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授業科目名 現代学校・教師論
時間割番号 KCO540
担当教員名 茅野 政徳/萩原 佳子
開講学期・曜日・時限 前期・金・II 単位数 2
<対象学生>
1・2年
<授業の目的および概要>
学校教員が学校実践を進取的に切り拓いていくためには、まず、現代学校が置かれている状況、その歴史的特色・社会的機能・法制的枠組みを理解していることが必須である。本授業では、まず、現代学校の歴史的構造を明らかにしつつ、学校の機能と位置づけ、学校改革論の諸相について整理された認識を習得する。さらに学校教員が今日置かれている状況を理解し、教員の社会的役割、教員倫理、教員に求められている専門的力量のあり方について展望する。
<到達目標>
現代学校が置かれている状況、その歴史的特色・社会的機能・法制的枠組を理解すると共に、現代社会における教員の社会的実態と役割・専門性を理解し、教育をとらえる幅広い視野・柔軟な思考・創造的な問題解決への志向をもち学校や教員のあり方について展望することができる。

【ストレートマスター】
・将来のリーダーとして学校改善に関わるための基盤として、現代学校が置かれている状況、その歴史的特色・社会的機能・法制的枠組みを理解する。また、現代社会における教員の社会的実態と役割・専門性を理解し、現状の評価および将来への展望を構想する。
【現職教員学生】
・学校改善の中堅リーダーとして具備すべき、現代学校が置かれている状況、その歴史的特色・社会的機能・法制的枠組みの理解を自らの教員経験のリフレクションのなかで獲得する。また、現代社会における教員の社会的実態と役割・専門性を、自らの教員経験にひきつけて理解し、自らの現状のリフレクション、および将来への展望を構想する。さらに、これを客観的に位置づけて、これからの教員のあり方を具体的な場面で展望する。また、管理職の意義について理解する。
<授業の方法>
講義・演習
授業は、講義とグループワークや発表を中心とする。
<成績評価の方法>
No評価項目割合評価の観点
1小テスト/レポート 40  %題意把握、考察力、論理性、表現力 
2受講態度 20  %問題・課題への探究姿勢、参加意欲 
3発表/表現等 40  %問題発見、説得力、論理性、表現力 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
  1. 特に指定しない
<参考書>
  1. 奈須正裕, 次代の学びを創る知恵とワザ, ぎょうせい
  2. 柳 治男, 〈学級〉の歴史学, 講談社選書メチエ
  3. 溝上慎一, 学習とパーソナリティ, 東信堂
  4. 松下佳代, 対話型論証による学びのデザイン, 勁草書房
  5. 小山義徳・道田泰司, 問う力を育てる理論と実践, ひつじ書房
<授業計画の概要>
第1回 オリエンテーション 教育とは何か? 
第2回 目指す学校とは 
第3回 目指す学びとは ① 
第4回 目指す学びとは ② 
第5回 教育現場の現状と課題 
第6回 新たに必要とされる教師力 
第7回 教職員の関係性、教師の成長 
第8回 学校体制づくりと校務分掌 
第9回 目指す学びとは ③ 
第10回 院生による課題別グループプレゼンテーション① 
第11回 院生による課題別グループプレゼンテーション②
第12回 院生による課題別グループプレゼンテーション③
第13回 院生による課題別グループプレゼンテーション④
第14回 院生による課題別グループプレゼンテーション⑤
第15回 全体のまとめ
<前年度授業に対する改善要望等への対応>
本年度も研究者教員と実務家教員、客員教授の構成で講義を担当した。15回の前半は院生への情報提供を主とし、後半は院生個々の関心に応じたグループ編成での調査・報告としたが、この内容構成は継続したい。また、ストマスと現職、様々な校種が活発に交流し、議論を出来るよう、座席配置の工夫なども継続して行いたい。教育課題に応じた最新の情報や先進校の取り組みなどをより提示できるようにしたい。