生活全般に関連する事項を定める法律であって、市民社会における基本的かつ身近な法律です。また、民法は各種の民事法・商事法の基本法的な地位にあり、これら諸法にその前提となる概念を提供しています。「民法学1」「民法学2」では、このような性格を有する民法の基本的概念や思考方法を学習し、今後の発展的学習につなげます。
民法学2では、契約や不法行為は、個人生活やビジネスにおける他者との関係を重要な考え方である契約や不法行為をめぐる法律制度・法律関係を中心に論じることになります。
なお、本授業は2019年4月以前の入学生「民法2」の振替科目です。
「LSS221 民法Ⅱ」の単位を取得済みの場合、本科目で取得した単位は卒業要件の単位数に含まれませんのでご注意ください。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>地域社会システム学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
SS-A専門法律学の基礎と発展国家規範の構造・制定法の基礎にある様々な価値観や法の支配、適正手続、所有権の保護、契約自由等の法原理を理解したうえで、社会や地域の特徴を、法学的な観点から把握できる。
SS-B課題解決の意欲と態度地域社会で生じる諸課題を発見し、その課題の解決に向けて、多様な観点から考察し、その考え方を表現できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
SS
1PS4:法律学の基礎と発展(財産法の価値観や契約などの財産法原理の理解と応用)SS-A
2本講義では、民法の定める「契約」や「債権」に関し、実社会でどのように法が適用されているのかを正確に理解すること。具体的には、民法の条文を正確に引用し、具体的な例をあげて、文章でその説明できるようになることSS-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
199%レポート15%程度、対面テスト65%程度、小テスト20%程度の累計で評価する。到達目標に達しているかどうか
21%同上
合計100% 
<授業の方法>
講義形式で行います。
1.六法持参の前提で講義をします。
2.講義中自ら考える習慣や復習のために問答式の双方向のやり取りを適宜導入する予定です。。
3.ノートの整理等の復習がなされていることを前提として講義を進行します。
4.その他詳細はガイダンスで指示・説明します。
注※)2023年2月時点では対面方式を想定しています。新型コロナ感染症の状況により、ライブ型オンライン授業となる場合がありますので、掲示等に注意をしてください。
注※感染症の影響によりオンラインになる場合には授業方法も一部修正がありえますので、掲示には注意をしてください。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本講義では、債権、契約や不法行為を中心に講義します。学生諸君は意識していないままに、これらの制度を関係をもっていますし、ビジネス社会では日常的に接することになります。
これらの基本的な概念を理解することで、みなさんの今後の生活における一助となることを期待しています。
<テキスト>
  1. ・今年度は教科書指定はしません
  2. ・ポケット六法(有斐閣)、デイリー六法(三省堂)などのコンパクト版六法を持参すること
<参考書>
  1. 潮見佳男著, 民法(全) 第3版, 有斐閣, ISBN:9784641138858,
    (民法学1と共通の参考書です)

  2. 平野裕之著, コア・テキスト民法 エッセンシャル版, 新世社,サイエンス社, ISBN:9784883843329,
    (民法学1と共通の参考書です)
<授業計画の概要>
1タイトルガイダンス。債権法の構造
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料(参考書の該当箇所を含む。以下同じ)を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容民法の中の債権法の位置づけを学ぶ
2タイトル債権総論1(債権の発生原因と消滅原因)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容債権の発生原因と消滅原因を学ぶ
3タイトル債権総論2(債権の効力)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容債権の効力を学ぶ
4タイトル契約1(契約の成立要件1)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容契約の成立要件を学ぶ
5タイトル契約2(契約の成立要件2)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容契約の成立要件のつづきと解釈の方法を学ぶ
6タイトル契約3(契約の効力)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容契約の法的な効力を学ぶ
7タイトル契約4(売買・贈与・交換)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容売買など権利移転型典型契約を学ぶ
8タイトル契約5(消費貸借・使用貸借・賃貸借)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容消費貸借など利用型典型契約を学ぶ
9タイトル契約6(請負・委任)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容請負などの役務提供型典型契約を学ぶ
10タイトル契約7(保証その他の契約類型)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容残った典型契約と保証契約を学ぶ
11タイトル契約法のまとめと応用
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容契約の応用や実際の適用を考える。時間中に対面テスト実施予定
12タイトル事務管理・不当利得制度
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容事務管理・不当利得の概要を学ぶ
13タイトル一般不法行為1(不法行為の意義。成立要件)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容不法行為の意義や成立要件を学ぶ。小テスト実施予定
14タイトル一般不法行為2(不法行為の効果)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容一般不法行為の効果を学ぶ。小テスト実施予定
15タイトル特殊不法行為(民法上の特殊な不法行為)
事前学習
事後学習
事前)別途指示する資料を見ておく
事後)授業の内容を整理する
授業内容使用者責任等の特殊不法行為を学ぶ。小テスト実施予定
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
企業法務担当者として契約実務や訴訟実務の経験を踏まえた授業を行う。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
少人数授業のためアンケート非実施。授業中に学生の様子等を見ながら、随時対応している。
<備考>
(未登録)