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授業科目名 基礎有機化学
時間割番号 LSC109
担当教員名 新森 英之
開講学期・曜日・時限 後期・木・IV 単位数 2
<対象学生>
BT
<授業の目的>
有機化学を学習することは、生物科学の根源を理解する上で必須である。本講義では、分子レベルでの反応を正確に理解する基礎を目標に授業を行う。化合物の性質、命名、反応性を具体的な化合物を通して理解する。これと同時に生命科学を学ぶ上で必須の有機化学的な知識に的を絞って学習する。
なお、本授業は2018年4月以前入学生向けの科目「LSC106 基礎化学」の振替科目です。「LSC106 基礎化学」の単位を取得済みの場合、本科目で取得した単位は卒業要件の単位数に含まれませんのでご注意ください。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>生命工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
BT-A専門知識生命工学の基礎となる生物学、化学、物理学についての基礎知識を修得している。
BT-B共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
生命環境学部>地域食物科学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
FS-A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
生命環境学部>環境科学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
EV-A共通教養多様な知識の獲得単位を取得した教養教育科目の概要と、重要な基礎的事項を説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
BTFSEV
1有機化学と生物科学の関係が理解できる。BT-AFS-AEV-A
2アルカン、アルケン、アルキンの構造・性質・反応性が理解できる。BT-AFS-AEV-A
3芳香族化合物の性質と反応性が理解できる。BT-AFS-AEV-A
4キラル化合物の立体化学が理解できる。BT-BFS-AEV-A
5求核および求電子置換反応と脱離反応の機構が理解できる。BT-BFS-AEV-A
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%理解力と応用力を評価するために論述式、記述式試験を行う。到達目標に示した項目の基本的理解度と論理性を評価する。
250%講義中の問いに対する回答内容や講義内外での質問回数や内容等を評価する。
3%
4%
5%
合計100% 
<授業の方法>
場合により、対面講義あるいはZoomによるテレビ会議システムを利用
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
  1. 加納航治, 基本有機化学, 三共出版, ISBN:978-4-7827-0599-5
<参考書>
  1. Robert J. Ouellette (高橋知義,堀内昭,橋元親夫,須田憲男 訳), ウーレット 有機化学, 化学同人, ISBN:4-7598-0914-7
<授業計画の概要>
1タイトル有機化学と生物科学
事前学習
事後学習
有機化学と生物科学との関係の復習
授業内容有機化学の基礎及び有機化合物の分類を体系的に説明し、生物科学との関係を要約する。
2タイトル有機化合物の構造
事前学習
事後学習
有機化合物の構造の予習復習
授業内容有機化合物の構造の表記法を説明する。この際、有機化合物の分類にそれぞれ対応させて説明し、有機化合物の構造を系統的に理解する。
3タイトル有機化合物の物理的性質
事前学習
事後学習
有機化合物の物理的性質の予習復習
授業内容有機化合物の物理的性質を有機化合物の分類に対応させて説明し、それぞれの分類毎の特性を理解する。
4タイトルアルカンの命名法及び反応性
事前学習
事後学習
アルカンの命名法及び反応性の予習復習
授業内容鎖状の飽和炭化水素であるアルカンの命名法を国際基準に従って説明する。また、アルカンの酸化やラジカル反応についてメカニズムを説明する。
5タイトルシクロアルカンの命名法及び立体構造
事前学習
事後学習
シクロアルカンの命名法及び立体構造の予習復習
授業内容環状の飽和炭化水素であるシクロアルカンの命名法を国際基準に従って説明する。シクロアルカンの立体配座を説明し、三次元構造を理解する。
6タイトルアルケンの命名法及び立体異性
事前学習
事後学習
アルケンの命名法及び立体異性の予習復習
授業内容不飽和炭化水素であるアルケンの命名法を国際基準に従って説明する。また、アルケンの幾何学的な異性体を表記法や構造を説明する。
7タイトルアルケンの反応
事前学習
事後学習
アルケンの反応の予習復習
授業内容アルケンの水素化、酸化、付加反応、水和反応の手法をメカニズムと共に説明し、有機化学の電子論的解釈や法則を理解する。
8タイトルアルキンの命名法及び物性・反応性
事前学習
事後学習
アルキンの命名法及び物性・反応性の予習復習
授業内容不飽和炭化水素であるアルキンの命名法を国際基準に従って説明する。また、アルキンの電子構造を説明し、物理・化学的性質との関連を理解する。さらに、アルキンの反応メカニズムを説明する。
9タイトル芳香族化合物の命名法及び性質
事前学習
事後学習
芳香族化合物の命名法及び性質の予習復習
授業内容芳香族化合物の命名法を国際基準に従って説明する。また、芳香環に由来する特徴的な性質を説明する。さらに、芳香族性に関する有機化学的な規則を説明する。
10タイトル芳香族化合物の求電子置換反応
事前学習
事後学習
芳香族化合物の求電子置換反応の予習復習
授業内容芳香族化合物の求電子置換反応におけるメカニズムを説明し、結合電子の移動や置換基の脱離・結合形成について理解する。また、芳香族求電子置換反応における速度や配向の置換基効果を説明する。
11タイトル分子の立体配置
事前学習
事後学習
分子の立体配置の予習復習
授業内容Fischer投影式による分子の立体配置の記述方法を説明し、置換基の三次元的空間配置を理解する。また、有機化合物の異性体の種類を説明する。
12タイトルキラル化合物の立体化学
事前学習
事後学習
キラル化合物の立体化学の予習復習
授業内容不斉炭素について説明し、キラル化合物の立体構造を理解する。さらに立体異性体及びその合成法について説明する。また、絶対配置の表記法を説明する。
13タイトル求核置換反応
事前学習
事後学習
求核置換反応の予習復習
授業内容求核置換反応のメカニズムを電子論的に説明する。また、求核置換反応の種類について説明し、それらの差異を理解する。
14タイトル脱離反応
事前学習
事後学習
脱離反応の予習復習
授業内容脱離反応のメカニズムを電子論的に説明する。また、脱離反応の種類について説明し、それらの差異を理解する。
15タイトル総括評価
事前学習
事後学習
授業内容これまでの授業のまとめ
<実務経験のある教員による授業科目の概要>
基礎的有機化学に関する研究実績を持ち、その実務経験を具体的例示等で生かす。
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
アンケート結果確認中
<備考>
(未登録)