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授業科目名 生命科学・医学のデータ解析基礎
時間割番号 LBT217
担当教員名 石内 崇士
開講学期・曜日・時限 前期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
(未登録)
<授業の目的>
生命科学分野のデータの多くは分子生物学的手法に基づく実験により産生される。そして、そのようなデータを正しく解析し解釈することが生命科学の基盤となる。したがって、本講義ではまずDNA、RNA、タンパク質の性質やそれらの制御に関する基礎的知識を身につけ、その後、どのような分子生物学的手法によりどのようなデータが産生されるのかを理解する。また、これに続くデータ処理の方法論やデータ図示の方法を理解し、実際に生命科学分野の論文で示される図に触れるとともに、一部のデータを実際に自ら解析する。
<本授業科目による獲得・涵養が特に期待されるコンピテンシー>(能力・資質)
生命環境学部>生命工学科向け
記号コンピテンシー(能力・資質)説明 
BT-A専門知識生命工学分野における情報をデータサイエンスの視点から読み解く知識を習得している。
BT-B共通汎用能力3・数量的リテラシーさまざまな情報を統計学的手法などにより、数理的に表現・分析できる。
BT-C4・論理的思考力情報を多面的・客観的にとらえ、筋道を立てて根拠を示しながら説明できる。
<到達目標>  到達目標とは
目標NO説明コンピテンシーとの対応
BT
1生命科学分野のデータがどのようにして産生されるのかについての知識を身につけ、記述する事ができること。BT-A
2生命科学分野におけるさまざまなデータの種類についての知識を身につけ、記述する事ができること。BT-C
3データをさまざまな図として表すための知識を身につけ、図の意味を理解する事ができること。BT-B
<成績評価の方法>
目標No割合評価の観点
150%分子生物学における基礎的知識を習得しているかを評価する。授業態度、小テスト、レポート、期末期試験により総合的に評価する。
225%生命科学におけるデータ産生の基礎的知識を習得しているかを評価する。授業態度、小テスト、レポート、期末期試験により総合的に評価する。
325%生命科学におけるデータの図としての表し方やデータを正しく処理、解釈するための知識を習得しているかを評価する。授業態度、小テスト、レポート、期末期試験により総合的に評価する。
合計100% 
<授業の方法>
定期的な小テストを取り入れ、授業内容の理解促進を図る。
面接授業(対面)を行う。

感染性ウイルス等の蔓延等によってはライブ型(TeamsやZOOM等)の授業を行うこととする。
ライブ型においては、教員が同時双方向で学生にライブ講義をオンライン配信する。
ライブ型においては学生の反応を見ることが困難となるため、適宜学生の思考や質問の時間を設けることとする。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
Microsoft Excel、Wordがインストールされたノート型コンピュータ(WindowsまたはMac)の用意が必須である。
タブレットのみは不可である。
オンライン授業に対応できるよう、Wi-fi等が利用できる環境を整えてこくと。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
  1. Bruce Alberts [ほか] 著 ; 青山聖子 [ほか] 翻訳, 細胞の分子生物学 第6版, ニュートンプレス, ISBN:9784315520620,
    (2017年出版)
<授業計画の概要>
1タイトル細胞のなりたち、分子生物学におけるセントラルドグマ
事前学習
事後学習
復習し理解を深めること。
授業内容核やオルガネラを含む細胞のなりたちと分子生物学におけるセントラルドグマについての基礎的知識を習得する。
2タイトルDNAの性質とシーケンス
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容DNAの性質や塩基配列の決定についての基礎的知識を習得する。PCRデータの解釈を正しく行うことができるよう知識を習得する。
3タイトル遺伝子研究の手法とデータ解析
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容遺伝子クローニングに代表される遺伝子機能の解析手法から、それに関わるデータについての基礎知識を習得する。
4タイトル遺伝子操作とデータ解析
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容古典的な遺伝子改変の手法からCRISPR-Cas9に代表されるゲノム編集の原理に触れ、それらが関連するデータについての基礎知識を習得する。
5タイトル転写、転写制御の原理とデータ解析
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容ゲノムに存在する機能的制御配列および転写についての基礎的知識を習得する。
6タイトル翻訳の原理とデータ解析
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容転写されたRNAが翻訳される過程についての基礎的知識とともに、それらが関連するデータについての知識を習得する。
7タイトル遺伝子発現の定量的解析(1)
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容RNAレベルでの遺伝子発現解析のための方法論について知識を習得する。
8タイトル遺伝子発現の定量的解析(2)
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容RNAレベルでの遺伝子発現について大規模解析するのための方法論について知識を習得する。
主に次世代シーケンサーのデータについての基礎的知識を習得する。
9タイトル遺伝子発現制御機構およびエピジェネティクス
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容エピゲノム制御を含む転写制御機構についての基礎的知識を習得する。
10タイトル遺伝子発現の操作と定量的解析
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容タンパク質レベルでの遺伝子発現解析のための方法論について知識を習得する。
11タイトル顕微鏡から得られるイメージングデータ
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容顕微鏡のしくみやイメージング、光学的データについての基礎的知識を習得する。
12タイトルタンパク質発現の定量的解析
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容タンパク質レベルでの遺伝子発現解析のための方法論とデータ解釈について知識を習得する。
13タイトル遺伝子セットに関するデータ
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容個々の遺伝子ではなく、遺伝子をセットとして扱うデータ解析についての基礎的知識を習得する。
14タイトル1細胞レベルでのデータ、文献検索と論文読解
事前学習
事後学習
予習・復習し理解を深めること。
授業内容1細胞レベルでのデータについての基礎的知識を習得する。
生命科学分野における文献の検索と論文の読解についての基礎的知識を習得する。
15タイトル総括
事前学習
事後学習
復習し理解を深めること。
授業内容これまでの授業のまとめと期末試験
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
・学生が授業に主体的に参加する機会を設けるように改善する計画である。具体的には、対話形式(直接的または間接的)の授業内容を盛り込むこととする。
<備考>
(未登録)